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2022 / 09 / 19  10:03

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第11講:『同情(Sympathy)』

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第11講:『同情(Sympathy)』

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【イタリア・カプリ島の小さな港町】

 

Good Luck!(お幸せに!)

確かに・・・(^^)

お遊びのようですが、【Luck】を頭文字の語呂合わせで理由付けをします(^^)

Labor Under the Correct Knowledge

 正しい「知識」の元で働け!

なのです(^^)

 

「働けどぉ・・・働けどぉ~・・・我が暮らし楽にならず!」

こんな人が、周りにたくさんいますね!?(^^;

 

オー・ヘンリー作「賢者の贈り物」という物語があります。

数年前にギフト・ショップ「シャディ」がテレビCMにこの物語を利用しました。

少し、その物語を紹介しましょう。

 

貧しい、真面目な若い二人が結婚し、最初のクリスマスが来ました。

若妻は、夫のために何かプレゼントしたいと思いました。

彼女は、以前から夫が祖父の遺品として持っている懐中時計には鎖がなく、汚れたひもを

代わりに使っていたのを気にしていました。

鎖を贈れば夫はどんなにか喜ぶだろうと思いました。

なんとかして愛する夫に懐中時計の鎖を、クリスマスのプレゼントにしたいと思いました。

 

しかし家中を探しても現金は1ドル少々しかありませんでした。

彼女は悲しげに首を振りました。

しばらくして、・・・何かを思いついたようで家を出ました。

彼女は町に行き、ある店の中へ入っていきます。

しばらくして彼女は、頭をスカーフで覆いながら店から出てきました。

 

夕方、夫が帰ってきました。

「メリークリスマス!これ、わたしのプレゼントよ!」

と、彼女は懐中時計に付ける銀製の鎖を差し出しました。

夫は飛び上がらんばかりに「有り難う」と何度も愛しい妻にお礼を言い、嬉しそうに微笑

みました。

 

そうするとこんどは、夫が何かの包みを取り出して、

「これは・・・、僕からのプレゼントだ!」

と言って若妻にそれを手渡しました。

 

開けてみると、それはベッコウでできた櫛だったのです。

 

「まあ、うれしい!」

と、彼女が櫛を胸に抱いた拍子にスカーフがスラスラっと頭から落ちました。

なんと彼女のあの美しかく長かった金髪が切られていたのです。

 

それを見た夫は、

「どうしたんだい?!何があったんだい?」

と悲しげに問いかけました。

彼女は自分の大切な髪をカツラ屋に売って、そのお金で銀製の鎖を買ってきたのです。

 

一方、夫は祖父の形見だった銀時計を質屋に入れてベッコウの櫛を買ってきたのです。

 

髪のない妻への櫛、時計のない夫への鎖の贈り物。

 

それはまことに奇妙なものでした・・・。

でも、髪はやがて伸びてくるでしょう!

時計も、いつかは質屋から返され出されることでしょう!

 

大切なことは「お互いが自分の一番大切にしているものを投げ出してでも贈りあったとい

うこと」なのです。

それは何より、この若い夫婦の大きな固い愛の証しではないでしょうか・・・。

 

どうです。涙をこぼす人もいるでしょう。

これを「美談」といいます。

 

でも、But、しかし~・・・私は経営コンサルタントです。

 

どうもこの話が好きになれないのです(^^;

胡散臭いと言ってしまえば、・・・その通りなのです。!

 

この夫婦はなかなかお金持ちにはなれないような氣がしてならないのです。

住んでいるのが長屋なのか?アパートなのかは分かりませんが、かなりの間、移転したり、

家を手に入れることは至難の業でしょうね!

 

子供さんができたら、下手をすると風邪を引かしたり、病気になってもお医者さんに診せ

ることするできないかもしれない(^^;)

 

私は、

お金の使い方が上手な人のことを「お金持ち」と定義しております。

 

お金は得たり、貯めたりするより使うことが難しいのです。

 

企業でもまったく同じです!

多くの成長できないでいる企業の多くが、お金の使い方、投資の仕方が上手でないのです。

 

逆に「お金の使い方の下手な人」をいやな言い方をしますが「貧乏人」と定義しております。

たとえば、神田うのさん(最近では、伊東美咲さんもかなぁ・・・)が毎朝飲んでおられ

る「一杯3万円もするフカヒレスープ」のお金を、タバコの煙の充満する中で提供してい

る人たち・・・(^^;

そう・・・神田うのさんや伊東美咲さんのために、パチンコをやっている人なんか「貧乏」

なんです(^^)

 

また、ある飲食店の店主で、新しく店を作るのに相談を私のところに受けに来たのですが、

絶対に○○万円以下でお店を作るんですよ! って念を押したのに、いつからか相談に

来なくなり、私の言った金額の2~3倍も掛けて店舗を作り、いま四苦八苦の雪隠詰めに

なっている人なんかも「貧乏」なんです(^^;

 

まぁ・・・失礼な言い方をしますと「邪気」を持っている人です!

決して、差別用語を使っているのではありません。

 

さて、物語:「賢者の贈り物」の若夫婦には2つの欠陥があります。

 

 1)なぜ、これからの長い人生のために髪を切った代金や銀時計を換金したお金を

   これからの家庭・家族のための投資に使わなかったのだろうか?

    ・自分たちを導いてくれる人脈作りのために?

   ・自己啓発のために、買うべき本や勉強会に参加する費用や教えを受ける人への

    御礼に

   ・商売を始めるなら商品仕入資金などの運転資金や店を借りる資金に

 

  ※結局、この若夫婦は自分たちの刹那的自己満足(勘違いの愛と名のつく)のために

   使ったちゃったぁ(^^;

 

 2)なぜ、お互いもっとコミュニケーションを交わさなかったんだろう?

  ・本当に愛し合っているんだったら、以心伝心わかるはずじゃん!

  ・お互いコミュニケーションをシッカリ取り合って、クリスマスには何が欲しいか

   訊き合えばいいのにぃ!

  ・無駄なものは当分の間、お互い控えるべきでは(身分不相応な生活)?

  ・将来設計をお互いやっているんだろうか?

  ・本当にお金がないなら、余計に健康を害してしまったときの予備のお金にして

   おかなきゃ!

 

話は少しそれて行きます・・・(^^)

 

「教訓」とは、「二度と同じ過ちをしないために考え、言動を改めること」を言います。

 

小さな会社が大きく成ってきたのは、「教訓づくり」に長けていたからなのです!

いつも忙しくドタバタな企業の特徴は、だいたい「後始末」が圧倒的に多い(^^;

以前にやらかした失敗をまたまたしでかしっちゃう(^^;

この繰り返しがコストを増やし、社員の前向きな気持ちにまでブレーキをかける(^^;

 

会社がなかなかうまくいかないのは、

 ・ハッキリ言ってまず、だらしないから(非常に厳しい言い方で誤解を生むかも

  知れません)

 ・もちろん!「教訓づくり」をしていないから

 

が最大の理由です!

 

「だらしなさ」というのは、間違ったこと、過ったことが見過ごされることを言います。

 

何か問題が起こったとき、問題のある出来事に出くわしたとき、応急処置で済ませるのと、

二度と起こさない仕組み(システム・制度)を作り、それを浸透させる制度づくりまで

策定するかいなかによって、後始末の頻度は格段い違ってきます!

その後の問題発生時の対応まで変わってきます!

 

企業では、お客様に喜ばれること、新しい商品の開発・仕入れ、接客などに目を向ける

ことは当たり前でしょう!?

ダメな会社は「教訓づくり」を、会社全体でやる機会がえげつなく少ないのです!

 

 

「学ぶ」というのは、「我流のアイデア」による「試行錯誤時間の無駄」をなくすこと

なんです!

 

「学ぶ」というのは、誰かが実験してくれたことを再度繰り返すことの無駄を知ること

なんです!

 

ですから「学ぶ」というのは、「時」を稼ぐんです!

 

とりもなおさず、人生でも企業経営でも、先人先達が残してくれた「定石」「原理原則」

を知ることにつきるのです!

 

  学んで足らざるを知り、教えて至らざるを知る

 

  愚かなる人は怒る 賢き人は忍ぶ 人間に歴史あり

 

  愚者は賢者からも学ばないが、賢者は愚者からも学ぶ

 

  「学ぶ」とは、「まねぶ」→「まねる」こと!

 

  学びて思わざれば、則ち罔し(くらし)

  思いて学ばざれば、則ち殆し(あやうし);論語

 

 

でも「学ぶ」ということの勘違いを起こす人がいるんです(^^;

 

自分だけの独創と思いこんでしますのです(^^;

違うんです!

習ったおかげでうまくいったんです!

だから、もっと学習しようではありませんか!

 

国家も企業も生成発展の大原則があるのです!

真理を言います!

「教育レベル」の低い国・企業は発展しないのです!

 

方法はとやかくしないで、巧拙(上手・下手)だけを問題にする社風ではいけません!

 

いいですか!

 

方法を問題にすべきなのです!

 

よりベターを考える社風をつくるのです!

 

 

いかがですか!?

 

このような正しい考え方を持っていることが「知識(Knowledge)」なのです(^^)

 

ありがとうございました。

 

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2022 / 09 / 19  08:00

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第8講『平静さ(Poise)』

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【イタリア・カプリ島:碧の洞窟入り口】

 

私が現在続けている仕事を始めた駆け出しの頃、3年間ほど伊勢にある企業に毎月訪問しており

ました。そこの総務部長の弟さんが、伊勢神宮;内宮さんの警備担当だということで、いくつか

の観光客には公開できない場所に案内されたことがあります。

 

ご承知のように神宮(伊勢神宮)は、式年遷宮(定期的に行われる遷宮)という行事が原則的に

20年毎にあります。

内宮(皇大神宮)・外宮(豊受大神宮)の二つの正宮の正殿、14の別宮の全ての社殿を造り替

えて神座を遷すことを「遷宮」といいます。

このとき、宝殿外幣殿、鳥居、御垣、御饌殿など計65棟の殿舎のほか、装束・神宝、宇治橋な

ども造り替えられるのですね(^0^)

 

「伊勢神宮式年遷宮」は、飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇の治世の690年(持統天皇

4年)に第4回が行われたと記録にあります。

その後、戦国時代の120年以上は中断や幾度かの延期があったそうですが、平成27年の

第62回式年遷宮まで、およそ1300年に渡って行われ続けているのです!

次の第63回式年遷宮は2025年から始まります。

 

 

さて今回のテーマ、『平静さ(Poise)』・・・難しいですね!

 

まず『平静さ』を失っている状態を考えます。

 

 うろたえていますね!?

 取り乱していますね!?

 パニクっていますね!?

 ヒステリックですね!?

 慌てていますね!?

 戸惑っていますね!?

 浮き足だっていますね!?

 見失っていますね!?

 血迷っていますね!?

 眩んでいますね!?

 取り憑かれていますね!?

 感情的になっていますね!?

 カッとなっていますね!?

 自失呆然としていますね!?

 偏っていますね!?

 こだわっていますね!?

 囚われていますね!?

 

いかがでしょう!?

 

 

リーダーが、上に書いたような状況下で組織は機能するでしょうか?

間違いなくうまくいきません!

 

経験もしたことがないのに偉そうなことを言ってしまいますが、特に戦争の最前線にいるとした

ら、部隊は全滅でしょうね!?

 

いえいえ!

企業組織でも同じですね!

 

『平静さ』、「冷静さ」のないリーダーの元にいる部下・後輩はたまったものではないのです!

そのことは末端まで伝搬してゆきます。

 

実はかつて、私は作業能率(IE;Industrial Engineering)の仕事を

したことがあるのですね!

多くの作業改善手法・技術があるんですが・・・・・つまるところ、「気分」や「モチベーショ

ン(動機付け)」の方がはるかに「生産性・効率」を上げるその要因になるんですね!

 

たまぁ~に、「あなたは専門外でしょうから・・・」って、私におっしゃる経営者がいるのです。

たとえば、私はIT技術や流通業に長けてはいるでしょうが、こちらの方は得意じゃぁないで

しょう?って・・・(^^;

 

全然!

 

どこの企業に行っても真っ先に管理・監督者へ問うことがあります。

「あなたの任務を10個書いてください!」

っていう課題を与えますとね・・・ほとんどの人が最初0点なんです!

 

なぜか・・・?

 

それは、第一は「期限」が定められていないから・・・(^^;

 

次は、自分責任範疇にある組織員に自部門の請け負っている仕事・作業の「意義・目的」を周知

徹底させることが書かれていないから・・・(^^;

 

そして極めつけは、組織構成員への「動機付け」が任務の具体的内容となっていないから(^^)

 

そんなものなのですね!

 

リーダーシップの能力要素は大きく分類すると、「要望性」「通意性」「共感性」「信頼性」なの

です。

このそれぞれの要素は、この後のメルマガで逐一ご説明させていただきますのでよろしくお願い

します。

 

さぁ!

 

どこのリーダーであっても、常に『平静』であることは、意識しながら「脚下照顧」なされると

いいですね!

 

『平静』であることの根本的理由とその真意については、恐れ多くもお釈迦様の教えにある「般

若心経」を学ばれることをお奨めします。

 

母の影響で、薬師寺中興の祖と言われている故高田好胤師が、お話しなされていたご講話を常々、

私は物事の決定や事態の見方に役立てています。

 

かなり昔に、高田好胤師のご講話を聴く機会がありました。

その時、このようなことをおっしゃっていました。

 

人生には、大きく立ちはだかる試練なんかは、何度かありますね!

本当は、実態はそんなに大きくないはずなのに、邪推で架空なものを想像したり、噂なんかに

翻弄されることもありますね!?

よくよくその原因を考えますと、目標が高すぎたり、人間関係がねじれていたり、逆境のタイミ

ングに入っていたり・・・、病気だったりする場合もある。

そんなときにこそ、心の視野を広くしておかないと、崖から落ちてしまうようなことにもなりま

すね!

火の中、茨の中を転がって転がって・・・アップアップすることもある(^^;

それの繰り返しが「六道輪廻」って言われています。

出会う多くの人たちは、それぞれの立場でもの言うことがりますが、みんな正しいものなのです(^^)

自分の見解だけしか見ないと、間違った判断をしてしまう(^^;

そして、「あいつのせいだ! かわいそうな自分なんだぁ! どうしようもなかったんだぁ!」

って、なんでもかんでも「人のせい」にしてしまう(^^;

それを「執着(先の果報を求める心)」と言うのです。

般若心経「空のこころ」というのは、奈良薬師寺の唯識論では次のように言っております。

 

 かたよらず こだわらず とらわれず

 ひろく ひろく もっとひろく

 

私は覚えやすいように「カコトの心経」なんて言いながら、常々、『平静さ(Poise)』を装って

おります・・・ハイ!(^^;

 

ありがとうございました。

 

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2022 / 09 / 12  10:29

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第7講『豊かさ(Abundant)』

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 【サンタルチア港のお城跡】

 

かなり古い話を切り出して恐縮です(^^;

 

あの甚大な被害が出た東日本大震災発生と福島第一原発事故直後、「藤本さん!逃げて下さい!」

と避難の指示が、とある国会議員(当時、野党で現与党)から携帯電話に着ました。

ですから3月14日に自家用車に積むことができる衣服と貴重品を持ち出して、栃木県宇都宮

から千葉県柏市に避難をしました。

 

あの3月14日から、親しくご縁をいただく経営者や経営管理者の皆さんへ、「本日3月〇〇日

の教訓です!」というメールを17日間連続して配信し続けました。

 

そのメール配信2日目の「本日3月15日の教訓です!」の一部をご披露させていただきます。

 

自分自身の使命を考え、・・・どうするかを問えば、あなたの答えが出ます!

危機的状況下に入りつつある今、行動を起こすべきか? 待機すべきか?

 

感傷的・感情的判断は危険です!

決して、リーダー気取りをせよと言うつもりはありませんが、親ガメが転けたら皆転けるのですね! 

皆さんは、その親ガメであることを再度自覚して下さい!

 

そのことで即決し、社員のことも熟慮して、その対策を講じてからの行動をした経営者・リーダー

は賞賛に値します。

 

いわきの店舗が全滅した企業の経営者は、他地域への経営資本の移動を決断されました。

いじけることなく、まずは避難と再起のための行動を起しました。

 

さて避難に当たって、那須塩原に車のNAVIをセットしたつもりでしたが、間違って那須町で

検索してしまいました。

NAVIの住所が栃木県でしたので安心して一般道路指定で移動を始めました。

 

避難をする朝一番に、ご縁のある運送会社社長から電話が入り、縦に移動するより横に移動する

方がいいと教えてくれました。

また、3桁のルートナンバーがいいと・・・。

いわき市勿来の近くにあるルートは、国道6号線と国道289号線です。ですから289号線を

迷わず選びました。

NAVIは違ったルートを示しましたが国道289号線をひたすら走りました。

お陰様でかの社長の言うとおり、やはり道路は空いておりました。

 

家内の妹家族に、家内からその旨を連絡しましたら、なんと途中で出くわすこともできました。

妹家族は、栃木の親戚の家に世話になるとのことが決まっており、途中で分かれました。

 

曲がりくねった山坂を走り続けて、出てきたところが宇都宮でした。

 

自家用車にオーナーズ・デスクという機能があるものですから、ホテル探しはそれに頼りました。

オーナーズ・デスクのコンシェルジェから、今滞在するこのリッチモンド・ホテルとここから

60km先の足利にある別ホテルを紹介されました。

時間も時間でしたから、即決で宇都宮駅前にあるこのホテルに予約を入れてもらいました。

 

フロントに着くと、作業服をきた方々がロビーで深刻そうに電話を入れながら並んでいました。

もちろん満室でした!

 

被災地で不自由な生活をなさっている方々を思うと申し訳ない気持ちになりますが、有り難い

ことです。

 

さて東京電力の職員までもが避難する事態となっているということを聞いて、放射性物質の拡散

が非常に高っていることを確信しました。

避難対象(屋内待機含む)が30kmという事態は、チェルブイリの事故の時にロシア政府が

出した距離と同じなのです。

 

 

「知らぬが仏」ということわざがありますが、知ることで危険を回避することができます。

また「知って怖さも増長」しますが・・・。

 

私はかつて富士通に在職したとき、九州大学で原子力工学の修士まで勉強された人と一緒

に仕事をしました。

彼に、なぜ原子力研究所や原子力関連の仕事を選ばなかったのか訊いたことがあります。

彼の答えは、知りすぎて、そこで働くのが怖いということでした。

京都大学助教小出裕章氏と同様の考えを持たれておりました(^^;

 

彼から、その当時に原子力の基礎を教えてもらいました。

もちろん、その怖さも・・・。

 

避難半径30Kmというのは放射性物質が拡散する事態となり、かつ深刻であるいうことを

意味します!

 

もちろんチェルノブイリの爆発事故の時の、放射性物質と放射線量とを比較すれば、ひど

いと言うことではありません。

しかし、福島第1原子力発電所は既にスリーマイル島原発事故を上回っております。

 

救われることは、福島原発の漏れ出ている放射性物質がセシウムやヨウ素です。

これらの物質の放射線半減期は短いのです。(専門用語を多用しますが、その説明は省きま

す。ウィキペディアなどで調べて下さい!)

ですから、汚染地域となった場所が何年も立ち入り禁止になることはないということで

ホッとします。

 

緊急停止した原子炉での事故は想定外です。

なんと、いまは点検中で核燃料を外してある休止中の4号機で、身体に脅威を与える放射

線レベルになったとの発表がありましたが、想定外というより人類未経験ゾーンです!

 

チェルノブイリの原発方式は旧式だそうで、日本の原発は近代的と言われています。

また、ご承知の様に日本は原子力先進国とも言われています。

 

近代的原子炉の特徴は、格納容器というものがあることです。

より安全性を確保するために、核反応容器を二重に覆っていることです。

 

これもTVで何度も説明されております様に、福島原発第2号機は内部の圧力容器が16

cmもの鋼鉄で覆われています。

その設計耐圧が80気圧というのですから、やはり凄い!

それを覆う格納容器は3cmの同じ鋼鉄設計です。耐圧は4気圧です。

 

3号機の格納容器内圧力が一時、8気圧を超えましたね!?

これは設計耐圧の2倍です。

たぶんですが、・・・格納容器の底が壊れた2号機でも、同じ現象が起こっていたと考えて

もいいのではないでしょうか?

 

先ほど、ホテルに着いてからつけたTVで1号機の爆発映像を見て感じました。

 

あの爆破で、多くの外部と連結されている管材が破壊されたのでは・・・?

ただ建屋が吹っ飛んだだけではない・・・と!

最悪は、格納容器(厚さ3cmの鋼鉄)に影響を与えたのでは?

ひび割れ?

底割れ?

そこに核燃料の「熔解」・・・?

 

お分かりのように格納容器は、放射性物質と放射線を外へ逃がさないための「最後の砦」

なんですね!?。

 

そして未だに、2号機の燃料棒が露出しており、「崩壊熱」が出続けているわけです!

 

ここまでの移動中に、福島原発のコントロール・センター(指令室)を福島県庁に移すと

の発表がありました。

当然、原発敷地内にあるコントロール・センター(指令室)は核シェルターになっている

はずです。

 

なのに・・・???

2号機と3号機の観測地点で、500ミリ・シーベルト/時間の放射線が観測されたと

官房長官も東京電力でも発表しました。

 

このような状態で、決死の覚悟で現場対策、修復作業を行う少数の作業者を除き、避難を

決意した訳です。

 

現場でたった15分間作業を行えば、専従者が1年間で受ける許容量基準を超えます。

ですから、たちまち交替が必要なんですね!

また、宇宙服に似た放射能防護服で作業しなければならないのですから、いかに現場での

作業の困難を極めるか想像されます。

 

放射線による被曝にも考えなければならないことがあります。

たとえば仮に、200ミリ・シーベルトを人間が浴びますと「全身被曝」の状態なのです!

ほぼ確実に後になってから、・・・様々な障害が出ます!

 

600ミリ・シーベルトの放射線を「累積」で浴びますと、急激に白血球増加を起こすそ

うです。

いわゆる白血病と同じ状態になる可能性があります。

 

政府も東京電力も、国民が、特に福島県地域の住民がパニックを煽らないために言葉を

濁しています。

それは正しいことですが・・・(^^;

「放射線量は○○ではあるが、・・・住民の身体には影響を及ぼさないレベルです」と言い

続けていますよね!?

 

フランスの原子力専門家はレベル6と発表しました。

これは最高レベルの1段目です!

 

さて、危機管理のことを「クライシス・マネジメント」といいます。

重大な危機発生直後の最も重要な事態発生時の初動管理を「ディサスター・マネジメント」

と言います。

 

すべて考え得るリスクに対応するのが「リスク・マネジメント」と言います。

これは起こりうる危機の発生予想から、どう備え、どう対処すべきかを過去の経験則から

やるマネジメントです。

 

危機が起こってしまったあとで、かつ惨事という状態での管理と比較すると次元が違いま

すよね!?

 

ですから、担当者に狼狽えがあっても自然です。

 

そこで提唱されている重大危機発生後の初動マネジメント「ディサスター・マネジメント

Disaster Management)」があります。

 

 1)当事者地震が、最悪事態を「認知」し、最悪事態とは「何か」?

  今後またどのようになる可能性があるか?を的確な情報で分析する。

 

 2)その現在、置かれている状況を正しく明示して、今後の想定を正確に伝えることなの

  です!

 

ですから定時情報提供は重要なのです!

 

その情報提供が遅れると、もしくは情報混乱がありますと、人間は「何か重大なきことを

隠しているのでは・・・?」という疑心暗鬼の不安が増大するわけです。

そこに尾びれはびれをつけて「噂(デマ)」が出来上がるわけです。

 

いつも私がお話しする「予見」で判断できるのが万物の霊長である人間なのです!

 

どんなことでも、未来に対して人間は「不安」を感じ、かつ「分からない」ことは全くの

正常なのです!

だから「予見」しようとする!

尋ねて答えてもらったことはないのですが、馬にも鹿にも、そんな能力はないのです!

ですから、「予見」しようとしない人のことを、私は「馬鹿(バカ)」と定義するのです!

 

「予見」が中心観に沿って判断できるならいいのですが、エゴや見栄で、そして誘惑その

ような「何が正しいか、何が間違いか」を判断できない人のことを、私は「阿呆(アホウ)」

と定義するのです!

 

「馬鹿と阿呆」が経営したり、リーダーとなっては不幸です!

 

これは結果論にしかなりませんが「教訓」です!

 

今回の非常にまずい対応が発見できます。

 

政府と東京電力は、国民に「最悪の事態」を示さなかった。

 

私程度の人間でも「最悪の事態」が予見できるのです。

そして衆知を集めることもできるのです。

現在の日本国民の持つ「常識」のレベルを、彼らは甘く観ております!

 

歴史から学ぶと「本当のことを知らしむべからず」というスタンスが危険なのです!

 

同じ釜の飯を喰ってきた原子力専門家のTVでの解説もしどろもどろで、言葉を慎重に

選び過ぎると感じました。

仲間を非難することになるかも知れない?

もしくは、そこで奮闘する仲間を気遣っている?

 

「一所懸命」やっても「成果」が出ないのは、「やり方」に問題があります。

ですから、多くの選択肢を短時間で出すためのブレーク・スルーが必要です。

それには英知を結集することです!

おそらく世界のあちこちで自主的な小規模組織ができて議論を繰り返しているはずです!

それらの組織からの提言やアイデアを衆知すべきです!

 

なのに・・・政府は、東京電力以外に別のプロジェクト・チームを組織し、起案・提案す

る機能を構築したのでしょうか?

全世界の原子力関係者を一同に会して(インターネット会議で十分です!)、そのようなこ

とを宇宙開発担当者のようなレベルでやってもいいのではないでしょうか!?

 

これは企業経営組織でも有効です!

 

特に未経験の事態に遭遇したとき、内部で、関係者だけでチマチマやっていてはなりません。

 

リーダーは、「オレはここまでやってんだぁ!」という振りなんて不要なのです!

 

いいですよね!

「結果」を出すことに専念するべきです!

「結果」はあとからついてきます!

 

作業をなさっている最前線現場の方々は、本当に自分の命を顧みない勇者だと確信します。

 

しかし、リーダーはただただ「一所懸命」だけではいけません!

「冷静さ」、「論理性」、「衆知と周知」、そして「決断」を持つべきです!

 

もっと不可思議なことは、あの原子力発電所内には相当な数の監視カメラがあるはずなの

に「分からない」が・・・おかしいのです! もちろん、カメラが放射能による電波障害

を受けていたり、CCD(カメラの目)に放射能の影響があって作動していない? 

電源がそこまで供給する余裕がない?

 

また当事者であり、公開発表に立つ人たちは間違いなく現場を知っているはずです。

行ったことがあるはずです!

 

私だって、高校1年生の時に建造中の福井県御浜原子力発電所の内部視察をさせてもらい、

原子力発電の方法をその場で教えてもらいました。

あの当時の原発方式を、いまでも日本は継承しているはずです。

だから多くの関係者・知見者がいるはずです!

 

以前、東海原発の臨界事故のことをメルマガでお話した記憶があります。

事故発生直後、その近くにいた技術者、研究者が真っ先に逃げたと・・・。

 

もし現場を知らないとするなら、現場では下請けの社員だけで作業や検査が行われていた?

 

これは企業経営現場でも同様のことを指摘することができます。

パート社員さんやアルバイトさんに任せっきりの管理者がいる企業のあることです!

「責任」だけ取ればいいのではありません!

本来の管理者は、現場からのたたき上げでないとならないのです!

 

「理論」「知識」だけの「頭でっかち」な人だけの組織は危険すぎます!

 

これほどまでに甚大な地震と津波の災害が発生しても、日本人はパニックを起こしていません!

これは日本人の誇りなのです!

 

こんな状況下であっても秩序正しく、数時間、いやそれ以上に並んで待つことができる国民なん

です。

だから戦後復興も見事に成し遂げたのです!

 

昨日も述べましたが、東京電力福島第一原発は、チェルノブイリと似たり寄ったりの永久にコン

クリート埋められ、幾十もの鉄板で覆われた「石棺」になるでしょう!

 

未来の人たちが発掘したとき、それが「ピラミッド」であったり、「謎の遺跡」と言うかも知れま

せん。

 

日本には54基もの原発があります。

 

地震大国である日本ですから、原発反対運動と共に代替エネルギー発明をしようとする人たちで

百家争論するでしょう・・・(^^;

 

「ピンチをチャンスに変える」ことこそ「教訓づくり」です!

 

今回の大地震と大津波と、そして原発事故の波及的な損害は先般の阪神・淡路神戸大震災を遙か

に超えますね!

広範囲な問題が残ると思います。そして長期化することは必至です!

 

人の心理にも大きく影響をしております。

「経済心理学」から考えると、その間接的経済は直接損害の数倍になるはずです!

 

東京電力の社員の方々、特に原発にたずさわった人たちの、あとに来る厭世観に似た無力感は・・・。

 

 

さてさて前置きがかなり長くなってしましました。

本題の『豊かさ(Abundant)』を論じねばなりません!

 

良く、私は「大吉人生」のお話をします。

とにかく、「大吉」を引くことが私のおみくじ行為です!

 

これは「経営の神様」;松下幸之助翁から講演会で直に聴いたことなのです。

その講演を聴いて以来、私のおみくじ行為は、誰がなんと言おうとも「大吉」あるのみなのです(^^)

 

松下幸之助翁は、何をおっしゃったのかといいますと・・・

「神社の鳥居を出るとき大吉気分が大切でんなぁ!」

 

そうなのです!

人生、「大吉気分」で過ごすのか、「凶気分」で過ごすのかでは「月とスッポン」なのですね!

 

仕事も同じなのです!

「どうせやるなら楽しく!」、これが一番いい仕事をする精神条件です。

 

この「気分」は、「豊かさ」にもつながります。

 

私は、「貧乏」という言葉を次のように定義しております。

「お金や財産の多寡ではないのです! 心が「豊か」かどうかなのです!

 

そう「豊かな気分」で日常生活をしている人は、決して「貧乏」ではないのです!

 

重箱の隅を突くようなあら探しをしたり、人と比較をして自分が優位であれば安心、自分よりも

遙かに努力し、社会的にも認められている人たちを悪く言う・・・(^^;

こんな人を私は「貧乏」と呼ぶのです。

 

「貧乏」な精神で日常を過ごしていますと、見るモノ、聴くモノ、臭うモノ、味わうモノ、感じ

るモノもなにかイチャモンをつけてしまう。

だから、「貧乏」な精神で日常を過ごしていますと人は寄りついて来ませんね(^^;

だって、そんな人がそばにいても楽しくない(^^;

 

こんなジョークをご存知ですか?

 

太平洋の小島にお金持ちがヨットでやってきました。

島の住民がそのヨットでやってきた人に、

「お金があっていいなあ!」

と言いますと、

その人は、

「冗談じゃないですよ! 私はね、都会でガムシャラに働いてねぇ~、これまで一生懸命お金を

貯めて、やぁ~っと休暇を取り、この島にやってきたんだよぉ! あなたたちは初めからここに

住んでいるじゃん(^^)

 

その人は、そう答えてから・・・フト考え込んだ(^^)

そして・・・なんと・・・仕事を辞めることを決断したのですね!

そして、そこの島民になった(^^)

 

おそらく、このお金持ちは、仕事をしているときはガムシャラで「豊かな気分」を味わってい

なったかも知れません!?

しかしこの島に着たことで、彼は「豊かな気分」に浸ることができるたのでしょうね!?

お金もいらない!

お金の心配もいらない!

仕事の心配もいらない!

 

この島人になってしまった都会人?は、「貧乏」から脱却した・・・(^^)

 

なにも島に移住したからではないのですよね・・・!?

「貧乏」な心のしがらみから脱皮できた(^^)

 

実は、このヨットでやってきた人がこのようになれたのには理由があるのでしょうね!?

島人への返答では、ガムシャラに~とか言っていたのですが、そのガムシャラになれた理由が

あるのです。

それはヨットが欲しかった。

ヨットに乗って、この島に来たかった。

この島に来たらこんな「気分」が味わえるとイメージしたのですよ!

 

偉そうなことを申し上げますが、お金の「稼ぎ方」を学ぶより「使い方」を考えた方が、お金は

手に入り易いのです!

 

例えば、「ウン百万円を絶対に稼ぐぞ!」と考えるより、「好きなものを買おう!」と思った方が

うれしい「気分」になれますね!?

 

人間というのは「意識」よりも「イメージ」の方が勝つことをご存知ですか?

 

「ウン百万円を絶対に稼ぐぞ!」というのは、「意識」なのです!

「あのハーレーダビットソンを買うぞ!」というのは、「イメージ」なのです。

 

「イメージ(想像力)」というのは、お金がなくても「豊かな気分」をつくってくれるのです!

その「豊かな気分」がアイデアを生み、人とのご縁をつくるのですね(^^)

 

「語る」ことのできる人は全員すべて「イメージ」できるのですね!

だから、人に「語る」ことで、他人にもそれを容易に伝えることができる。

「話す」より「語る」方が、はるかに力(パワー)があるのです!

 

「貧乏人」は、「愚痴や、嫌なことを話す」のです(^^;

だから、・・・つまんない(^^;

 

「豊かさ」というのは、「貧乏」の相対なのでしょうね!?

ですから、ビジネス・リーダーが「貧乏」だったら、部下や後輩は辛いですよ(^^;

 

ビジネス・リーダーは「語る」べきなのですよ!

 

無い袖は振れないのですが・・・「語る」ことのできるリーダーには部下や後輩もついてくるの

です!

 

だって先が見えるから!

 

大経営者となった松下幸之助翁や稲盛和夫師も、町工場の親父さんだった頃、仕事が終わって

夜な夜な、従業員に将来のなりたい会社の姿を語り尽くされたそうです。

 

お金も人も、モノ(設備)もなんにもないのだけれど・・・、

仕事も朝から晩まで汗水タラさねばならないのですが、みんなリーダーについてきた・・・(^^)

 

それはリーダーの精神が「豊か」だったからなんです!

 

なのに「トンチンカン党」系のアホンダラ経営者は、政治が悪い・・・社会が悪い・・・助成・

施策が欲しい! 減税して欲しい! もっとくれ!

 

ポンスケ経営者は、社員のデキが悪い! とほざく(^^;

何を言ってんだよ!

あなたは数ある経営者の序列で考えたら何百万番目???

あなたの元に来る社員は、あなたの器に合わせてんだよ!

あなたは、社員に何を与えようとしてるんですか?

「給料」? 「ボーナス」? 「終身雇用」?

 

違いますよ!

彼れらに与えるべき最も大切なモノは「無形の財産」なんです!

そう!

「心の豊かさ」なんです!

 

だから、ビジネス・リーダーは『豊かさ』を醸成しなきゃなんないのですよ!

その方法は、・・・・・多くの「心豊かな人」とご縁をいただくことですね・・・(^^)

 

本日は、この辺で・・・長くなり申し訳けありません!!

 

ありがとうございました。

 

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2022 / 09 / 05  08:00

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第6講『法(Law)』

DSC06098.JPG

 【ヴェスヴィオの大噴火で発生した火砕流によってポンペイは地中に埋もれた

 

先日、大型家電店に、久しぶりに家内と行きました。

家内は、洗濯機や冷蔵庫など白物家電品コーナーへまっしぐら!

私はもちろん、パソコン売り場と大型テレビのコーナーへ!

 

腰を抜かしてしまいました。

12年前に家を建て替えした時に、「清水(きよみず)の舞台」の最高段からバンジージャンプ

並みに飛び降りて、SonyのBRAVIA60型と一間もある置き台、そしてサラウンド・

システムを購入したのです。

そりゃぁ~、大枚を叩いたと豪語してもいいのです!

その後、3・11の後だったかと思いますが、今度はAQUOSの65型に取り替えました。

その時の価格はSonyの半額以下(^^

 

製品ライフ・サイクルからしますと・・・そろそろ替え買えの時期に入ったわけです。

 

でも、But,しかし、・・・、な・な・な・な・なんと、同型で消費電力も圧倒的に低く、

画素数の遙かに多く鮮明なる、皆さん周知の4K:Sony BRAVIA、AQUOS同型機

種の価格が、Sonyを買った価格とほぼ同じ! もう8Kまで売り出されています!

価格VS価値(Value)からすると・・・もちろん、他社の同型テレビも驚くほど安い(^^;

 

ギャっギャ~です(^^;

 

私は、にわかに家内を探しに早足で白物家電売り場に・・・。

居ましたよ!

偉そうな態度で、「このぉ~木何の木気になる木」の回し者担当者から洗濯機の説明を受けてい

るではありませんか(^^;

「おいコリャァ~! 偉そうにするなぁ!」

と面と向かって家内に注意できないのです。下僕みたいな私ですから・・・(^^;

 

肩をトントンとしましたら、やっと救われたという顔をしました。

「そんじゃぁ~、ありがとうございます!」

 

キョトンとする担当者・・・(^^;

「おい! いいのぉ?」

「ひつこいんだから!」

 

素直に、テレビ売り場についてきました。

「ほれ!見てごらん!」

「わぁ~、きれい!」

「いや、色ではなく、値段!」

「・・・・・・・・・?」

「すごいだろう!?」

「これ、置き台の値段でしょう?」

「違う!テレビ本体価格!」

「うっそぉ!・・・」

 

もちろん私は、我が家にあるテレビの性能と目の前にある展示品の性能比較まで瞬時に行い、

VA(バリュー・アナリシス)分析をして価格比較しております。

どう考えても、同型展示品の価格価値は10分の1と見ていいでしょう!

 

これが世の中「生成発展」の事実なんですよね!?

経済競争社会は、技術を品質・機能を格段に向上させ価格をここまで下げるのです!

 

「韓国が台頭してきた! 中国がサンヨーを買収して・・・、SONYもやばい!

 日本のメーカーは早晩なくなるかも・・・?」

・・・でもは心配ご無用!

 

日本はそれほどヤワではありません!

日本の技術者が海外流出さえしなければ・・・きっと、世界に誇れる電化製品を発明開発しますよ!

 

ちょうど展示大型テレビでは司馬遼太郎作「坂の上の雲」ビデオ版をやっていました。

ふっと、いまの時代のことが脳裏に・・・

 

私は司馬遼太郎氏の「龍馬が行く」「坂の上の雲」の小説を読んで、深く感銘した記憶があります。

 

徳川幕府の財政破産は史事上でも正しいですよね!?

でも当時、・・・日本経済が破産したのか? と言えば、これは違いますよね!?

 

そうなんです!

徳川幕府が倒れ、日本経済が終わったのではなかったのです!

 

かつて我々が選んでしまった民主党の失政によって国家財政が破綻への道を歩み始め、そして次

に誠に残念ながら、一青年によって暗殺された安部首相と自民党政府が打ち出したアベノミクス

が菅首相に継承され、新自由主義なる言葉に現首相である岸田内閣によって書き換えられ、コロ

ナ禍とプーチンのウクライナ侵略戦争勃発で「なかなか第三の矢が放せない」状態で、昨今「国

家財政破綻」への道を確実に歩んでいます(^^;

 

でも国民経済が破綻することではないんだということは知っておきましょう!

 

「国家財政破産」という言葉は、あたかも日本国が破産するかのように言われますが・・・。

 

従来から、「国家組織」と「国」という概念には、どうも境界に曖昧なところがありますよね!?

 

顔と頭の境目ってどこでしょう?(^^;

腕と手の境目ってどこでしょう?(^^;

 

実は偉そうな講釈をするつもりはないのですが、「国家財政」というのは、「国家」と「地方」と

「独立行政法人」に属する約400万人の公務員組織の収支のことなんですね!

 

ですから「国民経済」ではありません!

 

「国民経済」というのは、約280万も存在する企業と自営業、そして5,100万世帯の収支

なんですね(^^)

 

ですから本来、「国家破綻」となったら国家組織を運営統治する「公務員」、特に「官僚」は、

責任を取るべきなんです!

 

でもおそらく、それはしない!

それに・・・株主代表訴訟なんていうこともできないし、やんない(^^;

 

だって、だいたい約2年以内に大臣の持ち場が変わるでしょう!?

責任の所在がない・・・問わないし、問われない(^^;

次官はやっぱ次官だからと言って、責任を逃れようとするでしょうね!?

 

「国家破綻を目前にし、国家の財政が破産するとなると国民の皆が困るんだよ! だから、増税

しなればならないんだよ!」

という情感を喚起するためのパフォーマンスが自民党にもあり、あの風前の灯火だった悪夢の

民主党にもあったんですねぇ~(^^;

 

松下政経塾をお卒業なされた、今の日本、これからの日本を支えてゆくはずの多くの政治家の

皆さんは、松下幸之助翁の本当のお気持ちを忘れたんじゃぁないのかなぁって思うのです!

 

 http://www.mskj.or.jp/sotsu/giin.html

 

松下幸之助翁は以前、こんなことをおっしゃったことがあります。

「毎年、税収の1割を積み立てたら10年も経てば複利の金利も貯まって、国民から税金を穫る

 ことは不要となる!もしくは、大きな減税ができる!」

って・・・。

 

これは松下幸之助翁の「ダム経営」の根本精神なんですよね!?

 

「チャランポラン党」は、大企業の内部留保はならん! などとほざいておりますが、ビジネス

投資の概念すら知らない集団のことは放って置くべきです!

 

実務家は、自身の経営する組織を「生成発展」させる責任を持っているし、明確なビジョンを

持っていますね!

 

政治家や官僚は、・・・いかがなものでしょう!?(^^;

 

中国のような国での官僚は、国民の統治をやっていますが、日本のような民主国は国民のための

公務をやっているはずですよね!?

 

1955年(昭和30年)自民党政権発足以来、漸増継続し続けている政府の増発債務と消化財

源を観れば、危機感を感じ得ないですよね!?(^^;

 

企業の財務・経理担当の人なら、仕事の義務として、売上収益、経費、利益を予想しますね!

そして利用可能な担保を集計して、銀行に示して資金調達交渉をするでしょう?

 

再度申し上げますが、官僚は国民を統治をするのではなく国民のための公務を行うのなら、危機

である現在、企業の財務・経理担当者と同じ仕事を行うべきでしょう!

官僚組織は、全体(個々人を非難するのでありません!)として無責任な体系になっていますね!

 

財源である税収(収入)が減って、使う予算が増えている(^^;

 

企業ならどこでも、業績が悪化し危機的状況下となれば「出るを制する」でしょう!?

 

ご存知でしょうか?

公務員(国・地方)の平均報酬が1000万円もあることを!?

民間企業の総報酬より40%も高いんですよ!

 

参考を呈示しましょう!

 

わが国の公務員数は、独立行政法人を含む国家公務員95万人+地方公務員304万人です。

総数399万人、おおよそ400万人。

総報酬額は、年間ほぼ40兆円なんです。

 

 http://www.gyoukaku.go.jp/senmon/dai1/sankou6.pdf

 

ということは、・・・公務員の1人当たり総報酬(年間給料+ボーナス+福利厚生費+公務員共済

年金)は、現在、約1000万円なんです!

 

いいですか!・・・民間上場企業より1.3倍は高いのです。

 

2006年:総務省統計によると、国家公務員の1人当たり平均年収は663万円なんです。

地方公務員が、なんと728万円、独立行政法人が733万円と高いんですよ!

 

ところが民間上場企業(約3000社)の平均年収は、金融業が約700万円と高く、小売業は

500万円と低いのです・・・トホホ(^^;

全業種平均は1人583万円です。

 

日本の圧倒的大多数の非上場企業の全雇用者(5000万人)の平均年収は、それよりも144

万円も低い439万円なんです(^^;

地方公務員728万円の60%くらいなんです(^^;

公務員に手厚い福利厚生費と年金を含めば、民間の給与水準は地方公務員(300万人)のほぼ

50%(半分)なんですよ!

 

民間給与が伸びなくなった原因は自明です!

1人当たり生産性額(1人当たり荒利利益額;付加価値高)の上昇がないからです!

この20年間、GDPが低迷し続けている原因でもあるのです。

 

詳しくは分からないので無責任発言になるかも知れませんが、農林水産行政は品種改良や養殖

技術への研究開発投資には前向きでしたが、生産性向上のための技術開発、IE技術導入投資を

してこなかった(^^;

 

通産行政も、重厚長大産業への偏重があり、流通における技術支援、規制解除が余りにもお粗末

だった(^^;

 

国会議員も、国民の権利から代議を受けた本来は公務員なのです!

 

国会議員の付帯費(政党助成金)を含む総報酬は、彼らに「ノーブレス・オブリッジ」の誇りが

あるなら、50%以上はカットすべきです!

 

松下政経塾出身者なら、なおさらではないのかなぁ!?

それでも節約できる額は、・・・わずかなんですが・・・(^^;

 

でもこれをやれば、政治家しか行えない公務員改革ができる!

大阪市長・維新の会共同代表だった現評論家の橋下さんは、その辺のところをよくご存知でした

から、大阪府知事時代、受け継いだ吉村知事、大阪市長の松井さんも大阪府、大阪市の公務員賃

金引き下げを断行指定るし、議員定数を確実に減らしている!

 

国会議員の数すら減っていない!

この改革を早急に着手しないと、金利高騰と国債価格の下落で、公債をもつ国民経済に、そして、

国債バブルの崩壊から大きな損害を与えます(^^;

 

今回のリーダーに必要不可欠なキーワードは、「法(Law)」です。

 

「孫子の兵法」からの学びなのですが、中国4千年の歴史では「法」とは、部隊編成、指揮系統、

軍需物資管理に関する制度や規定を明確にすることなのですね!

 

リーダーというのは、明確な遂行目標(職務目標)を持ち、それを実現・実践するために組織編

成をする能力が必要です!

 

その組織は言うまでもなく、分業化された単位の機能的集合となります。

その組織の指揮系統(命令・受命・報告など)ルール(法)を定めることなのです。

 

そして軍需物資管理は重要ですよね!

現代では「ロジスティック」なんていいますが、ここにも流れのルールが存在します。

 

さて、ここなんです!

 

「ルール」を決め、人がその「ルール」に従って行動すると「人」と「物」が動くのです。

そうすれば、必ず・・・・「コスト」=「お金」が動くんです!

 

「ルール」というのは、「やり方」ですから、・・・、「効率」「能率」「生産性」という概念が

必要なのです!

 

また「悪法も法なり」という言葉もご存知ですよね!?

 

決めた「ルール」も必ず、遵守する、させることが肝要なのです!

 

たとえば、たわいない恥ずかしい事実をお話しますとね!

「禁煙ルール」を決めた会社のトップが、それを破って、会議の席上でも、どこでも憚らずタバ

コを吸っている・・・(^^;

 

さて、部下・社員はどのように思っているでしょうか?

白けますね!

そうすると「モチベーション」が下がる(^^;

「モチベーション」っていうのは、「生産性」にかなりの影響を与えます!

 

このようなたわいない事例は、最初に書いた議員・官僚の体たらくな行いと五十歩百歩なんです!

日本経済の不活性(特に若年労働者)は、日本を背負って立っているはずのリーダー達の無責任

が原因の一つかも知れません(^^;

 

リーダーたる者、毅然たる姿勢と信念を持ってことに当たるべきですね!

 

神様は観ているのです!

ガハハハッ!

 

ありがとうございました。

 

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2022 / 08 / 29  08:00

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第5講『忍耐(Tolerance)』

DSC06063.JPG

 【ヴェネツィア - ミラノ間のいわば新幹線レ フレッチェ (Le Frecce) 高速鉄道

「忍耐」に似通った言葉に「我慢」がありますね!

 

チト、辞書で調べてみました。

 

「我慢」・・・こらえ忍ぶこと

  我意を張ること

  片意地

  我執

 

「忍耐」・・・耐えしのぶこと

 ※「忍従」・・・じっと我慢して境遇のままに服従すること

 

と、ありました。

 

私には、「我慢」は「忍従」と同じような意味に思えて仕方がないのです。

 

たとえば、組織の中で不条理な? 不合理な上司の下で、どうしてもさえぎるもののない状況で

(組織上の問題を抱えていて、どうしたらいいか分からなくなっている状態)です。

反論しようにも、呆れて・・・なんと言ったらよいのか(^^;

訳の分からない嵐が襲ってきて、退職もできない(^^;

といって、このままストレスを溜めながら異動を待つ(^^;

 

この時節、いまにも倒れそうな組織なのに、組織補強もしない、組織目標も掲げないで、ただ

ジッと嵐の過ぎ去るのを待つ・・・(^^;

こんなのを「忍従」というのではないでしょうか?

 

そして、ついには組織が瓦解し始め、リストラの白羽(黒羽??)が自分に射られる(^^;

その時、

「やっぱり、この会社はダメだった! やっぱり自分はダメなやつなんだぁ(^^;」

とつぶやくのではないでしょうか?

 

自分が精神的に倒れかけている。

自分が他人につぶされかけているのに、なにもしない、できない(^^;

ただじっとしていて、相手の言うがままになっているのが「我慢」のような気がします。

 

「我慢」という言葉の中には、自分からなにか積極的に現状を変えようとする気概がどうしても

見えてこない!

 

そう!

「我慢」ということには、現実を変えようとする「意志」が欠けてしまっているのです!

こんな「我慢」をしていて、「生きがい」など見つかるでしょうか?

どうも自分に対する「あきらめ」であったり、「偽り」であったり、「自己不信感」だけがある

ように思います。

 

私はこう考えるのです!

「我慢」してしまうから「自信」を失う!

現実の苦しみや悩みに対して、積極的に働きかけることができないと、いつまでも「苦しみ」が

なくならない(^^;

時間が経てばたつほど・・・「自己嫌悪」が増すでしょう!?

そして、ますます自分を追いつめてしまうのです。

 

だから、「我慢」しちゃ・・・ならんのです!

 

これに対して「忍耐」という言葉を考えますと、ほぼ間違いなく「積極的な意志」が感じ取れます!

 

組織疲弊を起こしている。

難局に立ち向かっている企業組織を見据えて、やるべきことは果敢につっかい棒をするべきなの

です!

そして、「あの手・この手」を実行すべきなのです!

雨漏りがしているなら、屋根の穴を塞ぐのです!

そして、「希望」を持つことです!

なんでもいい!

なにか対策を立てることを立て続けに行い、精神は前向き、これを「忍耐」といいます!

 

もちろん、その結果、企業がその甲斐なく倒れたり、事業縮小しても、

「自分でできるだけのことはやった!」

という自負心が心の支えになります。

 

「忍耐」という言葉の中には、「努力」ということが含まれているような気がします!

 

なにもしなければ、なにもできなければ、自信を失って当然なのです!

 

今の若者は、っていうとお叱りを受けるかも知れませんが現代社会にはモノがふんだんにあり、

お金さえ出せばほとんどのモノが手に入る時代になりました。

小さい頃から、ダダ捏ねると親から施してもらえた。

お金さえあれば、欲しいモノが手に入りるので、「我慢」や「忍耐」をする必要がなくなった。

 

先人先達によって今の日本社会が創り上げられ、モノが豊富になったということは、もちろん

好ましいことには違いありません!

 

しかしこの10数年ほど、新入社員研修や訓練を観てきて、「忍耐」を知らない、「忍耐力」の

ない若者が間違いなく増えました。

また先ほど書きました「補強の仕方」を知らない人が多くなった!

大した嵐でもないのに、自分に自信を失う人が増えた。

それでいて・・・「中途半端に頭がいい」(^^;

 

また企業におけるまずやらねばならない「義務」も果たさず、「権利」ばかりを優先して主張

する(^^;・・・まるで「トンチンカン党」そっくり!

 

現実に耐えながら、現実を変えるのです!

そうしなければ、自信を持つことはできません!

 

自分の観る「現実が間違っている」と、いくら心の中で「反発」しても、その程度では自分を

強くすることはできません!

逆に現実に飲み込まれてしまい、自分を見失い、自分自身を追いつめてしまいます(^^;

 

「問題解決の方法」さえ知っていれば、「悩み」や「苦しみ」はなくならなくても「和らげる」

ことができます!

その方法は自分自身が、実経験を通して、傷つきながらも身につけるしかないのです!

 

自分がつらく苦しいときに、いつまでも、なにもしないでいるから、かえって苦しくなるんです!

「逃げるからついてくる」のです!

現実から逃げたり、自分に都合のいいように現実を解釈しようとするから、問題を解決すること

ができなくなるのです!

 

問題を解決しようとしなければ、「問題解決の手法」は身に付きません!

同様の問題に、また直面すると苦しくてまた逃げてしまう(^^;

 

必要以上に苦しむ原因は、苦しい現実に直面したとき、その現実を直視して解決の手法を学び

取ろうとする意識がないからなのです!

そして、いつまでたっても苦しみから抜け出すことができない!

 

ビジネス・リーダーに必須な能力は、「忍耐」なのです!

だから、私は講義や研修でよくお話しする「朝令暮改」は正しいと・・・!

 

おわかりいただけましたかなぁ・・・(^^)

 

ありがとうございました。

 

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2024.04.19 Friday