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飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』
航空英語試験と言うのがあります。
もちろん私は受験しておりませんが、エアーラインのパイロットや欧米で飛行訓練をする
場合、この認定試験に合格していないとダメなんですね!
そんなに難しいとは思いませんが、口頭試験が難しいようです。
あるカード(飛行場などの状況イラストが描かれている)を見せられて、その状況を英語
で試験官に説明します。
その後、試験官から、このような状況の場合、あなたが機長ならどのように判断するか?
っていう質問がきます!(実際の過去の試験問題)
私も少し勉強しましたが、最初に出くわしたカードは、飛行場周辺が真っ暗になっており、
周囲でゴロゴロ・ピカピカと雷様が雄叫びを上げています。
複数の滑走路や出発直前ライン、タキシーウェイ(誘導路)、ピットにも多くの旅客機が
描かれています。
この状況を英語で説明したら、あなたはピットにいる航空機の機長だけれど、このあとど
うする?ってな質問があります。
もちろん答えは一つ!・・・「待機します!」
そうしますと、「なぜですか?」てな質問が返ってくるわけです。
航空英語試験は、ただ英語が話せるだけでなく、今までブログを書いてきた航空機・飛行
機に関連する総合知識がないと答えられないのです!
FAA(米国航空協会)のパイロット免許を取得するなら、試験官から根堀葉堀と英語で
質問を受けますので大丈夫ですが、日本で免許を取りますと日本語ですから・・・欧米(海
外)では、通用しないのです。
そのため国際線のパイロットや欧米で自由に飛び回りたい人は、航空英語の認定資格がな
いと飛ばせてくれません。
さて前段が長くなってしまいました。
実は、雷様のことを書くのも長文となります。
執筆能力、説明能力が脆弱であることはお許し下さい!
今日のブログは長文です!
「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」というのは、「Cumulonimbus」と言う雲のことです。
簡単に言いますと「かみなり雲」です(^^♪
物凄く強烈な乱気流や雨、稲妻などが発生し、航空機・飛行機にとっては物凄く危険な
気象現象です!
ピカッと光る物が「稲妻(Lightning)」です。
稲妻の方が強烈な響きですね!?
ゴロゴロと鳴る音を「雷,雷鳴(Thunder)」と呼びます。
この「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」は、極度の危険を表すモノだと・・・訓練生の時に
はくどいほど教官から教わります。
飛行機に乗る者は、絶対に近づくことを避けるべきです!
そこには多くの「乱気流(Turbulence)」や「ウインド・シェアー(Windshear)」が存在し、
最大になります。
大型機でも、ジェット戦闘機でも、まともにそこに入れば空中分解もあります!
絶対に近づいてはなりません!
雲の中だけなく、この雲の下も物凄い乱気流や大雨、竜巻、落雷などありとにかく凄く
危険なのです!!
「Cumulonimbus」というのは、おなじみの「積乱雲・入道雲」のことです。
「Cumulo-」「Cumulus」と言うのは「積雲」という意味です。
上にモコモコと発達する雲のことです。
「Nimbus」とは「雨雲」のことで、雨や雪をもたらす雲の事を言います。
「Cumulonimbus(積乱雲・入道雲)」は強烈な上昇気流が発生し、地上や水上から大量の
水蒸気を吸い上げます。
雲自体が、どんどん水分を増やし重たくなります。
結局、持ちこたえられなくなって冷やされた水蒸気が雨、「雹(ヒョウ)・霰(あられ);Hail」
などになって落下します。
その時、強い下降気流が発生します。
上昇気流と下降気流との境目が発生します。
この境目で、強烈な摩擦現象が発生します。
そして静電気が溜まります。
ついには放電し、「稲妻・雷(Lightning)」となり、ピカピカ・ドンドン・ドッヒャーンと
空気を振動させます。
それが「雷鳴(Thunder)」となり大きな、驚くほどの音となります!!
この稲妻が「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」の特徴です!
一般的には強烈な雨が降る時が多いですが、気象条件によって地面に到達する前に蒸発し
て「尾流雲(Virga)」と呼ばれる現象が起こったりします。
「尾流雲(Virga)」というのは、多くの雲種にみられる雲の変種の一つです。雲の高度に
かかわらず、雲から大量の雲粒が落下すれば見られます。巻積雲、高積雲、高層雲、層積
雲、積乱雲、積雲、乱層雲の計7種に見られる現象です。
雲の下から筋状や柱状の白っぽい霧のようなものが垂れ下がったように見えます。
とにかく「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」では必ず発生している現象が「稲妻・雷(Lightning)」
と強烈な「乱気流(Turbulence)」です!
飛行機を設計する時には、「乱気流(Turbulence)」による影響も考えて設計していますが、
その予測数値よりもダントツにどでかいのが「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」です!
AIM(Aironautical Information Manual;航空情報マニュアル)では、「雷雨、雷雲
(Thunderstorm)」から最低でも20マイル以上(30km以上)は離れることを推奨し
ています。
「雹(ヒョウ)・霰(あられ);Hail」は氷の塊です。
高速で飛行する飛行機にとって非常に危険です!
速度が速いので、飛行機に穴を開けることぐらいは簡単にやっちゃいます(^^;
また強烈な上昇気流が大気を上に押し上げますので、液体状態の雨水も氷点下(Freezing
Level)以上になります。そうしますと、「超冷却水:Supercooled Water」という状態にな
りやすく、水滴が大きい時に発生しやすい危険なIcing・着氷である「Clear Icing状態」の
危険も高くなります!
また雷雲の周辺りでは、「竜巻(Torrnado)」が発生したり、「マイクロ・バースト(Micro burst)
と呼ばれる強烈な下降気流が発生します。
雲の中だけでなく「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」の周辺でも危険な状態が、いつ発生し
ても不思議ではないのです!
「稲妻(Lightning)」は、それほど危険とはされていませんが、飛行機に穴を開けたり、
電気系統や磁器類(コンパス等)を狂わせたりします!
それと、私は経験がないのですが、眩しいのでパイロット目にも危険となるそうです!
大きい稲妻のが目の前に来ると一時的に視力が無くなったり、失明することもあるそうです。
また稀に燃料を引火させたりすることもあるそうです!
とにもかくにも・・・「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」や「台風(typhoon)」は、自然の
驚異です!
私たち人間の知識では計り知れない、想像を超える自然現象です!
絶対に無理はしないことが、生命を守ります!
「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」は殺傷能力が強いので慎重に対応しなさい!とAIMに
は書いてありますが、生還した人が書いたのか?疑問です。
とにかく緊急措置として、
・間違って入ってしまった場合、計器を見ることとあります。
(外部を見ると稲妻で、目が見えなくなる可能性が高くなる)
・エンジンを減速した時の設定にし、その後はエンジン設定を変えないこと。
・水平飛行を保つ様にするが、無理して高度は守らない。
・入ってしまえば、真っ直ぐと突っ切る方が早く貫通できる場合が多い。
・旋回するとLoad Factor(G、ストレス)が増すので避けること。
そんなこと書いてあったって、生還できるかどうか分かんないんだから・・・「君子、危
うきに近寄らず!」なんです(^-^)
この続きがあるのですが、これ以上書いたら、まったく読んでいただけなくなるでしょう
から、ビジネス・リーダーへの教訓に入ります。
今回は、「氣」について書かせていただきます。
「氣」というのは、何かに対して向けることができます!
内向的に・・・自分自身の方に向けることもできますが、外部に向けて発することもでき
ます!
内に向けても、外に向けても、鍵となることは、自身の「心」も対象の方向に向きます!
「氣」を向けるときには、身体も対象の方に向け、しっかりした正しい態勢を取ることが
肝心です!
悪い例を挙げてみましょう!
例えば、テレビを視ながら勉強する。
スマホを触りながら食事する。
どちらも身体は勉強や食事の姿勢を取っているものの、心はテレビやスマホという別対象
に向かっています。
実は、これでは自分自身の最高のパフォーマンスを出すことはできません!
また、食事を共にしている家族や友人にも良い印象を与えませんねね!?
おそらく、彼らは自分をあなたから大切にされているとは思わないでしょう!?
正しい態勢というのは、「身」も「心」も対象にすべてが向かっている状態を言います。
まずは、身体を整えましょう!
肩の力を抜きましょう!
重力を感じるように自然に立ってみましょう!
今の「心」を100%対象に向けるように意識してみましょう!
その時、身体を物理的にそちらに向けることが肝心です!
まずは視線を対象に向けて動かしましょう!
身体も対象に正対させ、・・・その対象に没入してゆく気分を持ちましょう!
ビジネス・リーダーなら、部下から仕事上の相談を受けることが多いですね!?
部下の話を一所懸命に聞くのです!
それ以外のことは一切しないことです。
部下からどのように思われているか?などと上司としての評価のことも考えないことです。
部下の精神的状態を真剣に観察しましょう!
彼(彼女)は肩に力は入っているか? 呼吸は一定か? 表情は豊かか?
このような観察をしておりますと、このチャンスの活かし方(意味)を考えるのです。
「方法論」を伝えるべきか? 「心構え」を問うべきか? 「一緒に」、一つの解法を
実践すべきか?
なるべくなら、・・・時間の猶予があれば、自分自身の「身」も「心」も、部下のそれと
「一致」するようなしてみようとして下さい!
既におわかりの人もいるかと思いますが、「身体」と「心」が対象に100%向いていま
すと、「時」と「場」も100%が対象と共に在るわけです。
「身体」と「心」と「時」と「場」を100%揃えることができたなら、あなたの「感度」
は飛躍的に高まります!
インディアンと藤本・・・ウソつかない!(^^♪
その時、「氣」が満ち溢れる瞬間なのです。
もしや、非常にスピリチュアルな表現を使っているかも知れませんが、「対象」に「自分
自身(自己)」を「投影」しますと、自分自身の「身体」が、「喜び」や、逆に「痛み」
を感じることがあります!
こんなとき、「当事者意識」が溢れ出てきて「インスピレーション」が生まれます!
どんどん、それが質的にも良いように拡大して、新たな意味を発見することが多々ありま
す。
これこそ「アイデア」と言っていいのではないでしょうか?
ぜひ、真正面に立ち向かった「氣」の入れ方、使い方をなされてみて下さい!
ありがとうございました。
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飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第46講:「露点温度(Dewpoint)と湿気(Moisture)」

第46講:「露点温度(Dewpoint)と湿気(Moisture)」
Dewpoint(露点)というのは、ある大気の温度の一つです。
その温度まで気温が下げられると、湿度が100%(もしくはSaturated、飽和状態)にな
る気温のことを言います。
その温度(露天温度:Dewpoint)以下に気温が下がりますと、何らかの形で大気中に溶け
ている水蒸気が眼に見える形になります。
これを「Visible Moisture」と言います。
「眼に見える状態になった水蒸気」と言う意味で「Visible Moisture」と言います。
葉っぱやグラスの表面に発生する水滴や、空中に浮かぶ雲や霧、そして雨や雪となります。
英語の辞典を調べますと、「Visible Moisture」 :「Visible」は眼に見える。
「Moisture」は、水蒸気 (例:露や霜、雲や霧、雪や雨、ひょう、あられ、グラスや窓の
水滴)と書かれています。
空気には、水が水蒸気(Vapor)として溶け込んでいます。
実は溶け込んでいる水蒸気は気体です。透明で、目で見ることが出来ません。
やかんやお鍋から吹き出て見える水蒸気は、なんと本当は水蒸気ではないのです!
水滴・・・液体なのです(^^♪
水蒸気は、気体なので眼には見えません!
水の表面から蒸気までの間に状態として存在するのが水蒸気なのです。
ちなみに雲や霧も水滴であって、水蒸気ではありません(^-^)
その眼に見えない気体である水蒸気(Water Vapor, Moisture)というのは、大気が保持で
きる水蒸気の量が空気の温度に比例しています。
水蒸気の量は気温が上れば多くなり、逆に気温が下がると量も減ります。
あらゆる大気には、ある程度の水蒸気が含まれています。
その大気の温度を下げていきますと、水蒸気を保留する限界に達してしまいます。
その様な状態を「飽和状態」と言います。
「飽和状態」になる温度を「露点、Dewpoint」と言います。
暖かいと、たくさんの水蒸気が空気に溶け込むことができます。
気温が下がりますと溶け込む量が少なくなってしまいます。
気温が下がり過ぎますと、溶け込んでいる水蒸気は露や水滴、霧・雲などとして、目に
見える物に変化します。
もうこれ以上、大気が水蒸気を保持できない温度を「露点(Dewpoint)」と言います。
その温度以下になろうとしますと、水蒸気の余剰部分が眼に見える形となって現れる訳な
のです!
英語では、水とか雲などは「可視水分:Visible Moisture」と呼ばれる全体の一つです。
見える水分や、見える湿気のことなのですねぇ(^-^)
また、この状態を大気の「飽和状態(Saturated)」と言います。
地表や物体の近くなら露として目に見える形に変わる場合が多いのですね!?
大気の様に、物体が無ければ雲や霧に変化します。
その時に量が多くなると、その水滴がだんだんと大きくなって、雪や雨に変わる訳です!
まだ大気に、水蒸気を含有する余裕がある場合は「不飽和、Unsaturated」な状態と言います。
ちょっと誤解がないように説明を加えます。
温度が「露点(Dew Point)」と同じになっても、それだけで溶けている水蒸気が「液体
(Visibile Moisture)」に変化する訳はありません!
確かに、その温度では「飽和状態(Saturated)」にはなりますが、それ以下に温度が下が
ろうとするか、大気にもっと湿気が加わるような状況が発生するれば、その時点から
「Visibile Moisture」が発生します。
物理まではいきませんが、理科のお勉強になります。
「水(Water)」という物体の変化を復習しましょう!
水だけでなく多くの物質は、「固体(Splid)、液体(Liquid)、気体(Gas)」と3つの状態
(State)があります。
一般的には、
1) 「気体」 ⇒(凝結:Condensation)⇒ 「液体」 ⇒(氷結:Freezing)⇒
「固体(氷)」
2) 「固体」 ⇒(融解:Melting)⇒ 「液体」 ⇒(蒸発:Evaporation)⇒
「気体」
3) 「気体」 ⇒(昇華:Sublimation)⇒「固体」
4) 「固体」 ⇒(昇華:Sublimation)⇒「気体」
露や雲ができるのは、気体である「水蒸気」が「液体」に「凝縮」して変化します。
「水蒸気:Water Vapor」が「凝結Condense」しますと液体、雲、霧、雨、露などの水に
なります。
大気中の水蒸気(Moisture)が足されるには、「蒸発:Evaporation」と「昇華:Sublimation」
があります。
・「蒸発:Evaporation」は、液体が気体に変わること
・「昇華:Sublimation」は、固体が液体にならずに直接、気体に変わること
(気体から固体に変わる時も同じ言い方です。)
ですから、気温が下がる時に、「可視水分:Visible Moisture」が発生しやすくなります。
大気に水蒸気を増加させる蒸発や昇華がありますと、「露点:Dewpoint」を上ることで「可
視水分:Visible Moisture」の発生を容易にしたり、そのまま「可視水分:Visible Moisture」
の発生の元になる時があります。
飛行機を離発着させる前に、機長は必ず、当該飛行場か最短飛行場から発信される気象通
報(ATIS)を事前にPCで調べたり、ATC(エアー・ターミナル・コミュニケーシ
ョン;管制塔から発信される情報)で聴いて、現在の気温と露点を知ります。
特に寒い日は、飛行機に霜が付いてしまったり、ピトー管という空気の圧力で速度を計測
する管がありますが、これが凍ると速度が計測できなくなりますし、翼に氷がつくと揚力
の発生の妨げとなりかなり危険です!
またラダー(補助翼)、エレベータ(昇降翼)、エルロン(旋回翼)など機体をコントロ
ールする可動部分(ほとんどがヒンジやボルト、スチール・ロープ)に氷が着いてしまし
ますと、動かすことができなくなりコントロール不能から墜落するケースが、昔には多く
ありました。
そこで氷がつかないように露点に達する前にエンジンから排出される高温の空気を送って
暖めて氷結防止したりします。
このことを「アンチアイシング」と言います。
さてビジネス・リーダーへの教訓ですが・・・、
人にも、企業・組織にも「露点」っていうのがあるように思います。
人生設計や企業ビジョンを大々的に打ち立てても、どこかでポシャるってことがありますね!?
いつのまにか、あの計画・作成した当時のハイな気分がどこかに・・・(^^;)
以前にもお話しましたが、「気分・感情」というのは英語では「EMOTION」ってか
きます。
これは「E」+「MOTION」に分解することができます。
人生・企業・組織の雰囲気やモチベーションが「露点」になりますと目立った変化が見え
るようになります。
だいたい、チンタラし始めたり、ダラダラな言動が目立ち始めます。
人生・企業・組織の風土温度が下がってきて「露点」になってしまします。
こんな時にどうあるべきかを松下幸之助翁は教えておられます。
「不況」「不景気」な気分の時には、「腹をくくれ!」「度胸をすえろ!」とおっしゃって
います!
どんな場合でも、ビジネス・リーダーの「自覚」にもとづいて、「最大の努力」を持って、
「勇敢」に立ち向かい、「最善の闘い」を進めて行くことに尽きるのだと!
松下幸之助翁は、「志を変えちゃならない!」とおっしゃっています!
そうなのです!
どんな転機にも「志」を変えないことなのです!
「志」、ますます堅しでゆくのです!!
人間は、常にどんなときでも「悲観」してはならないのです!
「悲観」すると・・・、
「知恵が出ない!」
「公正な判断ができない!」
「なすべきことがわからなくなる!」
となるのです!
考えて「正しい」と信じたら、「誠心誠意」やなることです!
「人事を尽くせば」・・・「人間以上の大きな力が働く!」、これが「運命」だとおっしゃ
っています!
多くの人間は、「人事を尽くして天命を待つこと」を知らないのです!
※これだけやったんだから・・・(^^;
※これだけ報われなきゃならない・・・(^^;
こんなことを考えるから、「悩み」「争い」が起こるのです!
どんな悲惨な状況下でも「策は無限」にあるのです!
世間がいかに不景気でも、いかに経済が困難でも、「やるべき仕事」は「無限」にあるの
です!
「不景気」「激変期」であればあるほど・・・「なすべき仕事」があるのです!
「困難」でも、・・・今日は考えつかなかったけれど、明日になったら考えつくことは
いっぱいありますね!?
さらに「良い策」「良い方法」があるという信念を持ちましょう!!
ビジネス・リーダーは、何事も「やればできるんだ!」と力強く後輩・後進に訴えてゆく
ことです!
だからこそ、ビジネス・リーダーは「悲観的」「消極的」であってはならないのです!
大変に厳しい時代、波乱の時代こそ、私にとっても、わが社、わが部署の「大躍進」、「絶
好のチャンス」なのです!
こんな時にこそ、「改善」すべきことをなんでも「改善」してしまうチャンスなのです!
こんな機会にこそ、「いままでできなかったこと」ができる時機到来なのです!
やらねばならん「時機」到来なんです!
そうなのです!
希望を貫く時が来たのです!
希望を持って考え、立ち上がるときが来たのです!
いまこそ、「発想を180度」変えてみましょう!!
「不可能」だからこそ「できる」のです!
ありがとうございました。
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飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第45講:『ウィンドシアー(Wind Shear) 』

第45講:『ウィンドシアー(Wind Shear) 』
乱気流の一種で、風速や風向きに急激な差が起きる状態をウィンド・シアー(Wind Shear)
と言います。
離着陸中に、このウィンド・シアーに遭遇しますと大変に危険です!
このウィンド・シアーを「Low-Level Wind Shear」と呼びます。
ウィンド・シアーは、どの高度でも、またどの向きで飛んでいても起こります。
水平だけではなく、垂直に起こることもあります!
着陸の直前や、離陸の直後に遭遇するウィンド・シアー(Wind Shear)は、特段に注意が
必要です!
飛行機は低速状態だからです。
急激な風速の変化は、翼の揚力(Lift)が急に無くなったりします。それが原因で、高度
が急激に落ちたりします。
もちろん、操縦が困難になる可能性があるので極めて注意が必要です。
ウィンド・シアーが発生しやすい場所は、雷雨(Thunderstom)の中では急激な下降気流
があり、その周辺では逆に上昇気流があります。
私は晴れてパイロットの資格を取得し、まだ技能が訓練生レベルの頃に、3・11が発生
しました。
しばらく飛行訓練を中断しておりましたが、半年ほどして訓練を再開した初日に、あのク
ソッタレ教官が茨城県大利根飛行場から福島県いわき市上空までのフライト・プラン(飛
行計画書)を作れと命じました。簡単に作成することができ、それを提出したら、すぐさ
ま「藤本さんの被災地域を観るために飛ぼう!」と言うのです!
なんとなく後ろめたさ、罪悪感がありましたが、教官の命令と好奇心で「はい!」と二つ
返事で拝命してしまいました。
大利根飛行場を飛び立って、霞ヶ浦から太平洋沿岸に沿って飛行するのです。
途中、東海の原子力発電所がありますので、ここは上空のある範囲が飛行禁止エリアです
から、太子町(だいごちょう)にあるVORを目指し、そこからいわきVORに向かえば、
簡単にいわきに入ることができます。
クソッタレ教官は、いわきの津波被害のあった上空を飛べと命令します。
上述したような気分で飛行を続けました。
確かに、上空からの被害を見ますと「あそこに町があったのだ!(^^; 」という実感が
沸いてきます。悲しくなってきました。
小名浜三崎公園上空から原発事故のあった福島第一原子力発電所方面に飛ぼうと指示を受
けました。
新舞子浜上空の方に真っ黒い入道雲が立ち上がっているのがハッキリ分かりました。
一応、自身が機長として飛んでおりますから教官の指示なしに旋回して引き返したかった
のですが、教官の指示なしに勝手な行動を取ると返ってくる答えが分かっていましたので
そのまま飛行しました。
と・・・突然、フロントガラスに強烈な雨が打ち付けたかと思うと飛行機がガクンっと
傾きました(^^;
「バッキャロー! I've control!!」って怒鳴り、操縦を変わってくれました。
ホッとしました。
しばらく大揺れの中から脱出成功したらクソッタレ教官が、
「いつ旋回して、回避行動を取るか見ていたけれど、これじゃパイロットの免許剥奪だな
ぁ~!」だって・・・(^^;
いつもなら、指示なしに何かしたら「勝手なことすんな!」って怒鳴るくせに・・・(^^;
でも、さすがに飛行時間1万5千時間は伊達ではないと感心はしましたが、ハラワタは
煮えくり返っていました。
まさに、ウィンド・シアー(Wind Shear)に遭遇したのですね!?
当たり前に、非常に危険な場所であることは知識では解っていても・・・危険回避行動を
取るか取らないかは、教官の指示ではなく自己責任であるべきですね!
大きな教訓を得たことは有り難かったです。
そのあと私の自宅上空と事務所上空に戻って来たときには、上空は安定し青空が広がって
いました。
クソッタレ教官に、ぜひ写真を撮りたいので「You've control!!」ってお願いすると、
完全プロモード(航空写真を撮るカメラマンの希望通りに上空旋回します)で2度ほど
旋回してもらい、いい自宅・事務所の航空写真を撮ることができました。
チコッと話が逸れてしまいました。
パイロットの免許取得のために日本では5科目の筆記試験を合格しなければなりません。
1)航空工学 2)航空気象 3)空中航法 4)航空通信 5)航空法規(国内・国際)
私にとっては、船舶免許の海洋気象より、成層圏までの気象をやらなければなりませんの
で・・・「航空気象」という科目が難解でした。
日本で航空気象の勉強をしていましたら、教科書や航空気象専門書がやたら難しいのです(^^;
ついつい、気象予報士の勉強範囲まで入り込んでしまったのですが、ここまでやる必要は
ないことが、米国の航空操縦士試験勉強で悟りました(^-^)
アメリカ連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)や米国航空機オーナー&
パイロット協会(AOPA:Aircraft Owners and Pilots Association)が発行している数々の
航空気象テキスト類、それ以外の航空関連知識のテキスト類は、動画マニュアルなど、
どれもイラスト・写真が豊富で、なおかつ論理的に段階を追ってきちんと書かれています。
お陰様で、英訳だけは苦労しましたが大変良く理解することができました。
逆転層(Low-Level Temperature Inversion)にも、ウィンド・シアー(Wind Shear)が発生
します。
逆転層というのは気象学用語のひとつです。
気象学において逆転というのは、高度に伴う大気の性質で、特に気温の変化が通常と異な
る現象(気温逆転)のことです。
普通ならば高度が高くなるに従って気温が低下するはずなのに、逆に上昇していることを
いいます。
これが起こる層を逆転層と呼びます。
それ以外にウィンド・シアー(Wind Shear)が発生しやすいところは、前線付近(Frontal
Area)です。
高高度になりますと、晴天中に発生するすべての乱気流のことを晴天乱気流(CAT:
Clear Air Tturbulence)や、対流圏上層に位置する強い偏西風の流れジェット気流(Jet
Stream)付近での乱気流によって発生します。
とにかく雷雨(Thunder Stom)付近や、その下では強烈な風が予測できないくらい変化し
ますから、絶対に近づかないことですね!
ウィンド・シアー(Wind Shear)や乱気流(Tturbulence)の威力は、ジェット戦闘機でも
空中分解をさせるぐらい強いのです!
逆転層(Lowe-Level Temperture Inversion)がある場合は、大気が安定してはいるのですが、
その逆転層の上は違うタイプの空気が存在します。
大気の安定とは、乱気流がないという意味ではなく、上昇気流がないと言う意味なのです。
特に地上での風が、25Knots以上ある場合は、その層を通過する場合にウィンド・シア
ーが予測できます。
以前、成田空港で輸送用ジャンボ・ジェットがウィンド・シアー(Wind Shear)で着陸直
前に墜落炎上大破しました。
逆転層(Lowe-Level Temperture Inversion)がある場合は、低空で飛行する離着陸中には
細心の注意が必要なんですねぇ!
もう少しご辛抱下さい!
勘違いをしやすいのは山岳波(Mountain Wave)です。
風が山岳にぶつかった時にできる波です。
安定成層の中を流れてきた気流が山脈に衝突しますと、風上側の山腹で強制的に上昇気流
になります。
その気流内の空気塊は重力によってやがて引き戻されて、今度は下降します。
平衡点を過ぎて下降した空気塊は再び上向きに転じ、風上に流されながら上下に振動する
のですね。
これは乱気流(Turblence)としては強いのですが、ウィンド・シアー(Wind Shear)とは
違います。
飛行機にとっては、どちらも厄介なのですが微妙に意味が違います。
また前線の付近で、層積雲(Stratocumulus)がある時は、大気の混合(Mechanical Mixing)
が見られるのですが、これもウィンド・シアー(Wind Shear)と言うより乱気流(Turblence)
です。
ずいぶん長々とウィンド・シアーについて述べてしまいました。
飛行機を操縦して大空を飛ぶことは本当に素晴らしいのですが、透明の風は見ることがで
いません!
飛行機や凧、気球などは、とにかく風に弱いのです。
侮ってはなりません!
さてビジネス・リーダーへの教訓は、飛行機操縦中の精神姿勢と同様のことをお話したい
と思います。
「なんか集中できないなぁ・・・」
なんてことはよくあります。
集中力が無いまま何かを続けますと
・仕事のミスや仕事で失敗をたくさんしたり、
・暗記が全然できなかったり、
・大事な場面で余計な事に気を取られ、
・作業が散漫になってしまい・・・
と・・・後で後悔したことがある方も多いのではないでしょうか?
集中力を高める方法の一つとして、アスリートを見習うといいですね!
そうです!
ガムを噛むのです(^^)
アスリートは集中力を高めるためにガムを噛んでいる人が多いでしょう!?
ガムを噛むことで精神を安定させ、集中力を高める効果があるのだそうです。
この「噛む」という単純な動作を繰り返すことで、意識を分散させない効果があります。
またミント系のガムにすると眠気も覚めて気持ちもスッキリするので、より集中しやすい
状態にすることができますね!?
次は、集中力を高める音楽を聞くことも良いですね!
これも・・・Youtubeをフル活用してはいかがでしょうか?
ここんところ・・・私は、レコードCDを購入したことがありません!
最近はほとんど欲しい楽曲や歌は、Youtubeに投稿・保存されているからです。
また私の事務所のBOSEコンポーネント・ステレオには、Bluetoothで音を
パソコンから受信できるようにしております。
集中力が低いとき、Youtubeを検索しますと、精神を安定させたり、集中力を高め
る音楽がたくさんあります。
特に、仕事中なら歌詞のあるものよりは音楽だけ、できればクラシックがいいですねぇ(^^)
特にアルファ波(α波)ミュージックと呼ばれる音楽があります。
人の脳の状態をアルファ波に誘導する効果があります。
アルファ波というのは、人がリラックスしたり集中している時に出現する脳波のことです。
作業中アルファ波ミュージックをBGMとして流しておくのをお奨めします!
なんとYoutubeには、「作業の効率をあげる」とか、「集中したいときに」と題名
に書いてあるBGMもありますので、探してみるとあなたにピッタリの音楽が見つかると
思います。
複数の人が、一緒に仕事をしている場所や技能作業をしているときは、イヤホンやヘッド
ホンをつけて音楽を聴くことで周囲の雑音をシャットアウトし、集中力を高めることがで
きますね!?
ご承知の様に、私たちは無音空間におりますと、逆に、そのことが気になってしまい、
集中力が落ちてしまう人ことが多いのです!
適度に音楽をかけることで集中力を高める効果があります。
体をほぐすことも有効です!
ずっと同じ姿勢で作業を続けていると腰や首が痛くなったり、違和感を感じることがあり
ます。
体が不調ですと、そのことが気になりはじめて、これまたなかなか集中できなくなります。
そこで少しでも体がムズムズしたら、ストレッチをするのが効果的です。
首の筋を左右前後にゆっくりと伸ばしたり、腰をひねって、体の歪みを正す訳です。
腕や足もしっかりと伸ばすといいですねぇ~(^^)
人に見られて恥ずかしい場合は、私はトイレの個室で思いっきりやります!
体全体の血行が良い状態は、脳にも快適な環境となることは大脳心理学で証明されています。
そういう意味で、作業をする前にストレッチをするのは作業の効率をあげることにつなが
ります。
次の集中力向上の為には、作業能率の概念を持ち込むことです!
そう! 時間を区切るのです。
集中力が続く時間は、一般的に50分と言われています。それ以上、連続して作業を行う
と集中力が一気に低下して効率が悪くなります。
そこで、最初から作業時間を50分で区切り、50分ごとに小休憩を取るといいのです!
トイレに行ったり、水分を補給したり、ストレッチを行うことで、コンフューズした頭を
リセットします。
結果として高い集中力のまま作業を続けることができます。
何事も、無理やり作業を続けても効率は下がってしまいます。
ご承知の人も多いと思いますが、あの発明王のエジソンは、集中できる時間が3分~5分
程度しかなかったために、先生から落ち着きがなさ過ぎる精神異常者として学校を辞めさ
せられていますね(^^;
それが良かった!
退学後は、お母さんが彼の先生となったそうです。
彼女は勉強時間を非常に細かく分け、エジソンが集中できる環境を作り上げたそうです。
もっとも大事なことは、集中力のスイッチが入るようにすることですよね!?
あらゆる場面で、事に及んでは集中力が発揮できなければなりません!
そんな時のために、普段から自分で意識して「集中力のスイッチ」が入れられるようにし
ておくといいですね(^^)
私のやり方をご紹介しますと・・・何かをきっかけにします!
例えば環境づくりが一番手っ取り早いですね!?
「このデスクの前に座ったら、他の事には一切気を回さない!」
とか、
「この仕事をしてる時は、完了するまで休憩なしで一気にやる!」
など、自分自身で決め事をします。
それを毎日くり返して、
「この態勢になったら集中する」
と、頭と体に覚えさせてしまうのです。
このことを専門的に「アンカリング」といいます。
集中力散漫な人たちに共通するのは、睡眠不足ですね!?
ですから、集中力を高めるには睡眠の熟度を高めることです。
これも昔、学校の試験で一夜漬けばかりする友人がいたのですが、概して成績は良くあり
ませんでした(^^;
そうなのです!
瞬間風速的には、非常に集中力を発揮するのですが、 一瞬の集中力では本当の結果は
出にくいのです!
基本的には、マイペースでコツコツと日々勉強している人のほうが圧倒的に勉強ができます。
つまりは睡眠時間を削ってまでやると実際には効率が悪いのです。
適度な睡眠をとった方が、勉強も仕事も間違いなく効率がいいのです!
疲れてたり、眠かったりすれば集中力を維持することは難しいのです!
無理をしていたら、その後に悪影響を及ぼすこともリスクとして考えておかねばなりません!
ですから、どうしても時間がない場合、適度な休憩だけは極力取るようにすることをオス
スメします。
実は、体を横にして少し休むだけでも頭がスッキリします。そして、その後すぐ、集中す
ることができ易くなります。
集中力を保つ大事なコツどころもお教えしましょう!
それは、目標は細かく、小さく持つことなのです!
いきなり無理難題な目標だけは立てないで下さい!
というのも・・・だいたい途中で挫折してやる気を失ってしまいがちなのです(^^;
ですから、小さいことを少しづずステップアップしていくことをお奨めします。
いわんかな・・・途中でやめてしまったら、今までやってきたことが全て台無しなのです
から・・・(^^;
僅かな時間を少しでいいから作り、集中力を高め、毎日続けることがコツどころなのです。
休職、退職してまで極難の国家試験に臨む人たちのほとんどが、何年かかっても合格しな
いのは、時間がありすぎて無理をし過ぎるのです!
ありがとうございました。
いわき経営コンサルタント事務所の詳細は、
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興味のある方は塾生になるにはハードルが高いですが、こちらをご覧下さい!
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飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第45講:『ウィンドシアー(Wind Shear) 』

第45講:『ウィンドシアー(Wind Shear) 』
乱気流の一種で、風速や風向きに急激な差が起きる状態をウィンド・シアー(Wind Shear)
と言います。
離着陸中に、このウィンド・シアーに遭遇しますと大変に危険です!
このウィンド・シアーを「Low-Level Wind Shear」と呼びます。
ウィンド・シアーは、どの高度でも、またどの向きで飛んでいても起こります。
水平だけではなく、垂直に起こることもあります!
着陸の直前や、離陸の直後に遭遇するウィンド・シアー(Wind Shear)は、特段に注意が
必要です!
飛行機は低速状態だからです。
急激な風速の変化は、翼の揚力(Lift)が急に無くなったりします。それが原因で、高度
が急激に落ちたりします。
もちろん、操縦が困難になる可能性があるので極めて注意が必要です。
ウィンド・シアーが発生しやすい場所は、雷雨(Thunderstom)の中では急激な下降気流
があり、その周辺では逆に上昇気流があります。
私は晴れてパイロットの資格を取得し、まだ技能が訓練生レベルの頃に、3・11が発生
しました。
しばらく飛行訓練を中断しておりましたが、半年ほどして訓練を再開した初日に、あのク
ソッタレ教官が茨城県大利根飛行場から福島県いわき市上空までのフライト・プラン(飛
行計画書)を作れと命じました。簡単に作成することができ、それを提出したら、すぐさ
ま「藤本さんの被災地域を観るために飛ぼう!」と言うのです!
なんとなく後ろめたさ、罪悪感がありましたが、教官の命令と好奇心で「はい!」と二つ
返事で拝命してしまいました。
大利根飛行場を飛び立って、霞ヶ浦から太平洋沿岸に沿って飛行するのです。
途中、東海の原子力発電所がありますので、ここは上空のある範囲が飛行禁止エリアです
から、太子町(だいごちょう)にあるVORを目指し、そこからいわきVORに向かえば、
簡単にいわきに入ることができます。
クソッタレ教官は、いわきの津波被害のあった上空を飛べと命令します。
上述したような気分で飛行を続けました。
確かに、上空からの被害を見ますと「あそこに町があったのだ!(^^; 」という実感が
沸いてきます。悲しくなってきました。
小名浜三崎公園上空から原発事故のあった福島第一原子力発電所方面に飛ぼうと指示を受
けました。
新舞子浜上空の方に真っ黒い入道雲が立ち上がっているのがハッキリ分かりました。
一応、自身が機長として飛んでおりますから教官の指示なしに旋回して引き返したかった
のですが、教官の指示なしに勝手な行動を取ると返ってくる答えが分かっていましたので
そのまま飛行しました。
と・・・突然、フロントガラスに強烈な雨が打ち付けたかと思うと飛行機がガクンっと
傾きました(^^;
「バッキャロー! I've control!!」って怒鳴り、操縦を変わってくれました。
ホッとしました。
しばらく大揺れの中から脱出成功したらクソッタレ教官が、
「いつ旋回して、回避行動を取るか見ていたけれど、これじゃパイロットの免許剥奪だな
ぁ~!」だって・・・(^^;
いつもなら、指示なしに何かしたら「勝手なことすんな!」って怒鳴るくせに・・・(^^;
でも、さすがに飛行時間1万5千時間は伊達ではないと感心はしましたが、ハラワタは
煮えくり返っていました。
まさに、ウィンド・シアー(Wind Shear)に遭遇したのですね!?
当たり前に、非常に危険な場所であることは知識では解っていても・・・危険回避行動を
取るか取らないかは、教官の指示ではなく自己責任であるべきですね!
大きな教訓を得たことは有り難かったです。
そのあと私の自宅上空と事務所上空に戻って来たときには、上空は安定し青空が広がって
いました。
クソッタレ教官に、ぜひ写真を撮りたいので「You've control!!」ってお願いすると、
完全プロモード(航空写真を撮るカメラマンの希望通りに上空旋回します)で2度ほど
旋回してもらい、いい自宅・事務所の航空写真を撮ることができました。
チコッと話が逸れてしまいました。
パイロットの免許取得のために日本では5科目の筆記試験を合格しなければなりません。
1)航空工学 2)航空気象 3)空中航法 4)航空通信 5)航空法規(国内・国際)
私にとっては、船舶免許の海洋気象より、成層圏までの気象をやらなければなりませんの
で・・・「航空気象」という科目が難解でした。
日本で航空気象の勉強をしていましたら、教科書や航空気象専門書がやたら難しいのです(^^;
ついつい、気象予報士の勉強範囲まで入り込んでしまったのですが、ここまでやる必要は
ないことが、米国の航空操縦士試験勉強で悟りました(^-^)
アメリカ連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)や米国航空機オーナー&
パイロット協会(AOPA:Aircraft Owners and Pilots Association)が発行している数々の
航空気象テキスト類、それ以外の航空関連知識のテキスト類は、動画マニュアルなど、
どれもイラスト・写真が豊富で、なおかつ論理的に段階を追ってきちんと書かれています。
お陰様で、英訳だけは苦労しましたが大変良く理解することができました。
逆転層(Low-Level Temperature Inversion)にも、ウィンド・シアー(Wind Shear)が発生
します。
逆転層というのは気象学用語のひとつです。
気象学において逆転というのは、高度に伴う大気の性質で、特に気温の変化が通常と異な
る現象(気温逆転)のことです。
普通ならば高度が高くなるに従って気温が低下するはずなのに、逆に上昇していることを
いいます。
これが起こる層を逆転層と呼びます。
それ以外にウィンド・シアー(Wind Shear)が発生しやすいところは、前線付近(Frontal
Area)です。
高高度になりますと、晴天中に発生するすべての乱気流のことを晴天乱気流(CAT:
Clear Air Tturbulence)や、対流圏上層に位置する強い偏西風の流れジェット気流(Jet
Stream)付近での乱気流によって発生します。
とにかく雷雨(Thunder Stom)付近や、その下では強烈な風が予測できないくらい変化し
ますから、絶対に近づかないことですね!
ウィンド・シアー(Wind Shear)や乱気流(Tturbulence)の威力は、ジェット戦闘機でも
空中分解をさせるぐらい強いのです!
逆転層(Lowe-Level Temperture Inversion)がある場合は、大気が安定してはいるのですが、
その逆転層の上は違うタイプの空気が存在します。
大気の安定とは、乱気流がないという意味ではなく、上昇気流がないと言う意味なのです。
特に地上での風が、25Knots以上ある場合は、その層を通過する場合にウィンド・シア
ーが予測できます。
以前、成田空港で輸送用ジャンボ・ジェットがウィンド・シアー(Wind Shear)で着陸直
前に墜落炎上大破しました。
逆転層(Lowe-Level Temperture Inversion)がある場合は、低空で飛行する離着陸中には
細心の注意が必要なんですねぇ!
もう少しご辛抱下さい!
勘違いをしやすいのは山岳波(Mountain Wave)です。
風が山岳にぶつかった時にできる波です。
安定成層の中を流れてきた気流が山脈に衝突しますと、風上側の山腹で強制的に上昇気流
になります。
その気流内の空気塊は重力によってやがて引き戻されて、今度は下降します。
平衡点を過ぎて下降した空気塊は再び上向きに転じ、風上に流されながら上下に振動する
のですね。
これは乱気流(Turblence)としては強いのですが、ウィンド・シアー(Wind Shear)とは
違います。
飛行機にとっては、どちらも厄介なのですが微妙に意味が違います。
また前線の付近で、層積雲(Stratocumulus)がある時は、大気の混合(Mechanical Mixing)
が見られるのですが、これもウィンド・シアー(Wind Shear)と言うより乱気流(Turblence)
です。
ずいぶん長々とウィンド・シアーについて述べてしまいました。
飛行機を操縦して大空を飛ぶことは本当に素晴らしいのですが、透明の風は見ることがで
いません!
飛行機や凧、気球などは、とにかく風に弱いのです。
侮ってはなりません!
さてビジネス・リーダーへの教訓は、飛行機操縦中の精神姿勢と同様のことをお話したい
と思います。
「なんか集中できないなぁ・・・」
なんてことはよくあります。
集中力が無いまま何かを続けますと
・仕事のミスや仕事で失敗をたくさんしたり、
・暗記が全然できなかったり、
・大事な場面で余計な事に気を取られ、
・作業が散漫になってしまい・・・
と・・・後で後悔したことがある方も多いのではないでしょうか?
集中力を高める方法の一つとして、アスリートを見習うといいですね!
そうです!
ガムを噛むのです(^^)
アスリートは集中力を高めるためにガムを噛んでいる人が多いでしょう!?
ガムを噛むことで精神を安定させ、集中力を高める効果があるのだそうです。
この「噛む」という単純な動作を繰り返すことで、意識を分散させない効果があります。
またミント系のガムにすると眠気も覚めて気持ちもスッキリするので、より集中しやすい
状態にすることができますね!?
次は、集中力を高める音楽を聞くことも良いですね!
これも・・・Youtubeをフル活用してはいかがでしょうか?
ここんところ・・・私は、レコードCDを購入したことがありません!
最近はほとんど欲しい楽曲や歌は、Youtubeに投稿・保存されているからです。
また私の事務所のBOSEコンポーネント・ステレオには、Bluetoothで音を
パソコンから受信できるようにしております。
集中力が低いとき、Youtubeを検索しますと、精神を安定させたり、集中力を高め
る音楽がたくさんあります。
特に、仕事中なら歌詞のあるものよりは音楽だけ、できればクラシックがいいですねぇ(^^)
特にアルファ波(α波)ミュージックと呼ばれる音楽があります。
人の脳の状態をアルファ波に誘導する効果があります。
アルファ波というのは、人がリラックスしたり集中している時に出現する脳波のことです。
作業中アルファ波ミュージックをBGMとして流しておくのをお奨めします!
なんとYoutubeには、「作業の効率をあげる」とか、「集中したいときに」と題名
に書いてあるBGMもありますので、探してみるとあなたにピッタリの音楽が見つかると
思います。
複数の人が、一緒に仕事をしている場所や技能作業をしているときは、イヤホンやヘッド
ホンをつけて音楽を聴くことで周囲の雑音をシャットアウトし、集中力を高めることがで
きますね!?
ご承知の様に、私たちは無音空間におりますと、逆に、そのことが気になってしまい、
集中力が落ちてしまう人ことが多いのです!
適度に音楽をかけることで集中力を高める効果があります。
体をほぐすことも有効です!
ずっと同じ姿勢で作業を続けていると腰や首が痛くなったり、違和感を感じることがあり
ます。
体が不調ですと、そのことが気になりはじめて、これまたなかなか集中できなくなります。
そこで少しでも体がムズムズしたら、ストレッチをするのが効果的です。
首の筋を左右前後にゆっくりと伸ばしたり、腰をひねって、体の歪みを正す訳です。
腕や足もしっかりと伸ばすといいですねぇ~(^^)
人に見られて恥ずかしい場合は、私はトイレの個室で思いっきりやります!
体全体の血行が良い状態は、脳にも快適な環境となることは大脳心理学で証明されています。
そういう意味で、作業をする前にストレッチをするのは作業の効率をあげることにつなが
ります。
次の集中力向上の為には、作業能率の概念を持ち込むことです!
そう! 時間を区切るのです。
集中力が続く時間は、一般的に50分と言われています。それ以上、連続して作業を行う
と集中力が一気に低下して効率が悪くなります。
そこで、最初から作業時間を50分で区切り、50分ごとに小休憩を取るといいのです!
トイレに行ったり、水分を補給したり、ストレッチを行うことで、コンフューズした頭を
リセットします。
結果として高い集中力のまま作業を続けることができます。
何事も、無理やり作業を続けても効率は下がってしまいます。
ご承知の人も多いと思いますが、あの発明王のエジソンは、集中できる時間が3分~5分
程度しかなかったために、先生から落ち着きがなさ過ぎる精神異常者として学校を辞めさ
せられていますね(^^;
それが良かった!
退学後は、お母さんが彼の先生となったそうです。
彼女は勉強時間を非常に細かく分け、エジソンが集中できる環境を作り上げたそうです。
もっとも大事なことは、集中力のスイッチが入るようにすることですよね!?
あらゆる場面で、事に及んでは集中力が発揮できなければなりません!
そんな時のために、普段から自分で意識して「集中力のスイッチ」が入れられるようにし
ておくといいですね(^^)
私のやり方をご紹介しますと・・・何かをきっかけにします!
例えば環境づくりが一番手っ取り早いですね!?
「このデスクの前に座ったら、他の事には一切気を回さない!」
とか、
「この仕事をしてる時は、完了するまで休憩なしで一気にやる!」
など、自分自身で決め事をします。
それを毎日くり返して、
「この態勢になったら集中する」
と、頭と体に覚えさせてしまうのです。
このことを専門的に「アンカリング」といいます。
集中力散漫な人たちに共通するのは、睡眠不足ですね!?
ですから、集中力を高めるには睡眠の熟度を高めることです。
これも昔、学校の試験で一夜漬けばかりする友人がいたのですが、概して成績は良くあり
ませんでした(^^;
そうなのです!
瞬間風速的には、非常に集中力を発揮するのですが、 一瞬の集中力では本当の結果は
出にくいのです!
基本的には、マイペースでコツコツと日々勉強している人のほうが圧倒的に勉強ができます。
つまりは睡眠時間を削ってまでやると実際には効率が悪いのです。
適度な睡眠をとった方が、勉強も仕事も間違いなく効率がいいのです!
疲れてたり、眠かったりすれば集中力を維持することは難しいのです!
無理をしていたら、その後に悪影響を及ぼすこともリスクとして考えておかねばなりません!
ですから、どうしても時間がない場合、適度な休憩だけは極力取るようにすることをオス
スメします。
実は、体を横にして少し休むだけでも頭がスッキリします。そして、その後すぐ、集中す
ることができ易くなります。
集中力を保つ大事なコツどころもお教えしましょう!
それは、目標は細かく、小さく持つことなのです!
いきなり無理難題な目標だけは立てないで下さい!
というのも・・・だいたい途中で挫折してやる気を失ってしまいがちなのです(^^;
ですから、小さいことを少しづずステップアップしていくことをお奨めします。
いわんかな・・・途中でやめてしまったら、今までやってきたことが全て台無しなのです
から・・・(^^;
僅かな時間を少しでいいから作り、集中力を高め、毎日続けることがコツどころなのです。
休職、退職してまで極難の国家試験に臨む人たちのほとんどが、何年かかっても合格しな
いのは、時間がありすぎて無理をし過ぎるのです!
ありがとうございました。
いわき経営コンサルタント事務所の詳細は、
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興味のある方は塾生になるにはハードルが高いですが、こちらをご覧下さい!
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パイロット・コンサルの経営いろは考;第45回:『シートベルト(Seatbelt)』

第45回:『シートベルト(Seatbelt)』
皆さんもエアーラインに搭乗されたことがありますよね!?
飛行機が、タラップから離れ、タキシング(Taxing:地上滑走)し始めますと、キャビン
・アテンダント(CA)がシートベルトの装着方法をチーフ・アテンダントの説明に続い
て、実際に装着するデモンストレーションをしますよね!?
好き者の兄ちゃんが、CAの装着デモ中におちょっかいするのもいますが、それでもニコ
ニコやっているCAに好感を持ってしまいます。
私だったら、回し蹴りしてやんのに・・・(あれれ!私としたことが、お下品な(^^; )
最近では、ビデオによるシートベルト装着放映が主となりました。
このシートベルトというのは、航空法では、乗組員(Flight Crew-member)だけでなく、
航空機に乗っている者全員に適用されます。
米国航空法FARには、"each person"と書かれています。
(1)機長はSafety Belt(腰ベルト)とShoulder Harness(肩ベルト)についての使い方を
説明する義務があると
言っています。(装備と取り外し方:Fasten and Unfasten)
(2)地上を移送する時(Taxing)、離陸する時(Takeooff)、着陸する前(Landing)に、
機長が全員がベルトの着用をするようにと通告する義務が有ると書いています。
(3)地上を移送する時(Taxing)、離陸する時(Takeoff)、着陸する時(Landing)は、
全員が安全ベルトの着用を義務付けてます。
装備と取り外し方(Fasten and Unfasten)の方法(使い方)を必ず教える事が明記されて
います。
機長には、確認の義務があります。
なんとまぁ~、日本のクソッタレ教官は、「シートベルトなんて、操縦に邪魔だから、
ユルユルに付けておけ!」って言うのです。
それだけではありません!
「Shoulder Harness(肩ベルト)なんて、肩の動きを制限するからしちゃ~ダメだ!」っ
てほざきあがるのです(^^;
100%航空法違反です!!
そんな事は一切認めてません!
こんな事故が米国で起こったことを、ロサンジェルスで教官をしており、時々、日本に
帰って来て、私の所属する飛行クラブ日本人メンバーが話してくれました。
ある日、普通に飛行中していたパイロットが、ふと気づくと操縦する飛行機が墜落してい
たのです。
幸いにも、副操縦席に同じ技能を持つ仲間がいたのでなんとか難を逃れました。
ちゃんと、インシデント報告をしました。
航空局から呼ばれたその操縦士は、あるところから全く気づかずだったと申し出たのです。
その理由が分からなかったため、急に意識を失ったと同じ事ですから、航空局は操縦して
いたパイロットの脳に異常があると判断したです。
そのため航空身体検査を没収され、飛行することもできなくなりました(^^;
その後に、そのパイロットは、どう検査しても原因や病気が見つからなかったのです。
それでも航空身体検査証明書(Medical Certificate)が発行されなく、飛行機の操縦も認め
られなくなりました。
ずっと後になって、同じ種類の飛行機で似たような事故が起こったそうです。
この時は幸いかな、パイロットは完全に意識を失うこともなく、墜落(スピン)直前に
意識が完全に回復したため大事には至らなかったそうです。
同様に、インシデントとして航空局に報告がなされたそうです。
原因は何んだったか?・・・飛行機の設計ミスではなかったのですが、コクピットの天井
が低い飛行機だったそうです。もしくは欧米人は背の高いのもいますから・・・。
操縦中に乱気流に遭遇し、操縦士がシコタマ頭を打ったのですね(^^;
前述のパイロットは頭を打って気を失ってしまい記憶喪失しちゃったんですね(^^;
ここで判明したことは「Saftey Belt」と「Shoulder Harness」をしておけば、防げた可能性
が解ったのです。
実は、私も何度か乱気流に遭遇しております。
2つはエアーラインに乗客として搭乗中でした。
習慣で、座席に座っているときにはシートベルトを必ずしていたので、まったく大事には
到りませんでしたが、通路を歩く乗客とCAが天井まで吹っ飛んだのを目の当たりにしま
した。
また一度は、食事中で乗客に配布された食べ物がほうぼうに散乱し、ジュースやコーヒー、
水物で汚れた人たちが大勢いました。
セスナを操縦中と助手席に居たときにもなんどか乱気流の経験があります。
「Saftey Belt」と「Shoulder Harness」を日本のクソッタレ教官の言うようにしていたら、
命を無くしていたかも知れません。
それにしても、このクソッタレ教官、17才の時に飛行免許を取ってから1万5千時間の
飛行経験があるのに、事故を起こしていないのですね!?
不思議と言えば不思議・・・、悪運強いといえばそうだし、・・・なにか神業を持ってら
っしゃるとしか思えません(^^;
さて私は、今回までに閑話休題も含めてパイロット・ビジネスいろは考を約50遍発行し
てきました。
読者もご承知のように、今回もクソッタレ教官が登場します。
本当は、こんなことを書くべきではないのですね!(^^;
お許し下さい。
今回は、お詫びと言っては余りにも詭弁となってしまいますが、素晴らしい小話(逸話)
をご紹介したいと思います。
これは、私がご縁をいただいている企業の社長が、従業員の皆さんに「ビデオ・レター」
と題して話されたのを聴講し、なるほどその通り!と感心したお話です。
出所は、致知出版社・発行:藤尾秀昭氏;著『小さな人生論ノート』です。
私が、このブログ用に脚色しておりますが、内容は変わっておりません!
「この町はどんな町?」
ある町がありました。
町の入り口の門のところに、いつも一人の老人が日向ぼっこしながら座っていました。
一人の青年の旅人がその町にやってきました。
青年は、そのおじいさんに訊きます。
「こんにちは! おじいさん、この町はどんな町なんですか?」
少し微笑んで、おじいさんは青年に逆に聞きます。
「あなたがいままでいた町って、どんな町でしたか・・・?」
青年は、嫌な顔をして答えました。
「いやぁ~、前にいた町は嫌な人ばかりで、ろくな町じゃなかったですねぇ!」
老人はしばし黙って、目をつむり・・・、悲しそうに言います。
「そうですか・・・、この町もあなたが前にいた町とほとんど同じ町なんですよ」
青年はしばらくこの町にいたようですが、結局、門にいる老人に捨て台詞を吐いて、町を
去ってゆきました。
「おじいさんの言うとおり、ろくでもなかった! 居て、損したよ!」
また別の日に、別の旅人が来ました。
その旅人も青年でした。
「おじいさん、こんにちは! この町って、いったいどんな町なんですか?」
おじいさんは、同じように少し微笑みながら、その青年に聞きました。
「あなたが以前いた町は、どんな町だったんですか?」
青年が元気よく、笑顔で
「私がいままでいた町は、本当にすばらしい町でした。町の人々は親切で、あんなによい
町はありませんでした!」
「そうですかい。この町もねぇ~、あなたが前にいた町とまったく同じ町ですよ!」
この逸話が教えてくれるのは、環境というものは「その人の心が決める」ということなの
です。
結局、自分の「人生環境」をつくるのはその人自身なんですね!?
その人の心が、環境を決めるのです!
環境に左右されるのではなく、環境をつくことのできる人間になりたいものです!
<引用出典>
『小さな人生論ノート』藤尾秀昭・著 致知出版社・発行
ありがとうございました。
いわき経営コンサルタント事務所の詳細は、
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