飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2025 / 02 / 24  08:30

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第47講:『雷雨、雷雲(Thunderstorm)』

 

航空英語試験と言うのがあります。

もちろん私は受験しておりませんが、エアーラインのパイロットや欧米で飛行訓練をする

場合、この認定試験に合格していないとダメなんですね!

そんなに難しいとは思いませんが、口頭試験が難しいようです。

あるカード(飛行場などの状況イラストが描かれている)を見せられて、その状況を英語

で試験官に説明します。

その後、試験官から、このような状況の場合、あなたが機長ならどのように判断するか?

っていう質問がきます!(実際の過去の試験問題)

私も少し勉強しましたが、最初に出くわしたカードは、飛行場周辺が真っ暗になっており、

周囲でゴロゴロ・ピカピカと雷様が雄叫びを上げています。

複数の滑走路や出発直前ライン、タキシーウェイ(誘導路)、ピットにも多くの旅客機が

描かれています。

この状況を英語で説明したら、あなたはピットにいる航空機の機長だけれど、このあとど

うする?ってな質問があります。

もちろん答えは一つ!・・・「待機します!」

そうしますと、「なぜですか?」てな質問が返ってくるわけです。

 

航空英語試験は、ただ英語が話せるだけでなく、今までブログを書いてきた航空機・飛行

機に関連する総合知識がないと答えられないのです!

FAA(米国航空協会)のパイロット免許を取得するなら、試験官から根堀葉堀と英語で

質問を受けますので大丈夫ですが、日本で免許を取りますと日本語ですから・・・欧米(海

外)では、通用しないのです。

そのため国際線のパイロットや欧米で自由に飛び回りたい人は、航空英語の認定資格がな

いと飛ばせてくれません。

 

さて前段が長くなってしまいました。

実は、雷様のことを書くのも長文となります。

執筆能力、説明能力が脆弱であることはお許し下さい!

今日のブログは長文です!

 

「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」というのは、「Cumulonimbus」と言う雲のことです。

簡単に言いますと「かみなり雲」です(^^♪

物凄く強烈な乱気流や雨、稲妻などが発生し、航空機・飛行機にとっては物凄く危険な

気象現象です!

 

ピカッと光る物が「稲妻(Lightning)」です。

稲妻の方が強烈な響きですね!?

ゴロゴロと鳴る音を「雷,雷鳴(Thunder)」と呼びます。

 

この「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」は、極度の危険を表すモノだと・・・訓練生の時に

はくどいほど教官から教わります。

飛行機に乗る者は、絶対に近づくことを避けるべきです!

 

そこには多くの「乱気流(Turbulence)」や「ウインド・シェアー(Windshear)」が存在し、

最大になります。

大型機でも、ジェット戦闘機でも、まともにそこに入れば空中分解もあります!

絶対に近づいてはなりません!

雲の中だけなく、この雲の下も物凄い乱気流や大雨、竜巻、落雷などありとにかく凄く

危険なのです!!

 

「Cumulonimbus」というのは、おなじみの「積乱雲・入道雲」のことです。

「Cumulo-」「Cumulus」と言うのは「積雲」という意味です。

上にモコモコと発達する雲のことです。

 

「Nimbus」とは「雨雲」のことで、雨や雪をもたらす雲の事を言います。 

 

「Cumulonimbus(積乱雲・入道雲)」は強烈な上昇気流が発生し、地上や水上から大量の

水蒸気を吸い上げます。

雲自体が、どんどん水分を増やし重たくなります。

結局、持ちこたえられなくなって冷やされた水蒸気が雨、「雹(ヒョウ)・霰(あられ);Hail」

などになって落下します。

その時、強い下降気流が発生します。

上昇気流と下降気流との境目が発生します。

この境目で、強烈な摩擦現象が発生します。

そして静電気が溜まります。

ついには放電し、「稲妻・雷(Lightning)」となり、ピカピカ・ドンドン・ドッヒャーンと

空気を振動させます。

それが「雷鳴(Thunder)」となり大きな、驚くほどの音となります!!

 

この稲妻が「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」の特徴です!

 

一般的には強烈な雨が降る時が多いですが、気象条件によって地面に到達する前に蒸発し

て「尾流雲(Virga)」と呼ばれる現象が起こったりします。

「尾流雲(Virga)」というのは、多くの雲種にみられる雲の変種の一つです。雲の高度に

かかわらず、雲から大量の雲粒が落下すれば見られます。巻積雲、高積雲、高層雲、層積

雲、積乱雲、積雲、乱層雲の計7種に見られる現象です。 

雲の下から筋状や柱状の白っぽい霧のようなものが垂れ下がったように見えます。

 

とにかく「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」では必ず発生している現象が「稲妻・雷(Lightning)」

と強烈な「乱気流(Turbulence)」です!

 

飛行機を設計する時には、「乱気流(Turbulence)」による影響も考えて設計していますが、

その予測数値よりもダントツにどでかいのが「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」です!

 

AIM(Aironautical Information Manual;航空情報マニュアル)では、「雷雨、雷雲

(Thunderstorm)」から最低でも20マイル以上(30km以上)は離れることを推奨し

ています。

 

「雹(ヒョウ)・霰(あられ);Hail」は氷の塊です。

高速で飛行する飛行機にとって非常に危険です!

速度が速いので、飛行機に穴を開けることぐらいは簡単にやっちゃいます(^^;

 

また強烈な上昇気流が大気を上に押し上げますので、液体状態の雨水も氷点下(Freezing 

Level)以上になります。そうしますと、「超冷却水:Supercooled Water」という状態にな

りやすく、水滴が大きい時に発生しやすい危険なIcing・着氷である「Clear Icing状態」の

危険も高くなります!

 

また雷雲の周辺りでは、「竜巻(Torrnado)」が発生したり、「マイクロ・バースト(Micro burst)

と呼ばれる強烈な下降気流が発生します。

雲の中だけでなく「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」の周辺でも危険な状態が、いつ発生し

ても不思議ではないのです!

 

「稲妻(Lightning)」は、それほど危険とはされていませんが、飛行機に穴を開けたり、

電気系統や磁器類(コンパス等)を狂わせたりします!

それと、私は経験がないのですが、眩しいのでパイロット目にも危険となるそうです!

大きい稲妻のが目の前に来ると一時的に視力が無くなったり、失明することもあるそうです。

 

また稀に燃料を引火させたりすることもあるそうです!

 

とにもかくにも・・・「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」や「台風(typhoon)」は、自然の

驚異です!

私たち人間の知識では計り知れない、想像を超える自然現象です!

絶対に無理はしないことが、生命を守ります!

 

「雷雨、雷雲(Thunderstorm)」は殺傷能力が強いので慎重に対応しなさい!とAIMに

は書いてありますが、生還した人が書いたのか?疑問です。

とにかく緊急措置として、

 ・間違って入ってしまった場合、計器を見ることとあります。 

  (外部を見ると稲妻で、目が見えなくなる可能性が高くなる)

 ・エンジンを減速した時の設定にし、その後はエンジン設定を変えないこと。

 ・水平飛行を保つ様にするが、無理して高度は守らない。

 ・入ってしまえば、真っ直ぐと突っ切る方が早く貫通できる場合が多い。

 ・旋回するとLoad Factor(G、ストレス)が増すので避けること。

 

そんなこと書いてあったって、生還できるかどうか分かんないんだから・・・「君子、危

うきに近寄らず!」なんです(^-^)

 

この続きがあるのですが、これ以上書いたら、まったく読んでいただけなくなるでしょう

から、ビジネス・リーダーへの教訓に入ります。

 

今回は、「氣」について書かせていただきます。

 

「氣」というのは、何かに対して向けることができます!

 

内向的に・・・自分自身の方に向けることもできますが、外部に向けて発することもでき

ます!

内に向けても、外に向けても、鍵となることは、自身の「心」も対象の方向に向きます!

「氣」を向けるときには、身体も対象の方に向け、しっかりした正しい態勢を取ることが

肝心です!

 

悪い例を挙げてみましょう!

例えば、テレビを視ながら勉強する。

スマホを触りながら食事する。

どちらも身体は勉強や食事の姿勢を取っているものの、心はテレビやスマホという別対象

に向かっています。

実は、これでは自分自身の最高のパフォーマンスを出すことはできません!

また、食事を共にしている家族や友人にも良い印象を与えませんねね!?

おそらく、彼らは自分をあなたから大切にされているとは思わないでしょう!?

 

正しい態勢というのは、「身」も「心」も対象にすべてが向かっている状態を言います。

 

まずは、身体を整えましょう!

肩の力を抜きましょう!

重力を感じるように自然に立ってみましょう!

 

今の「心」を100%対象に向けるように意識してみましょう!

その時、身体を物理的にそちらに向けることが肝心です!

まずは視線を対象に向けて動かしましょう!

身体も対象に正対させ、・・・その対象に没入してゆく気分を持ちましょう!

 

ビジネス・リーダーなら、部下から仕事上の相談を受けることが多いですね!?

部下の話を一所懸命に聞くのです!

それ以外のことは一切しないことです。

部下からどのように思われているか?などと上司としての評価のことも考えないことです。

部下の精神的状態を真剣に観察しましょう!

彼(彼女)は肩に力は入っているか? 呼吸は一定か? 表情は豊かか?

このような観察をしておりますと、このチャンスの活かし方(意味)を考えるのです。

「方法論」を伝えるべきか? 「心構え」を問うべきか? 「一緒に」、一つの解法を

実践すべきか?

なるべくなら、・・・時間の猶予があれば、自分自身の「身」も「心」も、部下のそれと

「一致」するようなしてみようとして下さい!

 

既におわかりの人もいるかと思いますが、「身体」と「心」が対象に100%向いていま

すと、「時」と「場」も100%が対象と共に在るわけです。

 

「身体」と「心」と「時」と「場」を100%揃えることができたなら、あなたの「感度」

は飛躍的に高まります!

インディアンと藤本・・・ウソつかない!(^^♪

 

その時、「氣」が満ち溢れる瞬間なのです。

 

もしや、非常にスピリチュアルな表現を使っているかも知れませんが、「対象」に「自分

自身(自己)」を「投影」しますと、自分自身の「身体」が、「喜び」や、逆に「痛み」

を感じることがあります!

こんなとき、「当事者意識」が溢れ出てきて「インスピレーション」が生まれます!

どんどん、それが質的にも良いように拡大して、新たな意味を発見することが多々ありま

す。

これこそ「アイデア」と言っていいのではないでしょうか?

 

ぜひ、真正面に立ち向かった「氣」の入れ方、使い方をなされてみて下さい!

 

ありがとうございました。

 

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2025.04.02 Wednesday