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ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第24講:『弱肉強食(the law of the jungle)』
「勝てば官軍、負ければ賊軍」・・・まったくその通りなのですね!
すなわち「戦いは、強い者が勝つ」のです!
ウクライナ侵略戦争は3ヶ月でロシアが勝つと高をくくって始めたんですが、1年以上経っても終わりませんね!?
いいですかぁ・・・みなさん!
「戦いは大きいものが勝つのではなく、強いものが勝つ!」んです!
ハイ!それだけなんです!
それだけではないのです!
「全体的な強さではないのです! 戦っているそれぞれの局面において、強い者が勝っているのです!」
3・11での東京電力福島第1原子力発電所でも、全体的に建物が大津波によって、すべて破壊されたのではないのですね!?
原発内の局所に津波に負ける弱点があった!
その弱点が壊されてから、連鎖反応的に全体までもが破壊されたのです!
アスリートの人たちでも同様ですね!
全体的な能力は人並みではないのです。でも、勝敗が着くのは、ほんの少しの所なのです。
「局所」なのです!
戦いの世界では「急所」となります。
エッチな世界でも「局所」「局部」って、・・・やはり大事なのですね(^^)
つまり、「競争・競合局面における敵と味方の力関係で勝敗は決まる」のですね!?
その力関係の強弱は、「ランチェスターの法則」というので説明されております。
経営の場面では、
「質的経営資源」 × 「量的経営資源」
なのですね!
なんだか難しそうな式に思えるでしょうが、どの競争世界においても、敵(競争・競合他社)を相対的に上回れせすれば勝てる! ということなんです。
そうなのです! 絶対的な強さではないのです!
大東亜戦争で負けた日本の陸軍将校用テキスト「作戦要務令」には、
戦捷の要は、有形無形の各種要素を総合して、
敵に勝る威力を要点に集中発揮せしむるにあり!
と書かれています。
ちゃんと重要なことをマニュアル(テキスト)に書いていながら、学べなかった関東軍の参謀がいたわけです(^^;
実は、「孫子の兵法」では、このことを「局所優勢主義」といいます。
ビジネス・リーダーのこのことを置き換えて心得るべきことは、
・常に勝てそうな事業領域を定めなさい!
・そこに競争・競合他社(敵)の相対的戦力を上回る質的、および量的経営
資源を投入しなさい!
なのですね!
「勝てそうな事業領域」「質的、量的経営資源」というのは、商品であれば「一番商品・製品」や、部門であれば「一番部門」、多店舗展開をしているなら「一番店」「一番店長」を持つことなのですね!
まぁ・・・「得意技」を持つことなのですね!?
もちろん、ビジネスの世界での、勝敗の判定基準は「お客様の支持」だけです!
「お客様の集合」を「マーケット」っていいます。
ということは、
「マーケットでの支持率」=「マーケット・シェアー」
なのですね!
ですから、企業規模などには関係なく、ある特定地域の「お客様」、「マーケット」に支持されれば、「勝ち」なのです。
残念ながら、
「私は朝の早くから、こんなに頑張っているんですよ!」
っていう人がいるのです。
「ん・・・でぇ・・・頑張ってどうなの?」
って、私は言いたくなる(^^;
どこも、だれでも頑張っているのです!
それ以上に「がんばり方」=「やり方」なのです。
そこに「着眼点」=「局所」があるのですね(^^)
ビジネス・リーダーの着眼点は「大局」かつ「局所」なのです!
「弱肉強食」のビジネス・ジャングルの世界では、優っているものが勝ち、劣っているものは残念ながら負けちゃう・・・(^^;
美談では済まされない現実の世界があることを知っておかねばなりません!
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ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第32講:『内観(Introspection)』
私がご縁を頂戴する企業での管理者研修「経営戦略論」をやっていましたら、どうしてもドラッカーの「マネジメント論」に言及しなければなりません。
でぇ~、数年前だったか? とある企業の管理者研修でよくよくドラッカーを簡単に話をしようとしましたら、ふっと「もしドラ(もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだらの略)」の小説を思い出したのです。
オブザーブする社長の前で、管理者研修受講生にAKB48の元トップ前田敦子さんのこと知ってる?って聞いたら、
全員「ハぁ~ぃ!(^^)」(^^)
「もしドラ」は?
「・・・・・・・」
「じゃぁ~、ドラッカーは?」
「???????」
「『戦略』と『マネジメント』は欠かせないんだよ! その『マネジメントの
神様』と呼ばれたドラッガーを、ちと勉強しようではないか!」
「・・・・・・・」
「あ・あ・あ・あのねぇ、AKB48の前田さんが主人公で、『もしドラ』の
映画が上映されるているでしょう!?」
「・・・・・・・」
オブザーブしていた社長が直ぐさま、「明日から上映開始ですよ!」・・・と。
「そんじゃぁ、一丁、みんなで観に行くかぁ!?」
って、みんなを見渡したら・・・
「行きたいけれど『マネジメント』(^^; ・・・でもAKB(^^)の前田敦子 ちゃん・・・」と複雑な顔をしております。
「まぁ、それは別として、マネジメントのさわりを今から勉強します!」
「(^^;・・・ (^^; ・・・(^^;」
しばらくしたら、「明日、もしドラ9時15分から全員の予約入れました!」と社長・・・(^^)
「えぇ~本当っすかぁ・・・(^^)」
みんなの顔が・・・にわか笑顔に!
でも、But、しかし、これで気を緩めては・・・と、ドラッカーの「マネジメント序論」を撃ちまして、その後、本日のメイン・イベント「孫子の兵法」と「三十六計」に入りました。
明日の朝までお預けジャァ・・・(^^)
翌日、合宿ホテルの朝食を終えて、相乗りで研修所近くにあるSC内コンプレックス・シアターに向かいました。
さすが日曜日、映画館チケット売り場に着きますとすごい行列です。
いろいろな映画をやっていますが、やはり、「もしドラ」で並んでします。
社長の先行予約で、ゆっくり、ゆったり・・・観ることができました。
ちょうど12:00に上映終了し、研修合宿ホテルに戻りましたら昼食。
「オイ!儲かったなぁ! 今日はこれで研修はあと少しだなぁ・・・」が聞こえてきました!
知っていながら、知らない素振りで・・・午後から最後まで、「三十六計」の課題をやらせました。もちろん、全員不合格!
帰らねばならない時間となりました。
「三十六計」の課題だけを宿題にするのはもったいない!
来月(今月)訪問まで、「もしドラ」のあらすじとそこで出てきたキーワードを列挙して、次の設問に答えよ!がはははっ!
【設問1】組織の定義付けをしよう!
あらゆる組織において、努力を実現するためには「われわれの事業
は何か?」
「われわれの事業は何であるべきか?」を定義することが不可欠で
ある!
そんじゃぁ・・・・「我が社の本当の事業は?」
【設問2】「顧客は誰か?」というドラッガーの問い掛けから、我が社の、
我が部門の「顧客」を具体的に列挙せよ!
【設問3】「我が社の捉まえるマーケティング」とは?
真のマーケティングは顧客からスタートする!
すなわち、現実の環境条件、顧客欲求、顧客の価値感からスタート!
「われわれは何を売りたいか!」ではなく、「顧客は何を買いたい
か?」
「顧客はいま何に困っているか?」を問う!
「われわれの商品やサービスでできることはこれである!」では
なく、
「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足はこれである!」
ということでなければならない!
さてさて、それはなんぞえ!?
【設問4】「成果」と「働きがい」とは?
(1)マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果を上げさせ
なければならない!
(2)「働きがい」を与えるには、「仕事そのものに責任」を持たせなければ
ならない!
そのためには、以下のものが不可欠である。
1)生産的な仕事;自分の仕事が貢献していること実感させること!
2)フィードバック情報;真摯にみなみちゃんは、夕紀ちゃんに自分の
評価や感じたことを率直に伝えたではないか(^^)
3)継続学習;みなみちゃんは、病床の、それも瀕死の夕紀ちゃんに、
ドラッカーの小難しい『マネジメント』を読んでもらった。
そして、どうやったら効率的なマネジメントができるかを二人で話し
合い、『マネジメント』以外の本までも読んでもらった。
4)そこから、みなみちゃんは「人の強み」を生かそうとした!
【設問5】これからの我が社が起こすべき「イノベーション」とは?
具体的に、部署別に論述せよ!
【設問6】マネジメントの結果は「成果」である!
我が社の目指すべき近未来の「成果」と、中長期の「成果」は
なんだろう!?
【設問7】「マネジメントのあるべき姿」を真剣に考えてみよう!
こんな具合に、「三十六計」の課題と「もしドラ」観賞後の課題を置いて帰ったわけです。
翌月再び、その企業の管理者研修に来ました。
課題は、・・・、おっとっと・・・やってんじゃぁない(^^)
さて・・・本日のテーマは深いので・・・いつものように手抜きで・・・浅く(^^;
ビジネス・リーダーに必要な能力で「内観(Introspection)」というのがあります。
簡単に言うと・・・「脚下照顧」なのです。
自分の足元をよくよく見なさいよという意味ですよね!?
もともと道元禅師が中国から伝えた禅家の言葉なんですね。
他(外)に向かってばかり悟りなどを追求せんと、まず「自分の本性をよく見つめなさいよ!」という戒めの意味なのですね。
現代では、
「つべこべ言うんじゃぁねぇ!他に向かって理屈を言う前に、他人のせいにする前に、 まず自分の足元を見ろよ!」
「自分のこと、棚に上げて偉そうに言うなぁ!」
って、・・・自分自身を反省させるとき使うようです。
もちろん、「足元に気をつけよ!」てな意味もあります。
私は、一応・・・「真言宗智山派」宗徒であります。
真言宗で、「阿字観業」というのがあります。
「阿字観」というのは、真言宗に伝わる「瞑想法」なのですね!
ですから、他の禅宗のそれと区別するため「真言禅」なんて呼んでいます。
この「瞑想法」は、もちろん、他の方法と同様に「心を落ち着かせ」、「深い内観を通して、自身に内在する仏性(ぶっしょう)」とコンタクトを図るわけです(^^)
こんなことを書きますと本山からお叱りを受けますが、なんのことはない「あ」という梵字の書かれた大小様々な衝立の前に座って、じっと「あ(梵字)」を眺めながら・・・瞑想をするわけです。
私もやってみましたよ!
じっと・・・「あ(梵字)」を観ているのですが・・・最後まで「筆順」を考えていて、ついぞ仏性にはコンタクトでけんかったぁ・・・(^^;
お釈迦様の究極の教え(私の微々たる悟り(^^;) に「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」というのがあります。
生けとし生けるもの、形あるあらゆるもの、感じるあらゆるもの、感じないけれど、見えないけれど何でもかんでも!・・・仏様が宿っている。
だから、自分自身についても「性善説」となりうる「仏性」が宿っている。
それを「内観」せよ・・・と(^^)
実は、「もしドラ」の主人公みなみちゃんは、ドラッカーを読みながら・・・「内観」するのですね!?
そして、いつの間にか、・・・周囲をも巻き込んで、彼らにも「内観」=「脚下照顧」させてゆく・・・(^^)
そうこうするうちに、チームの「モチベーション」が上がってゆく・・・(^^)
そこに「奇跡」が起こる!
映画やマンガ・小説では、然もありなんの場面を作っちゃいますが、あれは実際の起こるのです!
たとえば、最終回の場面で、よくエラーをしたショートにバッターの打った球が飛んでゆく。
吸い込まれるように、打球がショートのミットに入る!
思いっきり振ったバットに、ピッチャーの投げた球がジャストミートしてホームラン!
絶体絶命なのに、そこに支え棒や助っ人が現れる・・・(^^)
ちょっと待てよぉ~・・・読者で「もしドラ」って言う人がいるでしょう???
そんじゃぁまぁ・・・少々、あらすじを!
1)川島みなみちゃん(前田敦子さん主演)は、東京都立某高校2年生。
7月の半ばに、病に倒れた親友で幼なじみの宮田夕紀ちゃんに頼まれて、
野球部のマネジャーを務めることになった。
2)マネジャーになる際に、「野球部を甲子園に連れて行く」という大それ
た目標を立てる!
3)ところが、・・・監督や野球部員らの反応は冷めた・・・というよりあき
らめ(^^;
4)全国屈指の激戦区である西東京地区を勝ち抜くことは、現在、この高校の
実力では 到底無理(^^; 甲子園出場・・・そんなの「夢のまた夢」(^^;
5)部員のやる気のなさ、監督とエースピッチャーとの確執など問題が山積(^^;
6)みなみちゃんはまず、「マネジャー」って何をするんだろうということを
理解しようと、本屋さんへ!
7)本屋さんで、店員に薦められるままにドラッカーの『【エッセンシャル版】
マネジメント〜基本と原則〜』を2100円も出して、・・・みなみちゃ
んは買っちゃう(^^;
8)読んでゆくと・・・起業家や経営者のための本だった・・・さっぱわかん
ない(^^;
9)後悔したが、「せっかく2,100円も出して買ったんだし・・・!」と
気を取り直し、初めは参考程度に読み進める。
10)しかし、But、でも・・・その著作の本文分途中にあった「マネジメ
ントに必要な唯一の資質は真摯さ」という言葉に衝撃!
・・・なぜか号泣しちゃう(^^)
それから、みなみちゃんは、この本の内容の多くが野球部の組織作りに
応用できる ことに気付き、ドラッカーのあの難しい本に、次第に夢中に
なっていく(^^)
といって、ボクはみなさんにタイトルの本を読むことはお薦めしません!
なぜか・・・本当に難しいから(^^;
11)「マネジャー(この場合は組織や団体、機関の管理者)の資質」、「組織
の定義」付け、「マーケティング」や「イノベーション」などなど重要性
なキーワード・・・。
「マネジメント」を通じて、様々なことを学んでゆくみなみちゃん(^^)
12)みなみちゃんは、自分が野球部の「マネジャー」となって「マネジメン
ト」を実践できないものかと・・・真剣に考えた(^^)
親友の夕紀ちゃんや加地君、後輩マネジャーの文乃ちゃん、本屋で出会っ
た同じくドラッカーの『マネジメント』を愛読している女性、本屋のこの
本を薦めてくれた店員さんらに協力を仰ぎ、『マネジメント』を読み進み、
学んだことを野球部の運営に当てはめ、野球部をより良くしていく方策を
次々と実践していくんだなぁ・・・(^^)
勇気あるなぁ(^^)
13)『社会に対する貢献』を視野に入れた彼女のマネジメントは、野球部の
みならず同校の柔道部や家庭科部等、程高の他のクラブにも好影響を与え
ていく!
14)この野球部が打ち出した「ノーバント・ノーボール」作戦は、後に高校
野球に「イノベーション」を起こした!(^^)
15)西東京地区予選を破竹の快進撃で決勝まで上り詰め、いよいよ甲子園に
リーチをかけた野球部。
しかし決勝戦を前に、突然の悲劇が・・・(^^;
元マネジャーの夕紀ちゃんが、決勝戦当の朝、息を引き取るんです・・・(^^;
16)夕紀ちゃんの弔い合戦のような気持ちも含めて、みんなで目標を目指し
頑張ってきたんだから・・・!
「奇跡」のようなことが次々に起こり、なんと・・・ついに地区優勝!
甲子園出場!
こんなあらすじだったのです。
ドラッカーを学んで、実践し、組織モチベーションを上げると、奇跡のような組織変容が起こるのですね!
ドラッカーは、「マネジメント論」ではっきりとは述べておりませんが、「人心」の不可思議にも「論理」が存在するのですね!
それは、人間は「内観」し始めたとき、本当の意味で周囲や環境が見えてくる!
それが・・・「利他」となれば、「言葉だけ」に終わることはないのです!
ありがとうございました。
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