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2025 / 09 / 01  10:44

新人ビジネス・リーダーいろは考:第23講:『無知の涙』

新人ビジネス・リーダーいろは考:第23講:『無知の涙』

新人ビジネス・リーダーいろは考:第23講:『無知の涙』

 

初っぱなから、嫌なお話しをします。

団塊の世代の方々には記憶に残っている人が多いと思います。

『無知の涙』という本が絶版になっています。

1968年10月から11月にかけて連続ピストル強盗殺人を起こした犯人(永山則夫)が執筆しました。

既に、彼は死刑執行をされています。

 

彼は獄中で改悛しました。

その時、書いた本の題名がこれです。

決して私は彼を支持するのではないのですが、彼の生い立ちが悲惨な犯行の一因になったことは事実です。

 

ヨーロッパに行きますと、ジプシーと蔑まれている人たちがいます(もしかすると日本で差別用語として使うことが禁じられているかも知れませんがお許し下さい)。

放浪する人たちと広辞苑には出ていました。

彼らも産まれてから物心がつくとすぐに、親兄弟から「置き引き」「スリ」を日常の生活として教えられ、身につけさせられます。

もちろん、学校にも行きません!  

行かせてもらえないと言った方がいいのでしょう。

 

日本人観光客、いまは中国人や東南アジア富裕層観光客がカモらしいのです。

私の友人・知人も、ドイツ、フランスで悲しいかなカモになっています。

彼らはややみすぼらしいですが、欧米人特有の目鼻立ちが整ったきれいな顔をした女の子、男の子が観光地のバス駐車場や写真スポットに待機しており、観光客が降りてきましたらワッと集まってきて、何か話してきます。

だいたい新聞を持っています。

それも集団で、その後ろに彼らの手引き人の盗人が、彼らの獲物を預かってズラかるよう組織化されています。

 

彼(永山則夫)の生まれ育ちもジプシー同様、差別に満ちた環境にいたそうです。

親からの愛情は微塵もありませんでした。

幼少の時から、悪さをすることだけ躾けられました。

挙げ句の果てが、横須賀のアメリカ海軍基地から盗んだ拳銃でタクシー運転手や民間の人たちを7人も立て続けに殺しました。

 

最高裁の判決理由には、

「永山が極貧の家庭で出生・成育し、両親から育児を放棄され、両親の愛情を受けられず、自尊感情を形成できず、人生の希望を持てず、学校教育を受けず、識字能力を獲得できていなかったなどの、家庭環境の劣悪性は確かに同情・考慮に値するが、同じ条件下で育った他の兄たちは概ね普通の市民生活を送っており、また上京から3年以上社会生活を送った後に保護観察措置を自ら拒否して逃避した末に連続殺人の犯行を犯していることから、生育環境の劣悪性は4人連続殺人を犯した決定的な原因とは認定できないと判断して死刑判決が確定した」と書かれています。

 

『無知の涙』には、「知らなかったがために尊い命を軽んじた」ということが面々と綴られていました。

決して、罪の軽減を願って書いたのではないようです。

自戒の念で書かれていました。

彼は獄中で死刑執行までに多くの作品を発表しております。

なんと1983年には小説「木橋」で第19回新日本文学賞を受賞をしております。

実は、私はその本を買って熟読したのではありません。

本屋でチラッと立ち読みし、後に、その本の評論を読んだだけなのですが強烈な印象が残っております。

 

彼は大変な罪をしでかしてしまいました。

やはり「無知」であったがために自身も涙し、それ以上に多くの人々の涙をつくってしまいました。

 

結論は「無知」であることが「罪」なのです!

もちろん遺族の方々の心情に立てば許されないことは確かです。

 

私たちは社会生活を送っています。自分だけの世界ではありません。

人間ですから、人と人との間に生きています。必ずルールが存在します。

 

このルールは誰がつくったのか?と考えますと自分ではないですよね!?・・・周囲の人でもないですよね!

だいたい昔からあるはずなのです。それにチョコチョコ加筆訂正・修正されてきたものに違いがありません。

 

そうなのです!

ルール・規則・マナーは昔からあるのです。憲法や法律のことをいっているのではありません。

社会生活上の当たり前のルール・規則・マナーです。

 

日本では「行儀作法」と言います。

西欧では「エチケット」と言います。

まったく同じ意味と考えます。ただ「作法」は「形」から入り、「心」を知るもの、「エチケット」は「心」から入り「形」をつくるものと私は解釈しております。

 

ルール・規則・マナーは「知って」おかねばならないものです。

もちろんマニュアルを読んだり、規則集を読んだりすべきとまでを言うつもりはありません。

見よう見まねでも覚えるべきものです。

 

実はもう一つ、皆さんにぜひ覚えて欲しいものがあります。

それは仕事や物事をやってゆく上での「原理・原則」「定石」があるということです。

 

皆さんは何事も「一所懸命」「一生懸命」がいいと思っていますよね!?

これは間違いではありません。

でも、「一所懸命」とか「努力する」にも「やり方」があるのです。

「知ってやる」のと「知らないでやる」のとでは成果や結果は雲泥の差なのです。

もちろん効果の出るスピードも桁違いなのです。

 

世の中で成功している人たち、うまくやっている人たち、熟練している人たちは間違いなく、私たちとは「違ったなにか!」を知っていて、それが「出来る」レベルになっています。

 

この「違ったなにか!」を知ることが秘訣なんですね!

この「違ったなにか!」のことを「原理原則」「定石」ともいうのですね。

 

私は経営コンサルタントとして、経営上の「違ったなにか!」を見つけ、教える仕事をしております。

また人事教育訓練を行う上でも「成功の秘訣」をコーチィングしております。

 

本題は「無知の涙」なんですが、「知らぬが仏」という言葉が対にあるのはご存じですね!

広辞苑では「知らぬが仏」という意味は、

「知ればこそ腹も立つが、知らなければ仏のように平穏な境地でいられる」

「転じて、当人だけが知らずに平気でいる様をあわれみ、あざけっていう言葉」

となっています。

 

私たちは意外に「知らぬが仏」になろうとしながら生きているようです。

恐らく潜在意識がそうさせているようです。

でも「知ればこそ、なるほど!」の生き方があります。

ですから、逆に「知らなければ、無念・後悔」なことがいっぱいあります。

このことを「無知の涙」と理解しましょう!

 

話がそれてゆきますが後で戻ってきます。

 

私は成功している人たちの言動を観察するのが仕事の一つです。

彼らに共通するものがあります。

たくさんある中のいくつかをお話しします。

 

第一番目はなんといっても「プラス発想」なんですね!

「ポジティブ」ともいいますね!

見方によれば「楽観的」に見えます。

 

「プラス発想」の本質は、「必ずなんとかなる」という考えです!

何をやっていても壁にぶち当たることがありますよね!?

私たちはその時、遠くから「壁」や「断崖」を観ていることがあります。

 

この状態を「先見」ともいいます。 

人間だけに与えられたもの凄い能力なのですね! 

前頭葉にその能力があると聞きました。

他の動物にはないのだそうです!

 

私は人を叱る(けっして怒らないですよ!)とき、「バカぁー!」ということがあります。

 「馬鹿」と漢字で書きますよね!「馬と鹿」と書くのには理由があります。

 「馬や鹿」は明日の献立など考えません!

もちろん、直接聞いたことはありませんので不確かですが間違っていないようにも思います。

「人間以外の動物」は、ズゥーっと先を読んだり考えたり出来ないのですね!

「先見」することができないのです。

 文明の発達も先を考えて、いろいろな手だてを創り出してきたものです。

「進歩」は「先見」から起こったはずです。

 歴史認識なんかはやはり、

「if?」

「その時、当時の人は、何を先々に考えたのだろう?」

から入るべきだと思うのですけれどね!?

 

さて少し「えげつない話(関西弁です)」をしてしまいます。

私はよく「中途半端に頭のいい人」の話をします。

どんな人かといいますとやはり「頭がよい」のですね!

ですから普通の人より先を読むことが得意なのです。

大変にいいことなのですが「中途半端」なのです!

概して、彼らは「やはりもうダメだ!」と早く考えてしまったり、要領よく「最初から手を抜く」ことを覚えてしまいます。

本当は「頭が良い」のですから、できるはずなのですが簡単に「あきらめ」たり「手抜き」をしてしまうのですね~(^^;

残念ですね!

 

先ほどの「壁」や「断崖」のところに戻りましょう!

「中途半端」でなければ、その下まで行くのですね!

そうすると、そこには裏道があります。

鎖や足場までつくってある。

なぜなら、先人先達が既に来ているからなのです。

「原理・原則」「定石」が書き記してあったり、言い伝えられているのです。

そこまで行けば教えてもらえるのです。

 

行かない人のほとんどが眺めただけで「痛み」や「大変さ」を感じるのでしょうね~?

本当はもっと上に行けて、展望の素晴らしい場所にたどり着くのですが・・・?!

 

「勇気の一歩」を持って行動するだけで、「無知の涙」をこぼすことがめっきり減りますね!  

 

 

ありがとうございました。

 

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2025 / 08 / 25  10:06

ビジネス・リーダーいろは講;第22講:『乱読』

ビジネス・リーダーいろは講;第22講:『乱読』

第22講:『乱読』

 

『乱読』についてお話します。

辞書では「手当たり次第に書物を読みあさること」となっております。

 

実は、私は『乱読おタク』でして、『活字中毒』の部類に入る人間です。

毎日、どうも何かを読まないと落ち着かないものですから、新聞(最近はFacebookとインターネット・ニュースですかね!)から始まって身の回りに活字があれば読んでいます。

 

お陰様で速読術まではいきませんが、他の人より相当に本などを読むスピードは速いようです。

 

いつも言っておりますように、すべての肉体的動作に関わるものは訓練によって熟達してゆきます。

本を読むのも訓練でして、毎日、読んでいますと誰でも必ず速くなります。

 

ですから、私は多くの人に本の『乱読』をお進めしております。

『乱読』ですから、週刊誌、マンガ本、小説、ビジネス誌、教科書、参考書なんでもいいと思います。

 

ただし条件があります。それは『読む』という行為を抜きにしないことです。

すなわち、しっかり中味や書き手の言わんとすることを理解しようとして読むという努力を無くさないということです。

そうしないといつまでたっても読んだことが身につかないからです。

 

でも熟読をお奨めしているわけでもないのです。

なんだか矛盾したいいかたですが、1冊の本からたったの一つでいいから「気づき」を得て欲しいのです。

 

手当たり次第に近くにある書物を読む訳です。慣れるまでは、なるだけ読みやすい平易な物を選ぶべきです。

男性ならエッチな小説(女性週刊誌の方がその上をいくそうですね?)でもいいわけです。

 

もう一つ条件を付加しますと、なるべく色々なジャンル(分野)の物を読むことです。

もちろん、このときも読みやすいものから入ることです。

 

この『乱読』を繰り返してゆきますと、大脳生理学的には「左脳」に読んだ語句・知識が100%記憶されます。

「左脳」には物事を定義したり、理解するための理屈が確実に記憶されてゆきます。

 

誰しも記憶力は、満点(ただし、IQ指数が平均以上の人)だそうなのです。

ただ「記憶したものが、・・・必要な時に出てこないことの方が多いだけらしい」のです。

 

「記憶したものが必要な時に出てくる」訓練を積まないため、せっかく記憶していても宝の持ちぐされの人がほとんどなのだそうです。

 

学校のときには記憶したものを試験で無理やり出そうとしますが、記憶の引出しに失敗すると「私は頭が悪いのかな?」と思ってしまいます。

これは実は暗示にすぎません。

 

ご安心ください。

人間は、興味のあることなら「記憶」を引出すことができるのです。

 

坂田三吉という将棋の名人も他のことはまるっきしだめだったのですが、将棋の記憶は並外れていました。

物理学の天才:アインシュタインも自分の得意な学問についてはものすごい記憶力でしたが、他のことは常識から言いますと無知と言われてもしかたないくらい思い出せなかったそうです。

 

『乱読』を繰り返し、多くの興味の世界が拓けてきますと、今まで記憶しつづけてきた多くの興味に関係する事柄がイモづる式に引っ張り出されてきます。

それが、自分の興味をより高めるのに役立ちます。

 

多くの『役に立つ記憶』を「ボキャボラリー(日本語では語彙というそうです)」と私は呼びます。

「ボキャボラリィー」の多い人は色々な時に、その知識(ボキャボラリー)が知恵に反映されます。

なんにも記憶の域に入っていない人は、どんなに努力しようとも知恵の引出しに中身がないものですから出てこない(^^;・・・苦労するわけですよ。

 

『乱読』は、目から情報を左脳にインプット(入力)します。

目から入る情報の量と質は、耳から入る情報の何万倍にもなります。

人の話を聞くより、絵を見たりした方がはるかに理解できるでしょう。

テレビの解説なども絵や文字が多用されていますね!

 

『読む』こと、そして、たくさんのいろいろな分野の情報、知識を記憶してゆくために『乱読』をすることをお進めします。

 

あなたの知らない世界とは霊界だけの話ではありません。

「ヘーッ、こんな意味があるのかぁ~。

 なるほどなぁ~。

 すごいなぁ~。

 こんなことができるなんて・・・(^o^)」

等々の世界に触れることで、皆さんの人生はますます『イロハ』になってゆきます。

 

 

ありがとうございました。

 

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2025 / 08 / 18  10:01

ビジネス・リーダーいろは講;第21講:『悩む』

ビジネス・リーダーいろは講;第21講:『悩む』

第21講:『悩む』

 

『悩む』ということはしばしばありますよね!?

もしかすると、毎日、私たち人間は悩んでいるかもしれません。

 

人間と動物との大きな違いは『悩み』、そして『考える』存在か? 

そうでないか? 

だそうです。

もちろん学者がそう言っているだけで、実際に動物が「そうだ!」と言っているわけではありませんが・・・。

 

でも、やっぱり人間だから『悩む』のでしょうねぇ!?

ということは『悩み』を持ったとき・・・、

「あっ!私は人間なんだぁ~(^o^)」

と確信していいわけです!

 

さてそれじゃ、なぜ『悩む』のでしょう?

私は心理学者ではありませんから、勝手な解釈で説明してしまうかもしれません。

どうか、悪しからず。

 

『悩む』んですから、解決できないことがあるのですね。

自分ではどうしても解決できないことがあるため、「イライラ」するのですね。

この「イライラ」が実は『悩み』なんです。

心理学者や心療内科医などは、ビジネス用語として「ストレスがある」って言いますね。・・・これで患者が増える・・・(^^;)

 

『悩み』ますと・・・「落ち着かない」し、なぜか変なのです。

 

忌憚なく申し上げますと、『悩む』ことは解決するだけの『力』がないということなのです。

もっとはっきり言いますと『解決能力未成熟』なのです!

「なにを、人の気も知らないで!」

とお怒りになる方も多々おいでかもしれませんが、でも、やっぱりそうなんですねぇ。

 

自分自身、『解決能力』がまだまだ未成熟だということを悟った人は、まず第一に「自己啓発」に努めるでしょうね!?

自分で足りない能力開発を行うことを「自己啓発」っていいます。

自発能動の状態ですから、かなり早く能力アップに繋がります!

解決することができないと「他人のせい、上司・会社のせい、社会のせい、はたまた親のせい・・・(^^;」となる・・・。

これでは「自己啓発」しません・・・(^^;

 

自分を素直に未成熟だと悟って第二番目にするだろうと思われることは、・・・人の力を借るでしょうね!?

完全に他力本願になるわけではありません。

自分のどうしても足りないところを補ってもらう時に、人様の力を借りることは大変にいいことなのです。

だって無駄な試行錯誤、時間の費消がなくなります!

 

「自分の知らないこと、出来ないこと」が、なんと「知っている人、出来る人」は世の中に五万といます!?

その人たちのことを知って、人脈になっているならどれほど素晴らしいことか以前にお話したと思います。

 

これなんです!

自分に『解決能力』がなければ、力のある多くの方々に手伝ってもらったり、助けてもらう。

非常に楽なことなのです!

 

残念ながら、『悩む人』はこれができないのです!

『素直』ということに関係するのですが、どうしても「恥ずかしい」とか「なんで、人に相談する必要があるのか」とか

「他人に迷惑をかけたくない」などの理由が邪魔をして「弧軍奮闘」の世界に入ってゆくのですね・・・。

これが『悩み』になるのです。

女性の場合、トラウマがあって相談すべき人が男性だと拒絶反応があり、それが大きな障害になってることもありますね(^^;

 

もうお亡くなりになりましたが、船井総研創立者で経営コンサルタント船井幸雄さんの本を読みましたら、

「感謝すると脳波がθ波になる」

と書いてありました。

 

θ波は6ヘルツ前後の脳波です。脳波が10ヘルツ以下になりますと体内が活性化されて、血液も弱アルカリ性になるのだそうです。

非常に落ち着いた状態ですよね!?

ちょうど禅をやっているお坊さんが深い悟りの境地に入っている状態なのだそうです。

ですから、『感謝すると最高のリラックス状態』になるのです!

これはうなずけますよね・・・。

確かに心から『感謝』の気持ちを持ちますと自然と頭が下がります。

そして、幸せな有難い気分になりますね?

おそらく感謝された人もいい気分ですねぇ~。

双方が幸せな状態になります。

ですから喧嘩なんてありえません。

ましてや戦争だって起こらないでしょう。

 

『悩んでいる時』というのは、まったく逆の状態のようです!

『悩み』の多い人は、どうも人の力を借りることをしませんし、『感謝』するチャンスもないわけです。

ですからドンドン不幸せな気分になってゆきます。そうなりますと周りのみんなも悪く思えてくる。

こうなるともう実は「精神病」なのです!

 

私は、ですから『悩み』を持つ前に、どんなことでも相談できる人を持つことが非常に大切だと思うのです。

友人、知人、先輩、同僚、上司といろいろな分野で活躍し、多くの手助けのできる人とつきあう。

そのために、積極的に外に出る。

誰とでも挨拶できるようになる。

そうすれば困ったときに、必ず助けてくれる人が現れます。

 

そしてこんどは、他の人が困っていたら必ず助けてあげる。

面倒臭さがらず、他の人に喜ばれることを進んでする。

そして、それを恩に着せない!

他人の喜びが自分の喜びになる。

これを仏教では『自利利他』といいます。

 

もしかすると以前に紹介したかも知れませんが、京都にある一灯園というところで大寒の前後1ケ月修行をさせて頂いたとき、当時の主任石川洋先生から、私はかつて教えを乞うたことがあります。

このように書かれた詩を授かりました。

 

皆さんにプレゼントします

 

  辛いことが多いのは、自分に感謝が足りないからだ。

  苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるからだ。

  悲しいことが多いのは、自分のことしか知らないからだ。

  心配することが多いのは、自分が裸になれないからだ。

 

ありがとうございました。

 

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2025 / 08 / 11  08:30

新入ビジネスリーダーいろは講;第20講:『根回し』

新入ビジネスリーダーいろは講;第20講:『根回し』

第20講:『根回し』

 

『根回し』ということについてお話させていただきます。

英語ではネゴシェーションといいます。

 

恥かしながら、私の実際の失敗談をチョッとお話させていただきます。

 

かつて、私がスーパーマーケットの店長をやっていた頃のお話です。もう40年以上も前の話です。

私は、まだ脆弱な10店にも満たない店舗数だったそのスーパーマーケットで「店長会」というのを創ろうと考えました。

 

経営会議以外に少なくとも月一回は、店長だけが集って日頃の苦労をより軽減するためや、抱えている問題を皆で共有し合って知恵を出し合い解決するために集ろうじゃぁないかという趣旨で賛同を募ろうと考えました。

 

忙しい店長に負担を掛けることも良くないので、自分で店長会の運営の方法や組織構成を考え、そして店長会趣意書・規約・誓約書の素案を作くりました。

 

自信満々で親しい店長数名の元へ会いに出掛けました。

そして、彼らからは絶賛に近い賛同を得ることができました。

もちろん、彼らは発起人になることも承諾してくれました。

完璧なスタートになることを確信しました。

 

ところがどっこい(^^;・・・見事にスタートでつまずいてしまいました。

私個人としては親しくない、他の手本となる実績を上げている店長が真っ向から反対をしたのです。

色々と「店長会」のメリットを力説し、協力を要請するんですが

「このクソ忙しいのにそんなことやっている暇などないよ!」

の一点張りです(^^;

 

おまけに発起人の中で実績に不安のある者が、その彼から名指しで非難されました。

そばで見ていても「そこまで言わなくても・・・」と思うほど辛辣だったので、ついに非難された者と彼との間で取っ組み合いのケンカになってしまいました。

自慢話をしますが、私は社長からしっかり許可ももらい、会社から補助金も出る規定まで作って同好会制度を発足させておりました。

その第一号は空手部を創設し、認可を受けました。

一応、空手の有段者でしたので(今では20級以下)、創設時の部長をやっておりました。

そのことを知っていた二人は、私が大声を張り上げて仲裁に入り、一声掛けただけでケンカはすぐに止みました。

しかし不幸にも、二人の間に溝をつくってしまったのです(^^;

 

原因は、私の『根回し』が足りなかったことです。

せっかく良かれと思って、店長皆んなの深いキズナのできることを目的にしたのに逆の効果を生んでしまいました。

 

ただ仲が良いだけでなく、会社において実績を確かに上げている人にも相談すべきだったのです。

当時は、若気の至りでついつい突っ走っていたのですね・・・。

 

実績のある人は、それなりに自信もありプライドもあります。

自分の経験や知恵を活かしてもらいたいとも考えています。その上、確かに実績のある人はポイント処が違うのです。

 

社会の集団生活というのは、「正しい」だけの正論では動かないことがあります。

今の政治の複雑さを見てもそれを感じられると思います。非常に重要なことです。

 

一所懸命やっているんだけれど、どこかうまくいかないというのはほとんどの場合、『根回し』がヘタなんです。

いざというときに協力者が少なく弧軍奮闘する。

「なんでこんなことが理解できないんだろう?正しいことなのに?!」

と不貞腐れる人がいますが、やっぱり『根回し』ができていないから助っ人が少なく面倒なことになるのです。

 

世の中には「キーマン」というのが存在します。

「鍵になる人」です。

『根回し』というのは、「キーマン」に承諾を得ない限り成立はしないのです。

しかし、とかく「キーマン」というのは、煙ったい人が多いのです。

 

「店長会」は、その後数ケ月して、その反対店長の絶大な協力のお陰でめでたく発足しました。

今でも確固たる重要な組織として存続しているそうです。

初代の店長会会長は私でした。副会長がその時に断固反対した店長でした。

 

取っ組み合いのケンカ事件の後、副会長になった店長は話せば分る優秀な店長ですから、私は色々なことを彼に相談しました。

徐々に「店長会」の意義についても理解してもらうようになり、ついにはケンカした相手の店長とも仲直りし、今度は発起人の中核になってもらいました。

 

『大をなすに根を回すことをしなければ実も成らず』です。

このことわざにもう一つ付け加えるなら、キーマン(鍵となる人)の絶対的協力を得ることが必要不可欠であることを忘れてはなりません。それが根回しなのだということです。

 

ありがとうございました。

 

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2025 / 08 / 04  10:09

新人ビジネス・リーダーいろは考;第31講:『経営』

新人ビジネス・リーダーいろは考;第31講:『経営』

第31講:『経営』

 

次代を担うニューリーダーの皆さんにぜひ考えて欲しい『経営』についてお話しします。

 

『経営とは凡人を非凡に変えること』

ということは、常々、お話させていただいております。

 

『経営』という言葉は仏教用語なのだそうです。

 読んで字のごとく「お経を営む」となります。

 

仏教において「お経を読む」、「お経の内容を理解し、実践する」ことと思いますが、・・・そうではないそうです。

 

仏教では、『経営とは、凡人を仏の位に導くこと』なのだそうです。

「仏」のくらいというのは「悟りの境地」に入ることです。

仏教の先達者が、そのための布教や仏様の教え、そして、悟るための修業の方法を教えることなのです。

 

私たちは、もちろん、テレビなどで紹介される仏教の世界での厳しい修業を人里離れて、同じ様にするわけにはいきません。

私たちはビジネスの世界に生きていますから、この言葉をビジネスの世界に置き換えて理解したいと思います。

 

そうしますと私たちの住んでいる世界では、最高の境地と言ったら何になるか考えてみますと・・・、『プロ』の世界になるのではないでしょうか。

『プロ』の人のことを『非凡な人』といいます。

それは、どんなジャンルに生きていても同じように呼ばれます。

 

たとえば、大リーガーの大谷さん、イチローさん、将棋の藤井さん、スケートの羽生さんなどは、正に「非凡な人達」です。

俳優さん、裁判官、弁護士、会計士、医師、教師、デザイナー、理美容師、料理人、女将、運転手、設計士、・・・挙げればキリがありません。

 

実は、私たちの身近な世界にもプロというのがいます。

「彼がその営業所、店舗に行けば必ず実績が上がる!」と言われる人がいるのです。

このように言われる人こそ『プロ』すなわち『非凡な人』なのです。

 

『経営』というのは、ですから、「経営者」「経営幹部」「経営管理者」と呼ばれる人が、良い組織を作るために、任せて安心、言われないと動かないのではなく、主体性を持って仕事をするような人を育ててゆくことなのです。

自分のもとにいる部下や後輩を「凡人から非凡に育成してゆく」ことだと認識したいのです。

 

さて、そうなるとまず最初にしなければならないことは何でしょう!?

お分りになると思います。

それは「自らを非凡にさせる」ことが先決となりませんか?

 

そうなのですね・・・、『経営』のできる人は皆んな、自分を『非凡』にさせることのできる人なのです!

すなわち「自己啓発」を怠らずできる人で、なおかつ、やっぱり、他の人とは違う人でなくてはなりません。

 

もう少し具体的にいいますと、「一目置かれる存在」になることなのです。

何か一つは、誰にも負けない技術・技能・知識があることではないでしょうか。

もちろん、人にはなかなか真似のできない経験などもそうです。

 

このようになってはじめて部下や後輩から認められ、「この人の言うことなら~」となるのではないでしょうか。

ところが「あの人は遅刻の名人」とか「あの人は、酒飲みの大家」などと言われても、決して人は尊敬などしてくれません。

こんなのは『非凡』でもなんでもありません。

 

『非凡』の条件があるとすれば、「世のため、人のためになる」ことのできるものを持っていることです。

 

皆さんは、自分のことを『非凡』にすることができたり、そのような方向に自己育成・自己啓発できるようになれば『経営』をすることができるようになります。

それは皆さんが人を「育成・導き」をしてゆくことに他なりません。

そうなんです!部下や後輩を育ててゆくことなのです。

 

そのための手順があります。

それは教えられる側の人の考え方を正しい方向に持って行くことから始めなければなりません。

私は、このことを「中心感を持たせる」と言っています。

そして、そのことを『教育』と定義しております。

 

次に「出来る腕前を付けさせる」ことになります。

これは「訓練」しか方法がありません。

繰り返し繰り返し、相手がいやだと思ってもやらせ続ける指導をいいます。

『成功とは最後までやったこと』といわれる通りです。

IMCで行う行動訓練というは、これを徹底してやります。

 

「教育訓練」は、「飽きず」「焦らず」「諦めず」なのです。

そして、教わった人が「おかげさま」と言えるようになった時、『経営』をしたんだと考えてはどうでしょうか!?

 

世間で言われる『経営』とは違いますよね。

「人を育てる素晴らしい行い」を言うのですから、『善行』に他なりません。

 

『経営者』は、ですから・・・報われて当たり前の人なんです。

そして神様、仏様がそのように頑張っている人を見捨てるでしょうか!?

決して、断じてありませんよね。

 

 

ありがとうございました。

 

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