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2024 / 04 / 08  08:30

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第2講:『チャレンジ(Charange)』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第2講:『チャレンジ(Charange)』

第2講:『チャレンジ(Charange)』

 

今回も私事を長々と述べさせていただきます。

 

何事も動機がなければチャレンジしたり、事を起こすことはありません。

私が行う経営指導のほとんどは「How to」を教えることがありません。

 

以前にもお話をしましたが、重要ですので「玄人」「素人」「タダの人」を定義します。

 

まず「タダの人」ですが・・・、この人はなんの目標もなく、朝、目が覚めたら手洗い・

洗面、朝食~夜就寝するまで有効・有用な時間を過ごしていない人です。

 

ビジネスリーダーとなる人たちを対象にした管理者研修の初期の段階で、私は研修生に

問いかけます。

「あなたが棺桶の蓋を閉めるまで、具体的にやりたいこと”夢”を揚げて下さい!」

と・・・、そこから「人生設計」に着手します。

 

リーダーに「夢」がなくて、どうして部下・後輩に良い影響を与えることができるので

しょうか?

この管理者研修では、「人生設計」のためにかなりの時間を使って、朝まで費やします。

 

そう!

「夢」をありったけ書き出してもらうのです。

そうすると・・・どこからか「もうないやぁ~」「難しい~」とか・・・声が上がります。

このことを「弱音を吐く」と言います。

 

私は妥協しません!

「あのさぁ~、吐くという漢字;口遍に何って書く?」

「・・・・十一」

「もっと別には?」

「・・・」

「実は、口からプラス・マイナスって書くんじゃぁない!?」

「へぇ~」

「じゃぁ~、この十一の一を取ったら、なんて字に変わる?」

「叶う(^^)v」

「マイナスの言葉を吐かないで、プラスの自分をうんと想像(イメージ)しようよ!」

 

だんだん、イメージングができてきますと・・・「素人」になれるのです!

「素人」=「知ろうとする人」のことなのです。

目標を持った人は、その目標を手に入れる、できるようになるために「できない」「知ら

ない」ことが山ほどあることに、そこで気づきます。

 

企業も「素人集団」であればあるほど活性度が高いですね!?

 

「素人」=「素直な人」とも書けます。

なんとかして目標に向かいたいと「ド真剣」に考える人は、やはり「素直」です。

「できないことはできない」と言える勇気、「知らないことを知ったかぶりしない」で「知

らない・わからない」と言える勇気を持とうじゃありませんか!

 

素人(知ろうとする人)になると「ご縁」=「人脈」が引き寄せられてきます。

もうお分かりと思いますが、「ご縁」=「人脈」はすべて「何か事を成した人たち」なん

です。

特に、素人にもっとも必要なのは「玄人」に出会うことなんです!

「エキスパート」「メンター」と呼びます。

 

「玄人」=「苦労した人」なんです。

「夢」「目標」を明確にして、その実現のために普通の人なら「不可能だ!」「ただ事で

はない!」「まさかぁ~!」の努力を成し遂げた人だからです。

 

「玄人」のことを「名人」「達人」「匠」とか・・・いろいろな呼び方を付けますが、

共通することは「苦労」しているんです。

自分を磨き上げてゆくために、「辛」いことにも「一本筋を貫いて」やってきた人ばかり

です。

 

と書くと・・・「やっぱ大変なんだぁ~(^^;」って思ってしまう人もいます。

「玄人」は、傍で見ていると大変なことをやっているように見えますが、「玄人」は概し

て、そう感じてやっているのではなく「好き」でやっているんです。だから、傍で見てい

るよりも「楽しん」でやっているのです。

それは「素直」に自分の「夢」が叶うイメージができている(^^)v

 

「素人」と「玄人」は紙一重・・・「タダの人」はステージが違う(^^;

 

さて、いよいよ私のパイロット(自家用操縦士免許)資格チャレンジのお話しです!

 

かつて、良くハワイに行く機会がありました。

ノース・ショアー(オアフ島北端海岸沿い)にデリンハムというところがあります。

ここでは、スカイダイビングやグライダー体験飛行をやっていました。

 

もちろん最初、スカイダイビングにチャレンジしました。

地上で両手両足の開け方のレクチャーとシミュレーション訓練を少し受けるのです。

同じ飛行機でダイビングする米国本土からきた若い男性がはしゃいでいます。

私は、高所恐怖症ではないのですが・・・、ツアーガイドから以前聞いた1年に数回、

ここハワイでもダイビングの失敗があり、その悲惨な光景をガイドが説明していたのが

頭に浮かぶんです。・・・本音は怖かった(^^;

 

いよいよ、7人乗りほどの飛行機に乗り込みました。たったの私と米国人の彼だけでした。

上空に着くまでにカメの親子方式で一緒に飛ぶインストラクターとペアになります。

離陸までは良かった。あのアメリカ人若造・・・はしゃいでやがる・・・(^^;

 

飛び降りる地点にまで着ましたら、そのアメリカ人が一番先に飛び降りることを宣告され

たのです。

おそらく、私の顔が引きつっていたからなのでしょうか?

 

飛行機のドアーを引き開け、そのはしゃいでいたアメリカ人若造とインストラクターが

ドア越しに立とうとしたら・・・彼が叫き出したのです(^^;

「やっぱり止める!いやだぁ~!」

インストラクターは一所懸命背中の後ろから彼をなだめているのですが顔は笑っている。

「大丈夫だから!」

「いい!もういいんだぁ!いやなんだ!止める!止める!」

「だって、お金返さないって誓約書に書いてあったでしょう?」

「うるさい!そんなものいらない!」

「本当にいいの?」

「いいって言いてるだろう!この野郎!止めるぅ~!」

「あっそう!OK!OK!そんじゃぁ、手を放してこっち向いて・・・」

「あいよ・・・」って言ったかどうかは知らない。

二人がいなくなっているではありませんか!

飛び降りたんですねぇ~。

あれだけ泣き叫んでも、飛び降りてしまう強引さを目の当たりに観ていた私は観念しまし

た(^^;

確かにドア越しに下を覗いた時、怖い!いやだなぁ!って思いましたが、観念した私には

・・・どうにでもなれの精神が湧い来ていました。

軽く「行こかぁ~!」の声が後ろでしたときには、もう飛び降りでいました。

顔が上に引きつられたのですがあっという間に、パラシュート(当時はまだパラシュート

でした)が開いて、体がフワァ~っと上昇したかと思うと、ゆらりゆらりと大きな螺旋を

描きながら夢見心地で地上に降りてゆきました。

余裕ができましたら、インストラクターの島の風景の説明が楽しく、あれは・・・快感で

した(^^)v

 

地上に着地してから、あの泣き叫び屋アメリカ人若造はどうなったかふと思い出したので

すが、インストラクターが金具などを外していると、走り寄ってきたのです!

「もう最高!最高だったよ!」

って感嘆の声、こえ、コエ・・・(^^)v

「怖くなかった?」

「ぜぇ~んぜん! でもさぁ~、飛び降りるまでは怖かった(^^;・・・チビッちまったよ

(^^;」

「コンニャロー・・・。」

「今から、もうワン・トライしてくるから~(^^)v」

もう別人なんです!(^^♪

 

確かに怖いのです。

でも一度、経験をすると・・・病みつきになる人がいるというのはこういうことなんです

ねぇ。

「やらずに・・・何も変わらない!」

至言です。

 

私はそのあと、グライダーの体験操縦予約を入れておりましたので、別人となってしまっ

たアメリカ男と別れました。

 

私の最初の飛行機経験はグライダーです。

もちろん、乗る前に地上で簡単なレクチャーを受けるのですが、スカイダイビングとは

まったく違って難しい。でも、なんとかならぁ~な!の気分優先でした。

タンデムといって、前席に私、後部座席にインストラクターが乗り込んで、セスナに牽引

され徐々に高度を取ってゆきます。

ある高さに来たら、こちらの操縦席から牽引しているセスナ機に「離すよ!」って合図を

無線で送り、向うから「ラジャー」って返事がありますと床にあるレバーを引きます。

ロープがガシャンって外れるのです。

そこから、風切る音だけがヒュンヒュン聞こえます。

後部座席のインストラクターがいろいろ説明をしてくれながら、「あなたもやってごら

ん!」って優しく指示を出します。

言われた通り操縦桿を動かすとあれれ・・・気持ちいい・・・鳥になった気分が味わえる

のとハワイのエメラルド・ブルーの海岸線に魅せられるのです。

「どうアクロバットやってみたい!?」

ってインストラクターが尋ねるのです。

「やって!やって!」

と返事をしましたら、急に機首を真上にしました。

ひっくり返ると思いきや・・・前のめりになって機首が今度は真下を向くのです。

これはストール(失速)っていいます。

そのままジェットコースターと同様に落ちて行くのです。

もっともスピードが出たと思ったら・・・宙返りです。

そのあと、急旋回などをしてくれました。

はじめての経験ですからおっかなビックリ&スカッ気分が入り交って、時間になったから

飛行場に戻るよってインストラクターに声を掛けられたら、これまた急旋回と急降下で

飛行場末端まで着て、静かにストンという感じで着陸。

 

グライダーから降りてきたらインストラクターが「あなたはパイロットになれるよ!」っ

て褒められました。

それが動機となったことは間違いありません。

 

グライダー学校に入校を薦められましたが、その気にはなれず、しかし、いつかパイロッ

トにはなりたいという「夢」が芽生えました。

 

都度つど、ハワイに行くたびにノース・ショアー:デリンハムに足を運び、グライダーに

乗ることを楽しみにしておりました。

 

そうこうするうちに、福島県いわき市に住む友人が、茨城県日立で飛行機に乗ってるんだ

っていうのです。

「日立に飛行場なんてあるの?免許はどうしたの?」

「ほら~コレ!簡単に取れるんですよ!」

たちまちそこへ連れて行ってもらいました。

 

なんとまぁ~、そこは300mほどの土を固めた滑走路のある飛行場でした。

吹き流しが滑走路端に垂れていました。

 

プレハブ小屋とそれなりにしっかり作られた格納庫に2機のウルトラ・ライト・プレーン

なるものがありました。日本語に訳しますと「超軽量飛行機」です。

 

オーナー兼インストラクターのおっちゃんがツナギを着て、ニコニコして待っていました。

オートバイのヘルメットにマイクとヘッドフォンがついているものを渡され、「このヘル

メットつけな!」って言われました。

タンデム式(2人乗り)カヌーに羽根が付き、後ろにプロペラのある風防なしのおもちゃ

のような飛行機です。

 

早速、やや凸凹飛行場滑走路をタキシング(走行)しながら、交信が正常かどうかチェッ

ク。

「これタキシングっていうの・・・聞こえる?」

「ハイ!」

「どこも触らないでねぇ・・・今からテイクオフ(離陸)するから~」

「ハイ!」

 

あっという間に空の上に・・・。

「飛行機に乗ったことある?」

「ハイ!グライダーに少し・・・」

「あっそぉ~、じゃぁ操縦してよ!」

「あっ、ハイ!」

「あれれできるじゃん!ラダー(方向舵)も使わないとダメよん!」

「えっ???」

「旋回する時、このように・・・」

はじめて、両足の位置にあるペダルがラダーであり、なぜ使うのか分かったのです。

グライダーに乗っているときには、お客様なのでそんな小難しいことは教えないのです

ね!

全部、インストラクターがやっていてくれた。

 

20分ほど、空の上を満喫して着陸し、一応、クラブハウスと呼ぶプレハブ小屋にもどっ

てきたら、

「どうだった?楽しかった?」

「いやぁ~、面白かったですよ!」

「〇〇君から藤本さんのこと聞いているので、うちのクラブに入会したら、すぐ免許上げ

るよ!僕は審査員でもあるから・・・」

狐につままれた気持ちでクラブ入会誓約書にサイン。

なんとまぁ~、本人のサイン&印鑑欄があり、かつ保護者または配偶者承認サイン&印鑑

欄があるのです。

家内に話したら一貫の終わりを感じましたので・・・私文書偽造(時効成立)。

左手で家内の名前をサイン、三文判を買って押印。

「今度来るとき、お医者さんに行って、健康診断書(この飛行機ではこの程度でOK)を

この用紙に貰ってきて・・・」

「ハイ!」

「それから、これ学科試験問題集なんだけれど・・・一応、読んできて。そうしたら、

免許申請すっから・・・」

 

てな具合で入手した似非ULPライセンス。

本来なら、タキシング〇時間、ジャンプ(3mほど飛んでは着陸)30回以上、上空〇時

間、ソロフライト〇時間が実技検定で免許証交付なのに・・・。

 

もちろん免許をもらってから、時間があればULPに乗りに出かけました。

何度も乗っていたのですが・・・、途中でつまらなくなってきました(^^;

航空法でスポーツ飛行機と呼ばれるULPは、飛行場から3km以上遠くに飛んではなら

ないのです。向こうに日立の海岸線があるのですが・・・、そこまで行ってはダメって言

われるし・・・。(でも、行っちゃいましたが)

風が少しでも強くなると飛行中止・・・こっちの方が多い(^^;

 

今では、軽飛行機(セスナなど)の基本的計器類がきちんと搭載設置されていないULP

はおっかなくて乗れません(^^;

 

あのままのめり込んで無茶なことをして、今、このようなブログを書いていることはなかったかも知れません。

いまさら運の良さを嬉しく思っております。

 

いつの頃なのか・・・その日立にあったULP飛行場がなくなっていました。

理由、原因も知りません。

 

なぜ・・・無茶なと書いたかといいますと・・・「チャレンジ」というのは、無茶で無理

があってはならないのです!

ここ大事なんですよ!

綿密な状況判断と必要な技量を持ってチャレンジするならいいのですが、我流のチャレン

ジは運がいいか悪いかで結果が大きく違います。

飛行機や船の世界では、最悪の結果は「死」なんです。

 

全世界の飛行免許取得で勉強しなければならない必須科目が「航空法」です。

同時にAIM(Aeronautical Information Manual)も必須科目です。

これは・・・いちいち面倒な!と思われる規制(ルール)がたくさん書かれています。

でも、よくよく勉強して理解してきますと・・・パイロットの命を守るために書かれたも

のだということが解ってきます。

 

御社の規定・規則は、誰のためにありますか?

 

「命」を掛ける全社員のためのルールや哲学になっていますか?

そうでないと・・・、結局、上手くゆかなかった時には、人のせい、社会のせい、政治経

済のせい、はたまた自分を産んでくれた親のせいになってゆくのです。

 

「チャレンジ」をするには、「勇気」が要ります!

空振りの「勇気」ではいけません!

しっかりした素地、知識、知見を身に着けたものを訓練するのです!

 

このシリーズの核心は・・・「命をかける」社業、人生をつくることなんです。

今回はここまでとします。ご精読ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

 

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2024 / 04 / 01  08:30

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第1講:『プロローグ(はじめに)』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第1講:『プロローグ(はじめに)』

第1講:『プロローグ(はじめに)』

今日から週1回ほどのペースで、「飛行機の世界から学ぶ経営いろは考」をお送りします。

やや専門用語が多用されますが、最後の方は経営に直接関係することを書かせていただい

ております!

よろしくお願いします。

 

本日は50講うちの第1講目です!

この連載を始めるにあたってのプロローグを書かせていただきます。

 

私がブログ(まぐまぐのメルマガ)の連載を始めたのは、平成18年(2006年)4月

30日でした。

「ビジネス人生いろは考」という大見出しで第1号を発刊しましした。

 

当初は、中国地方で大成長中(現在は東証1部プレミアム市場に上場している株式会社ハ

ローズ様)の社内報に、1ページ分で新入社員や若い社員向けの人生の生き方論や精神的

態度のあり方について連載させていただいたものを、テーマ別に「いろはにほへと」の

頭文字にキーワードを代え、書き始めたものです。

 

毎週書きましたら、ちょうど1年で52週ありますから、同じ頭文字でできている重要

キーワードを「題目」にして、1クールが1年となる勘定でした。

 

お陰様で現在までの発刊号数は、1162回になりました。

A4版1行40文字×40行で原稿を書いており、まぐまぐ投稿毎にまぐまぐ指定の1行

文字数に変換しております。A4版にプリントアウトして、総枚数は2500ページを超

えております。

 

これから、「飛行機の世界から学ぶ経営いろは考経営いろは考」と題して1163号から

スタートします。

どうかよろしくお願いいたします。

 

実は、私は58歳の時に念願のパイロットの資格(自家用操縦士;陸上単発ピストン)を

取得しました。

30才代前半に、スポーツ飛行機ULP(超軽量飛行機;ウツトラ・ライト・プレーン)

の免許を取得したのですが、あまりのめり込むことができませんでした。

それは航空法上、飛行場を飛び立ったら半径3km以内しか飛行範囲がないのです(^^;

ですから真面目に飛行していても飽きてきます。ましてや、ナビと飛ばれる他の飛行場に

は余程近くに他の飛行場がなければ飛んで行けないのです。

 

その頃、依頼される仕事も激増し、止む無くでもなく・・・後悔なしにULP止め、仕事

に没頭することができました。

 

その後、いまから25年ほど前になるのですが、釣り具販売店の社長がチェーン化したい

ということで、チェーンストアーを幹部候補生にお教えすることと経営のお手伝いをする

ご縁をいただきました。

 

このメルマガを読んでおられる方に似通ったパターンをお持ちの人がおいでかも知れませ

んね!?

 

この釣り具業界では、シーズンオフというのが当たり前の慣習があったのです!

もちろん、冬がそのシーズンオフなんですねぇ。

冬は売上が落ちても当たり前の風潮があるんです。

ところが、彼らに損益分岐点の勉強をしてもらい、月次の損益分岐点を出してもらったら

・・・なんとまぁ~、秋から春先まで完ぺきに毎月赤字経営なんです(^^;

ですから稼げるときに蓄えるのが釣具屋の真骨頂のような、特異な世界を作っていたんです。

 

面白いんですよ!

釣り具メーカーのビッグ2というのは、シマズとダイワなんです。

この2つの企業は、ですから・・・冬場は赤字を計上して経営しているのか?と思いきや、

とんでもない!・・・利益をバリバリ上げています!

自転車用部品の世界トップメーカーはシマズなんですよ!

ダイワといえば、釣り具のほかにゴルフ・テニス用品でも有名です。

ですから、この企業にはシーズンオフがある訳がない!

 

なのに当社は、シーズンオフでも細々と店を開けているけれど・・・開店休業状態なんで

す!

おかしいんじゃぁない!?・・・って、言いましたねぇ。

だって赤字でも経営をしているんですから・・・。

もし夏場、競争店舗が近くに出店したり、何かのことで夏場に客数が激減したどうするん

ですか?!

 

「マーケティングとは、・・・、いや経営とは需要の創造なんだよ!」って強く言いまし

たね。

 

読者の皆さんに強く訴えます!

単月であっても・・・赤字はまかりならんのです!

絶対に言い訳は無用です!

業界のせいでも・・・、お魚さんのせいでもありません!

 

当社で当初から行っていたのが幹部研修基礎訓練なんです。

これは「考えて、考えて、考え抜いて」もらう訓練なんです。

この基礎ができていない企業の共通する言動は「他人、業界・競争競合企業、社会・経済

のせい」になってしまうのです(^^;

「知恵を絞るクセ(躾)」ができていない企業・個人は、うまくゆかなければ・・・他人

のせいで終わり(^^;

 

ですからこの企業では、基礎訓練を終えてから、「冬場のマーケティング」というのを、

乾いたぞうきんであっても1滴の水が垂れるほど、深く深~く考えろ!という課題を出し

ました。

結局は、これが当社の経営計画書を作る発端になりました。

 

私はもちろん、釣りのことについてはド素人です。

ですから、初っ端からこんな質問をしたことがあります。

「お魚さんって、冬眠するの?」・・・「そんなことありません」

「漁師さんは、冬は休業しているの?」・・・「いいえ!」

「なに釣っているの?」・・・「冬には冬の魚が・・・」

「それじゃぁ~、それをなぜ一般の釣り人は、その魚を釣ろうとしないの?」

「先生!冬の釣り場に行ったことがないでしょう!あんな寒いところで釣りをする人なん

 て極々少数なんです!」

「寒くならないようにするためには、どうしたらいいの?」

「防寒具や暖房器具を手に入れなきゃ・・・」

「じゃぁ~、それを売れば・・・!」

「・・・そうかぁ~!(^^)」

 

それだけではなく、四季を通じて釣り船の受付窓口を請負い、釣り船屋さんとコラボする

ことにもなりました。

このようなことをする前は、釣り船屋さんが釣具屋さんでもあるので、釣り具を売り訳に

はいかないと言い出すんです!

「何を言ってるの!釣り具を釣り船屋さんよりも安く仕入れて、釣り船屋さんに卸せばい

 いじゃん!もしくは、売れた釣り具の歩銭を払えばいいでしょう!?」

「また必ず、まとまったお客様の受付をしたらチャーター船を出してもらって、そこでは

 インストラクターと題してわが社のスタッフも同乗して、教えながら釣りを楽しめ

 ば!?」

「・・・・・なるほど~(^^)v」

 

私も何度か釣りに同行しました。

そうしたら、良く釣れるポイントというのは、岸壁からでも、海岸砂地からでも、船から

でも共通します。

特に、底魚というのは岩場で藻がたくさん生えている場所に多く棲んでいます。

私のようなド素人は、何度も根架かりするのです。

そう!岩や藻に針が引っかかるのです(^^;

ですから結局、針を糸から切ってしまうのです。餌と釣り針はなんども失なってしまうん

です(^^;

高いルアーやジグも、すぐになくなるのです(^^;

 

「釣り船で、釣り具も売ろうよ!」

「釣り場に駅弁のような、餌とか釣り具小物も売り歩こうよ!」

 

実際の話です。

もっとたくさんのアイデアを私も彼らも出し、月次で黒字を継続して出すことができるよ

うになりました。

 

その後、・・・誠に無念なことが起こりました。

3・11東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故でした。

 

その企業の本店・拠点は、福島県いわき市にありました。

それ以降のお話しはいたしません。ご想像下さい!

もちろん、今は多くの釣具屋が店を畳んだおかげで、業績は好調と聞き及んでおりますが、

3・11以降、経営指導のご縁は残念ながらありません。

 

釣り船の請負・斡旋キャンペーンを何度もするうちに、当社独自の船をいつかは持とう

よ!ってことになりました。

そこで、幹部社員と一緒に「船舶免許」を取ろうということになったのですが・・・、

なかなか彼らは取ろうとしないのです。

既に、私は忙しい仕事の合間を作って、東京江戸川にあるヤマハ・ボートの教室に通って、

2級小型船舶免許を取得して、あなた方も早く取なさい! 私は、次に1級船舶免許を

取るから!というアファーメーションを行って、きちんと試験を受けて取得しました。

この1級小型船舶免許で航法や海上気象なども勉強しますが、これが面白かったのです。

勉強しているうちに、かつて、ULPの免許取得時に勉強した航空工学や航空気象にも

範囲がおよび、沸々と・・・飛行機の本式免許を取ろう!と決断したのです。

もちろん、多くの方々に「今から、2年以内に飛行機の操縦免許を取得するから!」なん

て宣言もしました。

 

まずは、どのように勉強したり操縦の訓練を受けたらいいのか・・・、やろうと決めたら、

インターネットで「パイロットになる」と検索して情報を集めたり、大型書店に行って

飛行機の本を買い込んできました。

 

仕事は自慢するようですが・・・激務に近い状態です。

まずは筆記試験の勉強から始めました。

調べたら、飛行時間40時間で実技試験が受けられると書かれていましたから、操縦技術

より知識・原理原則だ!という意思決定をしました。

 

お陰様で、きちんと2年でJCAB(Japan Civil Aviation Bureau;国土交通省航空局)の

自家用操縦士免許を取得しました。

 

2年の間に、3級アマチュア無線技士(本当は2級を大昔に取得したのですが、免許証が

なくなったので)、特殊航空無線技士、航空無線通信士、中国自家用操縦士筆記試験、

中国自家用操縦士免許、国交省自家用操縦士(固定翼)国家試験全5教科、中国で約40

時間操縦訓練、・・・、そして現在、総飛行時間約300時間になっております。

一応、きちんとしたパイロットなのです!

 

前述しましたように、1級船舶免許と特定免許(海のタクシー運転手免許のようなもの)

も持っておりますので、セイラーでもあるのです。

ですから、自身の特技・資格を紹介したら、いつも「ですから私は万年筆コンサルタント

なんです!」と言って場をなごますことをしております。

 

釣具屋さんとご縁ができてから、「五十の手習い」とはよく言ったものですが、自家用

操縦士免許を取得するために学生時代よりも猛勉強をしたように思います。

 

もともと丸暗記が大嫌いで、イメージに紐付けする勉強法を昔からやっておりました。

ですから、勉強している飛行機の理論や操縦法が経営姿勢、経営技術、環境分析、管理技

術にどのように活かせるかを紐づけしてみましたら・・・見事にほとんどすべてが当ては

まるのです!

 

なぜか・・・「命をかける」からなんです!

最も簡単な理由なのです!

 

今回から、経営に命を賭けるけれども、先陣先達が教えてくれている原理原則・定石を

飛行機や船の航法技術や操縦精神姿勢などを経営に置き換えてお話してゆきます。

時には、物理や気象学の話に少しばかり踏み込んで長話をすることがありますが、その時

には、タイトルを頭に入れて「テーマ」部分までスキップなされてもOKです。

経営者、経営幹部、経営管理者、その候補生の皆さんは、ぜひ長きに亘ってお付き合い

いただければ幸いに存じます。

どうかよろしくお願いいたします。

 

第一回目は・・・これくらいにいたしまして・・・またお目にかかれること楽しみに致し

ております。

 

ありがとうございました。

 

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2024.05.16 Thursday