新人ビジネス・リーダーいろは講;第39話:『危機感』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2019 / 05 / 03  12:13

新人ビジネス・リーダーいろは講;第39話:『危機感』

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『危機感』についてお話しします。

 

私のつたない人生経験です。
出会った多くの尊敬する人達が、共通に持つ特性というようなものがあります。

それは、物事を真剣に考える姿勢です。

 

どこから、その真剣さが来るのか探ってみますと・・・必ず彼等の持つ『危機感』が根底
にあることを発見します。

 

彼等は確かに、周囲の人に対しては和やかな表情を崩しませんが、内に秘めるものはそん
なものではありません!

 

たとえば最近では十代のアスリートの面々、将棋界の藤井さんです。
ワイドショーなどでのインタビュー中での、彼らの笑顔は大変すがすがしいものです。
しかし、試合前から熱戦中の彼の、厳しい顔の表情はまるで違います。
集中力といい闘争心といい、ものすごい迫力を感じます。

スポーツの世界のみならず、どの世界においても一流といわれる人達の、仕事に取組む
姿勢は心を打たれるものがいっぱいあります。

 

私は経営の世界などで一流の実績を上げておられる方々とご縁を頂戴させていただいて
おります。

 

彼等と真剣な語り合いをさせていいただきますと必ず共通する答えが返ってきます。

どの人もこれからの世の中がどうなるかということに、ものすごい興味を抱いております。

 

その興味で先々を見てゆきますと、どうしても
「このままでいいんだろうか?」
「これから、こんなことをしていてはダメだなんだよなぁ~!」
といった『危機感』をいっぱい口に出されます。

 

「こうあるべきだ!」などという、まさに評論家タイプ発言でないのが実務家の一流人の
言葉であることに気づきます。

 

この『危機感』が、彼等にとって次に『緊張感』をもたらします。
それが、普通の人とは違う物事に対する真剣な取組み態度となって顕れます。

 

そしてますます、取組みの精神的緊張度が高じてきますと『集中力』が湧いてきます。
専門家はこの状態の脳波がα波だと言います。

このα波を外から入れようと、変な機械を購入する者がいます。
若い方々にはおわかりにならないでしょうが・・・その最も有名なアホなことやってたの
がオーム真理教のヘッドギアではないでしょうか?

 

もしくは、耳からα波を促す周波数の音を入れれば同じ様な効果があるんだと言って機器
を売っている人もいます。この機器の推薦人にコンサルタント会社を日本で唯一上場させ
たと自慢している、そして巧みな出版をすることで有名なコンサルタントがいます。
不思議なことに、このコンサルタントの推薦するいろいろな発明紛いのものが急速に普及

することがなかなかありません。
本来「本物」と言うのは、コマーシャルをしなくても爆発的にクチコミによって広がるも
のです。

大変に大それた言い方をしますが、大学受験用・資格試験合格用に売り出されていました
あんなもの(ヘッドギア、α波促進音響装置)で集中力が湧くんなら、受験生は誰でも
東大クラスの大学に行けるし、司法試験も簡単に受かりますよね!?
しかし絶対そんなことは起こりません!
ということは、あれは”ハッタリ”であると気付かねばなりません。
まったくオームの連中と比べて五十歩百歩なのです。
注意して下さい!

 

やはり『集中力』を誘発させるのは本人の『真剣さ』、すなわち『緊張感』にほかなりま
せん。

 

この『緊張感』は、常に今の環境と自分の状態を素直に対比させることです!
そして「このままではイカン!」と自身に言い聞かせる姿勢が芽生えてきます。

 

これを『危機感』というようにします。

『危機感』は、全身をものすごく「敏感」にさせます。
目に見えないアンテナを体のあちこちに張りめぐらします。
どんな些細な事も取り込もうとします。
それが「ボキャボラリ」として、たぶん脳だろうとは思うのですが蓄積されてゆきます。

 

潜在意識のすばらしいところなのですが、真剣な物事への取組みによって365日24時
間寝ていても思考を補完してくれます。

突然に、閃くことがあります。

 

不思議と、そのときは大変に心地好いものです。おそらく「悟り」というのがそんな境地
じゃないかと思ったりします。
ですから閃く経験をした人は、もう一度、同じ快感を味わいたくなるのではないでしょうか!?

 

お釈迦様が出家を決意したは、自分のエゴでの解脱を目的にしたのではなく、衆生の救済
について『危機感』を感じたからと私は信じております。
お釈迦さまが涅槃に入られてから後、何百年もの間、小乗(自分だけの悟りを目的とする
教え)でしたが、脈々と流れるお釈迦様の本心は発現して現在に至っていると信じており
ます。

 

ですからオームの誰かさんとは発心がまるで違う訳です。

さあ、ぜひ自分の身の回りの環境を真剣に考え、これからの自身の身の振り方を想って
下さい。

 

そして、一流人との触合える所まで一緒に行きませんか。

一流人には、ちょっとした努力で成ることができます!

 

それは、『危機感』と『緊張感』と『向上心』が芽生えた時です。

 

ありがとうございました。

 

いわき経営コンサルタント事務所ホームページ       
http://www.imcfujimoto.net/

 

 

 

 

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