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新人ビジネス・リーダーいろは考;第27講:『教える』

第27講:『教える』
『教える』ということについてお話しします。
その前に、作者不祥なんですがすばらしい言葉がありますので紹介します。
『教える』『教わる』ものの心構え
一.教える(愛しむともいう)とは、為すべきように覚して知らす導をなす。
一.教えの根源は、愛である。故に教えるものは、常に、あきず、焦らず、腹立てず。
一.教わるものは、逃げず、ひっこまず、言い訳をせず。
以上を絶対に支柱にしなければ教えの実りはない。
『育つ』は、『巣立つ』が元言葉。
『巣立つ』まで手塩にかけることをいうのである。
『手塩』とは、おむすびをつくるときの母の心である。
いかかですか?
『教える』というのは為(な)すべきように、すなわち、「どうやるのか」をしっかりと覚えさせるのですよ!
そのための「知識」「原理原則」「定石」を教えるのですよ! といっています。
『教える人』は、「知る」・「わかる」・「できる」までの指針をしっかり持っておかなければなりません。
長年の経験によって「できる」域にきていても、その理由、理屈を知っていなければ、人を『教える』ことはできません。
ただ「できる」というのであれば、チェーン・ストア業界では、「職人」すなわち「ワーカー」としか見ません。
私は人事制度の中に必ず、内部資格試験や外部資格試験を登用基準に入れることを推奨します。
それは本当のプロであれば、知っていてあたりまえの知識を体系的に理解しておくことが必要だと思うからです。
また学問だけの知識や理論に対してキチンとした反論、批判ができるのもプロだと思うのです。
ですから、たとえば、スーパーマーケットでは「販売士」や「調理師」の資格は取れてあたりまえと考えるのです。
なんだかんだと「資格と実績とは違うんだ」と言ったり、「資格など取らなくったって商売はできる」と言う人がいます。
これは「屁理屈の言い訳」でしかありません。
社長はもちろん、資格など持たなくてもいいのです。
社長は、自分よりも優秀な人財をどれだけ多く得るか、創るかが仕事だからです。
(経営とは、凡人を非凡にすること)
しかし、店長、支店長、バイヤー、スーパーバイザーやインストラクターになる人は、「販売士」や「調理師」などは取っていて当たり前です。
情報システムを構築する人は「情報処理技術者」の資格を取っていてあたりまえです。
難度は別です!
チェーン・ストアを構築してゆくには「職人」はいりません!
大変に生意気な、差別的な言葉を使いますが非常に大切なことなのです。とにもかくにも「勉強する社風」が必要です。
『教える』ということは、大変なエネルギーが必要です。
先ほどの言葉にも「愛が必要、あきず、焦らず、腹立てず」と言っています。
我慢・忍耐が『教える人』には必要なんです。そのために苦労を知っている人でなければならないのです。
『苦労は買ってでもやれ!』というのも至言なんですね。
また、もう一つ、こんな言葉も紹介しましょう。
『学んで足らざるを知り、教えて致らざるを知る』
多くの知識に出会い、多くの成功者から学びますと「本当に何も知っていないなぁ!」ということが分ります。
そうしますと止ることを知らないくらい貪欲に仕事などに関する本をいっぱい読むようになります。
人に『教えて』みますと「本当に理解していないなぁ!」と恥じ入ることがいっぱいあります。
ですから、真実を見ようとするようになります。
私は、この真実を見ようとする姿勢のことを『中心観』といっています。
『中心観』ができますとブレないですね。
『教える』側に立ったときに、「何が正しくて何が間違いかで教えること」と「好き嫌いで教えること」との違いが分るようになります。
意外と公平に公正に『教える』ことができるようになります。
『教える』ことの精神は『手塩』であると最初のことばにあります。
機械でにぎったおにぎりと、手でにぎったおにぎりは絶対に味が違います。
もちろん手でにぎった方が断然にうまいですね!?
他人まかせの『教え』はないよ! という意味です。
ありがとうございました。
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