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新人ビジネス・リーダーいろは考;第26講:『能力』

第26講:『能力』
『能力』について、いよいよお話する時期になりました。
『能力』をひとつひとつ分解してゆきますと約140個ほどあるらしいのです。
その中の半分の約70個ほどは測定が可能らしいのです。
たとえば、走る能力となると100メートルを何秒で走ったかとか、1時間に何キロメートル走れるかとかストップウォッチがあれば測れます。
実は、今まで学校で優劣をつけられてきましたが、学校ではすべて測定可能な能力だけを測るのですね。
ですから、学科は全部百点法とか、5・4・3・2・1とか、秀・優・良・可・不可とかで定量化されます。
これでもって、優劣、序列をつけるわけです。
ちょっと、変だと思わないでしょうか!?
残りの70個ほどの能力は、どのように判断されるのでしょうね?
まず通信簿なら、先生の感覚、感情で、寸評のような形で表現されるだけです。
もしくは、まったく評価されません。
さて、あなたの数学の成績が5だったとしましょう。
もしくは、英語が5だったとしましょう。
今働いている会社や職場で高度な数学を使う部署があるでしょうか?
毎日、英語を使う部署があるでしょうか?
もちろん将来、海外買い付けが始まったりすれば、英語を読んだり、書いたり、話したりできる人が必要になります。
でも今、これらの能力が長けているといっても、今働いている会社や職場で仕事をしてゆく上では、宝の持ちぐされでしかありません。
測定できない能力には、たとえば「人の心、気持ちが読める」とか、「商品の相場が天候とかいろいろな条件のもとで変化してゆくのを適格に予測できる」とか、「誰とでも仲良くできる」とか、「接客が上手」とかがあります。
いかがでしょう!?
測定できない能力の方が、生きてゆく上で、仕事を効率よく進めてゆく上では大事だとお思いになりませんか。
「あの人がそばにいると周りが明るくなる」
「なんとなく、あの人のそばにいると安心だ!」
「あの人がくれば実績が上がる!」
「あの人だったら、人を説得できる!」
「あの人は果物のことだったら生き字引のようだ!なんでも知っている!」
「あの人の閃きはものすごい!」
「どうも、お客様はあの人に会いにきている!」
という具合に測定できない何かを持っている人の方が、実社会では能力のあるように思いませんか。
そのとおり!
実社会における人付き合いや仕事のこなしかたが最も大切な能力なのですね。
そんな能力を持っている人とを「実力のある人」といいます。
『能力のある人には地位を、実績の上げている人には録を』
という言葉をご存知ですか?
多くの企業の人事賃金制度の基本理念なのですね。
『能力のある人には地位を』という意味は、仕事をこなすための知識、経験、そして、仕事に取り組む精神的態度が高い人には地位(職位:主任、店長、所長、課長、部長、役員などの肩書き)を与えようということです。
それはとりもなおさず、能力のある人にはいい仕事のできるチャンスを与えようということに他なりません。
チャンスを活かすも殺すも、それは本人次第なのです。
やっぱり能力のある人は、だいたい実績を上げますね。
ですから『実績の上げている人には録を』が活きてくるのです。
もちろん地位を与えられていなくても真面目でコツコツとチームの実績を上げるための縁の下の力持になっている人も録で処遇されるべきです。
それじゃ・・・、『会社においての能力』は、どのように評価されるのでしょうね。
今働いている会社や職場では、「パワーアップ評価」「資格制度」がそれに当たります。
社内の本当に必要とする資格を取れば、『能力』がまず認められるのですね。
だから、チャンスを与えてもらえる通行手形をもらったということになります。
ところが、この大切な制度に対して消極的であったり、なんだかんだとヘ理屈を言って、それに参加しようとしなかったり逃げる人がいます。
残念なことですが、このような人はやっぱり、どこの世界にいっても同じでチャンスに出会えません・・・。
人生は、
「チャンスに出会う回数」 × 「チャンスを発見できるタイミング」
× 「チャンスをものにする実行度」
なのですね!?
チャンスに出会う回数が、ゼロだったら全部ゼロになってしまいます。
自分自身で測定の難しい「人の気持ちのわかる」「今、何が大切か」などの『能力』を磨く努力をしたいですね。
ありがとうございました。
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