飛行機の世界から学ぶ経営いろは考:第17講;『傾向Tendencyその3』:Slipstream(プロペラ後流) - いわき経営コンサルタント事務所

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2024 / 07 / 22  08:30

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考:第17講;『傾向Tendencyその3』:Slipstream(プロペラ後流)

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考:第17講;『傾向Tendencyその3』:Slipstream(プロペラ後流)

第17講;『傾向Tendencyその3』:Slipstream(プロペラ後流) 

前回は、かつての調布飛行場近辺での痛ましい軽飛行機墜落事故は、一応パイロットとして偉そうにこんなブログを書き、まかりなりにも空を飛んでいる人間としては、大きな教訓と自身に言い聞かせる数々の自戒事項を列挙する機会を与えてくれました。

特に最近、いろいろな事由で飛行機を操縦する機会が少なくなっております。

やる気がなくなったのではなく、興味の方向が少し違った所にも向いているからです。

こんな時、久しぶりに飛行機に乗ろうとしたら、何度も今回の事故の原因と思われる「機長の出発前確認」を怠らないようにしようと・・・(^^)

とにかく、飛行機は落ちたらお終いなんですねぇ~(^^;

あのクソッタレ教官は「飛行機って、飛ぶようにできてんだ!」

て抜かしやがるけれど、人一倍、点検と出発前の準備を怠らない御仁であることには一目置いております。

「Slipstream(プロペラ後流)」は、「Yawing(左に行く現象)」とも言います。

一般にプロペラは、操縦席から見ますと右回りに回転しています。

このプロペラの右回りの回転気流は機体後方まで移動するため、垂直尾翼は左からの気流の影響を受けることになります。そのため機体は操縦席から見れば左に向きをかえようとします。

離陸時にパワーを増加させるにしたがって、機体は滑走路中心線から左に偏移するので、離陸時には思った以上に左に向こうとします。

 

「Slipstream」というのは、プロペラからの後ろに押し出された気流が、時計回りに胴体にこびり付きながら流れて行き、後ろにある垂直尾翼に衝突します。

時計回りに回ってきたその気流は垂直尾翼(Vertical Stablizer)の左側から衝突し、右側に押し出します。

するとその反動で機首が左の方に向うとします。

これも、「P-Factor」と同じ様に機首を左に向うとする力となります。

もちろん低速時で、高出力(エンジン全開)の時にこの作用は強くなります。

Pitch(機首の上下)への大きな影響もかなり強いです。

この左に向ける力(Slipstream)は、「P-Factor」よりも5倍強になるそうです。

風洞実験によりますと、単発機が左に行く作用はこの「Slipstream」が6/7で、残りの1/7が「P-Factor」によって発生するそうです!

実は、日本のクソッタレ教官は低速飛行時(Slow Flight)や失速時(Stall)の訓練で、「P-Factorによるんだよ!」と言って、「ほらぁ~右足を踏むんぁ!」とぬかしやがりました・・・。

(あれれ・・・私としたことが・・・)

そうじゃなく、厳密には「Slipstreamだよ!」と言った方がより正しいのですが、飛行時間1万5千時間にの自慢が、反論しても絶対に納得しないでしょう!?

もちろん、「P-Factor」でも間違いではありませんが、航空力学的には「Slipstream」の方が強力なのです。

この「Slipstream」は、水平尾翼(Horizontal Stabilizer、Elevetor)に大量の空気を流す事になります。この大量の空気は、水平尾翼とElevatorの働きを強く影響します。 

この作用のためにエンジンの出力を少しでも変えるだけで、Elevatorにも影響を与えます。

高出力状態では、気流が増えます。

水平尾翼への空気の働きが強くなり、尾翼が下がろうとします。

その結果機首が上ります。

また逆に出力を減らしますと、気流も減りますので尾翼の働きが少なくなって、尾翼が上り機首が下がろうとします。

でも、この影響と操縦する人の目的は、同じ方向を向く場合が多いので、実際には意識しなくても頭の方が勝手に理解してくれます(^^)

 

さてビジネス・リーダーとしてのお話です!

飛行機の離陸や上昇中には、4つの影響があるということで、今回は3つ目の影響についてお話してきました。

絵を描いて説明すれば簡単ですが、ブログはそうはいかないので拙い書き方で十分な理解を得られないかも知れませんので、次の動画は英語版ですが参考になりますのでご利用下さい! いままでの『傾向Tendency』も説明がなされています。

 https://www.youtube.com/watch?v=T0vs2AMJDas

企業・組織でのスムーズは組織運営には、どうしても粘っこい邪魔なモノやこびり付く異物が精神的にあります。

それが、企業・組織を思わぬ方向に持って行き「ブラック企業」「5K企業」などというレッテルを貼られることがあります。

困ったものですが・・・、極力、そのようなことや誤解の生まれない組織づくりをビジネス・リーダーは心がけるべきでしょう!

それは「セクハラ」であったり、「パワハラ」であったり、はたまた最近では「マタハラ」・・・(^^;

何々・・・、「リスハラ」・・・? ; リストラ・ハラスメントだって(^^;

「カラハラ」って知っています?

カラオケなので、歌いたくないのに歌わせることなんだって・・・(^^;

この際だから、全部出してみますか!?(^o^)

※セカンド・ハラスメント(セカ・ハラ?)

 セクハラ被害を訴えた事で、会社側から嫌がらせを受けること。

 二次被害なのです(^^;

 

※アルコールハラスメント

 お酒に関わる嫌がらせ全般を言うこと。

 無理矢理飲ませたり、酔っ払いによる迷惑行為なども含まれる。

 

※スモーク・ハラスメント

 会社や関連現場で、上司からの「タバコ吸っていい?」を断りきれず、

 受動喫煙を避けられない状況になること。

 

※人種ハラスメント

 人種や民族の違いによる差別や嫌がらせ。

 

※エアー・ハラスメント

 場の空気や雰囲気を壊す嫌がらせ(^^;

 

※スメル・ハラスメント

 臭いによる嫌がらせ。きつい香水の香りや体臭など。

 

※ペット・ハラスメント

 ペットに対する虐待のような嫌がらせ。

 破棄、放任、着せ替え人形扱いなど。

 

※ジェンダー・ハラスメント

 性別に関する固定概念や差別意識から行われる嫌がらせのこと。

 「女なんかにこの仕事は任せられないよ~」などの言いぐさ。

 

※テクスチュアル・ハラスメント

 女性作家に対して「本当に自分で書いたの? 誰かに手伝ってもらったんじゃないの?」 などの嫌がらせを言うこと。

 

※ラブ・ハラスメント

 恋愛や性に関する話題を、他者の前や公共の場で持ち出し、周囲を不快にさせること。

 

※テクノロジー・ハラスメント

 パソコンなどハイテク技術に詳しい人が、そうでない人に対する嫌がらせ。

 いかにも解らないような専門用語で話したり、簡単に済むことまであえて難しい言い方

 や方法で教えることなど。

 

※マリッジ・ハラスメント

 晩婚化の影響なのか、「まだ結婚しないの?」など未婚の女性に対する失礼発言による

 嫌がらせ。

 

※シルバー・ハラスメント

 老人介護の疲れなどから、60歳以上のシルバー世代に対する嫌がらせのこと。

 「どうせ私がいないと何も出来ないでしょ!」など。

 

※エイジ・ハラスメント

 家庭内や会社など、中高年に対する差別や嫌がらせ。

 

※ブラッドタイプ・ハラスメント

 血液型性格判断により、偏見の目で見られたりいじめられたりする事。

 

※アカデミック・ハラスメント

 大学などで、教授や職員がその権力を使って学生や自分より下の教員に対して

 行う嫌がらせ行為。

 パワハラの一種であるが大学内で起こりやすいのが特徴。

 

※ドクターハラスメント

 医師による患者への嫌がらせのこと。

 また、看護婦を含む医療従事者による患者への暴言、行動、態度、雰囲気なども含む。

 

※モラルハラスメント

 言葉や態度等によって行われる精神的な暴力

 

確かに、嫌なことを強要したり、そう感じさせることは良くないことですが・・・、世間には、どうしようもないことが山ほどあります。

なのに、「弱者優先」を先行させて・・・なんでもかんでも「事件」に仕立てるのがいる(^^;

 

また企業・組織は、健康(心身共の)管理はもとより、従業員のストレス防止措置を取ることは「労働衛生上」、好ましいことです。

ただそれだけではなく、

Slipstream(プロペラ後流)のような状況であれば、組織要員一人一人の耐性も鍛えて行くべきであり、商いの場面で戦い勝つ精神能力を醸成することも肝要です。

 

差別発言になるやも知れませんが、敢えて言います!

やはり、採用時にシッカリした適性検査をするべきなのです。

組織に馴染めない、相性の合わない人間を採用することは、お判りのように後々まで、憂いを残すこととなります!

 

 

ありがとうございました。

 

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2024.11.14 Thursday