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ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第57講;『親切(Kindness)』
第57講;『親切(Kindness)』
「親」の漢字は「ぴったり合う」の意味があります。
「親近」という言葉は、相互の息が「ぴったり合う」の意味をも含んでいます。
「親和」という言葉は、両者の相性が「ぴったり合う」の意味を持っています。
ほかになんと・・・、キスのことを中国語では「接吻」と同じ意味の「親吻」
と書くそうです(^-^)
二人の唇を「ぴったり合わせる」の意味で「親」を使っています。
「切」を形容詞として使うときは、多くの場合、何かと何かを「ぴったり合わ
せる」の意味です!
たとえばこんな言葉があります。
「理論切合実際」、「貼切的表現」、「確切」、「切実」などです。
これらの意味の由来は、おそらく「切られる」物は、その「切った」後の疵口
が再び相互にぴったり合うのですね!?
切られて分かれ、両部分は再びぴったり復元できますから、「切」は「ぴった
り合う」の意味なんですよね!?
ですから「親切」は、「相手の要望を、可能な限り満足させること」なのです!
つまり「相手の要望通りにしてあげること」「相手の要望とぴったり合うよう
にしてあげること」の意味なんですね!
親切とは、『親を切る』とも書くのですが・・・(^^;
考えてみると変な言葉ですよね!?
しかし、上述した意味で「親切」を考えますと、「人情の厚いこと」「思いや
りがあること」「人のために尽くすこと」と深読みすることができます。
このように解釈することもできます。
「親」は、「親しい」「身近に接する」という意味です。
「切」は、刃物をじかに当てるように「身近である」「行き届く」という意味
なんです!
つまりは、「身近に寄り添い」、「行き届くようにすること」が「親切」の意味
なんです!
また「深切」という言葉がありますが、思い入れが深く切実であることの意味
で用いられます。
なんと・・・「親切」や「深切」のほかに、当て字として「心切」という漢字
も使われております!(^-^)
「親切」という言葉から・・・、更に深く寄り添うことが「深切」、心から
寄り添うことを「心切」。
いやいや・・・、日本語は深いですよねぇ!(^-^)
となれば・・・「親が寄り添ってくれる」と解釈しますと心強いですよね!?
「親子断絶」の真因は、親が子供に寄り添って育てていないことだと私は思う
のです!
昨今では共稼ぎが当たり前!・・・なかなか子供に寄り添うことができない
家庭が増えているようにも思います。
共稼ぎの状況下にあっても、子供と寄り添う時間を作ることは非常に大事だと
思います。
もう一発、親の語源・由来を調べてみました。
親は「子(こ)」「小(こ)」に対し、「老(おゆ)」「大(おお)」と関連付ける
説が有力なんだそうです!
正確な語源は未詳だそうです。
古くは、父・母に限らず、祖父母・曾祖父母など祖先の総称として、「おや」
という語が用いられていたそうです。
「親」という字の偏側は、「薪(しん)」の原字です。
木を刀で切った「なま木」を表したものだそうです。
それに「見」を加えた「親」という漢字は、刀で身を切るように身近に接して
見ていることであり、じかに刺激を受けるような非常に近い間柄を意味して
おります。
さて、ビジネスリーダーが日頃から職場において、どれぐらい身近に部下・
後輩と接しているか?は非常に重要なポイントです。
もちろん、多くの部下・後輩と同時に身近に接することは物理的に不可能な
ことですが、日頃から、リーダーシップの4要件である「要望性」「共感性」
「通意性」「信頼性」を高める最適条件は、今回のテーマからつなげてゆきま
すと「親切」に尽きるのではないでしょうか?
ありがとうございました。
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