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ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第54講;『才能(Resourcefuleness)』
第54講;『才能(Resourcefuleness)』
かなり古い話をします。
原発事故が起こったその年の8月(事故後、半年後)に、私と知人、そして
関西方面から友人2が来福して、福島第1原発第2号機から約1kmほどの
至近距離まで行ったことがあります。
精度の高いガイガーカウンターを車の中に置いて、観測しながら進んで行きま
した。まぁ・・・、数μシーベルトになって、アラームが鳴り響いた時、全員
が一瞬同じ叫びをしました。
それから、数値がドンドン上がってゆくのですが、全員、アラームの音と数値
に鈍感になってゆくのです。
最高値は、50μシーベルトを超えておりました。
外では、マスクだけした数十人の作業員が道路の修理をしておりました。
そのとき、ご自身のランドクルーザーを提供してくれた知人がぽつんと言った
言葉を、今でも思い出すとぞっとします。
その彼は、原発事故による避難地域にあるショッピングセンター内に店舗を
持っていました。
もう現在は、立ち入りが解除され、以前のショッピングセンターも建て替えら
れおります。
当時は自身の店舗のある地域に入るには、許可証がないとダメでした。
福島第1原子力発電所へ行く道中に彼の話した言葉です。
「原発事故から2ヶ月後、友人の協力を借りて、罹災店舗から機械を運び出し
ました。
そのとき、Jビレッジで入境許可手続きが厳重に行われ、そこから数km
行ったところで、警察の検問でも厳重チェックされました。
なんとか、機械の搬出もうまく行き、Jビレッジに戻って来たとき、かなり
大がかりな除染を使用したトラックに施され、放射線量もしっかり量られて
から戻って来ました。
でも、もう今ではまったく拍子抜けなほど何もしないですねぇ!」
私たちが、原発事故現場付近まで往復したとき、相当数の車(トラック、観光
バス;一時帰宅の人たちを運ぶバス、自家用車)が行き交っていたのです。
私は、こう考えたのです!
「ははぁ~ん、車のタイヤに付着した放射能は、福島県から県外に拡散され
続けているんだ!」
そして、いわきでも、何度か皆さんにもご報告した東北自動車道の放射線量
測定を兼ねた、仙台行きや、平泉行きでも、私の車のタイヤには少なからずも
放射能が付着している訳です。
それを知らずに、福島県を南下し、東京や群馬県などにも高速道路無料の恩恵
を浅はかにも拝受し、得意満面で「放射能拡散戦略の一兵卒」になっていたの
です(^^;
よく、研修などで「知らぬが仏」でラッタラタァだけれど、「無知の涙」を
溢すなよぉ~なんてほざいておりましたが、まさに私自身の無知が・・・放射
能拡散加害者になっているではありませんか!?
このような事態は、比較すべきではありませんが五十歩百歩で、被災地域で
繰り広げられています。
あくまでも原発事故直後から2~3年の話ですよ!
福島県の善良な農家の人たちが悩んでおられました!
真面目に野菜やお米などの放射能検査をしてみようと考えておられるのです!
でも・・・その結果、もし、放射能が基準値以上に出たら・・・地域の風評被
害が発生します。
それからは、その地域でおそらく、・・・作物が作れなくなる(^^;
村ごと生活基盤を失う!
だから、勇んでそんなことをやって、万が一にでも、それが出たら・・・
「村八分に遭うべさなぁ(^^;」
なんです(^^;
でも、BUT、しかし、・・・いずれどこかで検査(グリーンピースがやって
います!)され、いつか露呈するかも・・・(^^;
だから、多くの善良な人たちが放射能の検査をしない・・・
いな!・・・できない(^^;
もちろん、流通業者も・・・そのような心が働いているに違いない(^^;
そうこうするうちに、放射能が日本全国に浸潤してゆく・・・(^^;
ここ数年は、鳥インフルエンザの発生が各地で起こっております。
その発生地域は、人も車も隔離されましたね!?
ドストエフスキーの「罪と罰」、トルストイ「戦争と平和」をもう一度読み
直してみようとも思います。
さてさて、いつものようにプロローグばかりのメルマガですんません(^^;
今日は、「才能(Resourcefuleness)」についてでした(^0^)
才能を開花させることは、ビジネスリーダーに求められる最低条件の自己啓発
課題です!
その才能開花の最善な方法は、「得手に帆をかける」ということです!
「得手」というのは「得意なこと」です!
ですから、「帆をかける」とは、
「そのことに徹底する」
「そのことをもっと伸ばす」
というふうに理解しましょう!
人間というのは、「わかっちゃいるけど、やめられない」ことが随分あるんで
すね!?
特に、自分の「不得意」「不得手」なことを直す、治すことはなかなかできま
せん(^^;
なぜなら自分自身を変身させるためには、よほどの覚悟をしなければなりませ
んし、並み大抵でない努力を強いられるからなんです!
心理学的では、この潜在的に怒る抵抗・拒否反応意識を「現状維持反応」とい
います。
元来、人は「イヤなこと」には興味を持ちません。
なかなか、それを「好き」にはなれません。
ですから以前にもお話しましたが、「好奇心」をもっと持つことにつながる
基本的なことは、自分の「長所」や「得意なこと」に、もっと人生の時間を
費やすことなのです!
「好きこそ物の上手なれ」のことわざのごとく、「得手」なことは、誰でも「好
き」になります。これが、また、ますます上達に拍車をかけます!
「集中力」も一段と飛躍します!
「そんなこと言ったって、・・・ボクの希望するのとは違う部署に回されたん
だから・・・、好きになれと言われても・・・?」
という人がいます。
がはははっ!
たとえば、
「ボクはコンピューターが好きなのにシステム課に配属してもらえなかった!」
などと文句を言う人がいます。
こんな人には、私は厳しいのです!
チョット苦言ですが言わせてもらいます。
「それじゃ、何ができるんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・(^^;」
「コンピュータをいじるのが好きならば、仕事を終えてカラオケや飲みに行か
ないで、家でコンピューターをやればいいんです。会社は、あなたに娯楽施設
を提供するために配属するんではないんです!」
「・・・・・・・・・・・・・・・(^^;」
まぁ~、だいたいこんな感じです!
「会社のシステム設計や開発がやりたく、そのことを寝食を忘れて開発できる
人でなければ、システム課には回せません!」
「・・・・・・・・・・・・・・・(^^;」
「企業のシステム開発をする人のことを本物の業界人はSE(システム・エン
ジニア)と呼びます。彼らに共通するのは、会社の現場のことに精通している
人なんです!ところで、君は現場のことをどれくらい知ってるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・(^^;」
「現場のことをなんも知らないで、SEもどきをする人を頭にエをつけてね・
・・えSEって言うの!」
「・・・・・・・・・・・・・・・(^^;」
そうなんです!
本当は、現場の仕事が好きで好きでたまらない人で、なんとか現場の改善や改
革をしたい!そのためにコンピューター・システムを利用したり、仕組み・制
度を真剣に考えたい人なら本物の仕事ができます!
なおかつ、コンピューターの知識と経験があり、そして「好き」で開発したア
プリケーション・ソフトの利用率を向上させるために、現場とのコミュニケー
ションを「得手」とするスキルを持っているなら最適です!
少々、「知っている」、「できる」からと言って「得手」とは言えません!
「今の仕事がどうも巧くいかないから・・・」
とか
「なんとなくやりたくない・・・」
から、どうも別の仕事が良く見えたりもします。
「たぶん、あれならできるや・・・」
とか
「あれなら、・・・好きになれるはず!」
などと思う逃げの仕事をする人や自信のない人ほど、案外、この傾向がありま
す。
本日、先日まで中日ドラゴンズ監督だった落合博満さんが書かれた新刊「采配」
を本屋さんで立ち読みしました。
すごい!
素晴らしい!
軟弱ビジネスリーダーもどきには絶対に読ませたい本です!
http://www.amazon.co.jp/%E9%87%87%E9%85%8D-%E8%90%BD%E5%90%88%E5%8D%9A%E6%BA%80/dp/4478016267
「勝利を引き寄せる66の言葉」と書かれていますが、至言ばかりです!
さて、「得手」に戻ります。
「得手」というのは、「知る」「わかる」を卒業して、「できる」「できた」の
域に入っていることが前提条件なのです!
「好き」だけの程度では、ダメなのです!
「得手」であるなら、その事について誰よりも勉強していること、体系だてて
知識や経験を整理できることができているはずです。
「得手」であるなら、そのことに関して「非凡」であるはずです!
とりもなさず、「プロ」を目指しているということです!
中途半端を「得手」とは言いません!
厳しいことを言うかも知れませんが、「プロ」なら、販売業では「販売士」の
資格程度の知識があって当たり前です。
「コンピューターのプロ」なら「情報処理技術者試験」の資格程度の体系だっ
た知識があって当たり前です。
ダメな人ほど、そのような資格を目指さない、チャレンジしない言い訳、落合
監督から言うと「逃げ言葉」は、
「仕事が忙しくて・・・」
なんです(^^;
何をホザイテいるんですか!
「好き」なら、万障繰り合せて、なんとしてでも時間をやりくりしますよ!
端からの甘い誘惑にも負けませんよ!
「誇り」を持って仕事をし、「知らない」、「できない」を「恥」とする精神を
「プロ」なら持ちますよ!
そのための努力は、他人から見れば厳しく見えますが、自分ではそうでありま
せん。
だから、楽に目的を果たします。
「得手に帆をかける」ことこそ、「プロ」、すなわち「玄人(苦労した人)」へ
の道なのです!
「泣き言」「言い訳」は、一切無用です!
「辛い」ことに一本筋を貫けば、「幸い」に変りますよ!
「風と波にのる帆船」はスイスイ気持ちがいいものです(^0^)
ありがとうございました。
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