ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第49講;『幸福感(Happiness)』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2023 / 11 / 20  08:30

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第49講;『幸福感(Happiness)』

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第49講;『幸福感(Happiness)』

第49講;『幸福感(Happiness)』

 

インフレ・ターゲット2%というのは「マクロ経済の用語」なのですね!?

分かります・・・?

 

なぜ? 

どのように?

ターゲットを2%にすんのぉ?・・・って、為政者に問いかけると、多分、

このように返答するでしょう(^^)

 

 ・耐久財;車、家電、家具、パソコンや衣料は、いままで毎年平均4.5%

    も下落が続いていた価格を止めます

 

 ・非耐久財の中でも、食品関係は3~4%くらい価格を上昇させるように

    政策を取ります!

  ほんでもって、消費税+5%が加われば、・・・8~10%の食品価格が

    上昇するはずです(^^;

 

 ・住居に関して言いますと・・・多分、家賃は2%上がります!

 

 ・サービス;交通、医療、電気、水道、公共料金、通信、教育、ホテルとか

  理容等では、だいたい2%は価格が上げるよう政策をとります!

 

となると・・・私たち庶民の反応はいかがなものでしょうか?

 

ほんでもって・・・世帯所得の上昇がないとしますと・・・(実際には現在、

年数%のマイナス傾向なんです!)、・・・物価が上がりはじめてからも数年間

は、まぁ~上がりませんなぁ(^^;

 

だって、インフレ効果で物価が上昇しても、売れ数の減少がなくて企業利益が

上昇するようになれば、賃金を上げてもいいのかなぁ・・・(^^;

だから、最短で6ヶ月? まともに考えたら・・・2年くらいは時間が必要か

なぁ?

 

逆に過去の事実を振り返ってみますと・・・、1992年にバブル経済崩壊し

た後、賃金が下がり始めたのは、なんと6年も後になってからなのです!

日本の賃金制度って、易々と改変できないからなのです(^^;

 

ご承知のように、消費税が上げられましたが(+3%)、物価の上昇率に上乗せ

されるのですよね!?

 

ですから、基本的には価格上昇を招きます!

物価上昇目標の2%であれば、店頭価格は7%アップとなっております!

 

このように政府もマスコミも説明してくれればいいのに・・・(^^;

 

経済界(経営者サイド)は、政府と日銀のインフレ・ターゲットを歓迎して

いますね!?

それは、賃金の上昇が物価上昇から大きく遅れるからなのです。

その間に、利益の是正ができる(^^)

 

インフレというのは、経済学では常識の「通貨価値の下落」でもあるのですね!?

そうですねぇ・・・金融資産と賃金の実質価値が減少すると言えば理解できま

すよね!

 

25年11月1日現在の統計では、公的年金加入者数が6,718万人です!

重複のない公的年金の実受給権者数は、3,950万人であり、前年度末に比べ

て8万人(0.2%)増加しております。

 

これだけを考えても・・・やっぱりマネー価値の減少は必然であり、直接、

生活に影響を与えますね!?

 

以前、評論家・ジャーナリストの田原総一朗氏が、首相官邸を訪れて、総理に

「とっておきの手を授けた」と得意満面になっておりますが・・・、いい手を

政権が取って、景気回復・支持率急上昇すれば、「ワシが教えた!」、上手く

行かなかったら、「言ったとおりにやっとらん!」とウィンドぞぶくでしょうね!?

 

その授けたと思われる私でも考えるとっておきの手は消費税が8%を減税する案!

これで消費性向(消費したい気分)は上向きになるとお思いですか?

これからも庶民の消費行動は・・・購入数量を減らすでしょうね!?

 

かつての池田内閣の「所得倍増論」というのは、インフレ承知のエビでタイを

釣ろうとした名言なのです(^^)

 

で・・・、物価上昇を看板に上げたなら、賃金の上昇も政府としての政策を

明言し、円安効果の出ている大企業では労組が平均6000円ベースアップ

要求を出しましたが、・・・(^^;

 

こんどはGDPレベルでのお話をしますと、おそらく公共投資の増加枠はおお

よそ10兆円くらいかも・・・(^^)

これは現在20兆円ほどの公共投資をやっているのに、毎年10兆円ほどの

上乗せ(計30兆円)する訳です。

ほとんど、建築・土木の雇用200万人(総労働人口の約3%でしょうか?)

を増やすためです!

これだけでGDPは2%アップします!(10兆円分)

 

この10兆円というのは、ご承知のように今までなされてきた累積450兆円

もの公共投資財(道路・トンネル・ダム・港湾・河川・橋・建物・耐震等)が

耐用年数に来ており、そのために必要な補修費・メンテナンス費に充当される

と思います。

これはたった1年間だけの乗数効果狙いの経済対策なのです(^^;

それでもって、将来のGDPを増やすものではありません(^^;

 

だって建設後、軒並み30年から40年を過ぎてメンテナンス期に入り、かつ

地震大国としてのリスクを減らすための国費であって、補修を加えたからとい

って、当時のように新しく作ったときのようには通行台数(効用)は増えない

じゃぁないですか!?

 

これからのメンテナンスの公共投資は、いま福島県を中心に行われている除染

(実際は移染)みたいなものです(^^;

除染って、健康に住めない場所の損害を回復するためであり、その除染投資?

は、土地の復旧であって、なにか国家の付加価値が上がるわけではないでしょう!?

 

そうなんです!

除染費というのは、それを請け負うゼネコンの売上なのです。

震災の後の復旧事業は、被災地のGDPが増えたような数値になりますが、

あの地震で壊れ、とてつもない大津波で流れた資産や設備、原発事故で失った

損失は計上されません(^^;

 

皆さんは、一所懸命働いておられますよね!?

その効果・結果のバロメターは?・・・、もっとも関心のあるのは?・・・、

やっぱ賃金なのです!

 

極めて興味深い統計資料がありました。ただ少し古いのですが・・・(^^;

1995年を100としたときの「日米欧の名目賃金比較」です。

本来は実質賃金の資料があればもっとよかったのですが・・・、いや調べて

再計算すればいいのですが、私の怠慢によってやりません(^^;

「名目賃金」というのは、物価の上昇分を含んだ給与計算表中の賃金です。

「実質賃金」というのは、「名目賃金」から「物価上昇分」を引きます。

 

「日・米・ユーロの15年間の名目賃金:OECD」

           1995   1998   2001   2004   2007   2010    

---------------------------

 日本       100    100    98      95     93     90

 米国       100    110   130     140    150    175 

 ユーロ    100    105   112     120    130    140

 

いかがでしょう? 明白でしょう!

あの15年間で、日本の「名目賃金」は1998年から、なんと約10%も

下がっているのです(^^;

米国もユーロも上がっている!米国なんて75%も上がっている!

 

あなたの1995年給与が30万円でしたら、15年後は、なんと・・27万

円なのです(^^;

 

米国の物価の上昇は、だいたい年率2.5%くらいでした。

ですから、この15年で45%の消費者物価が上がったのですが、1人当たり

の「名目賃金」は75%増えているのです!

簡単に計算すれば、米国のこの15年間の「実質賃金」上昇率は30%もあっ

たのです!

 

あの経済危機の欧州(経済危機の南欧を含む17ヵ国)でも、物価上昇以上に

「名目賃金」は増えているのです!

 

じゃぁ~・・・なんでぇ!?

 

日本は、この15年間、1人当たり生産性(荒利益高÷従業者数)の増加が、

ほとんどなかったことが原因です!

 

本来の経済再生というのは、この人的な生産性が増えるべきです!

生産性が増加しなければ、従業員の賃金を上げることなんてできません!

 

アベノミックスの「物価の上昇」マジックは、「労働生産性」向上のための施策

であるべきなのです!

ですから、世論調査をしても「生活実感として、生活が楽になった!」とは

感じ得ないのです!

 

サービス価格が上がらず、需要も増えないので、賃金を上げることができなか

った、むしろ、賃金は下げてきたというのが正解です。

(注)日銀を含む公務員人件費は、民間ほどは下がっていません。

 

基礎経済学で教わる国家の潜在成長というのは、

 ・資本投入量(=設備投資)

 ・生産性の上昇(技術進歩)

 ・労働投入量(総労働時間)

が増えることなのです!

 

もちろん結論的には、GDPを増加させる大きな要因は需要対策です!

つまりは、国民がいかにより多くお金を使うかなのです!

そのためには、「実質所得」が増加しなければならないのです!

 

いま多くの企業経営者から悩みを聞かされるのが・・・基準監督署から労働時

間厳守指導です。

基準監督署の論は誠に持って正しいのです!

 

労働者の生活レベル向上が文化レベルでもあるからです!

でも、But、しかし(あれれ・・・久しぶりに使ったなぁ)・・・中小零細

企業では、分かっちゃいるけれど・・・なのですよね!?

 

今後は、高齢化進展が顕著となり、総労働時間(労働者総数×平均労働時間)

はまだまだ減少し続けます!

 

このため企業では設備投資を増やし、「働く方法」=「技術進歩」がなければ、

潜在成長率はなくなります!

 

ほとんどの企業での設備投資額は、メンテナンス範囲でしかないのです!

これは新規に生産力や販売力を増やすための設備投資が行なわれていないと

いうことなのです!

既存の設備は明らかに劣化します。

そのメンテナンスのための会計上の設備投資ではいけません(^^;

同様に、商店街などもなぜシャッター通り商店街になるのか? といいますと

明らかに新しい大型SCに優るとも劣らないだけの投資が街全体と個店になさ

れていない!

 

 

いやいや~失礼いたしました!

こんなに長くて陰気くさいプロローグから、今回のテーマ「幸福感(Happiness)」

を論じるのです。

 

私は、ご縁のある企業の経営幹部、管理・監督者向けに、松下幸之助翁の講演

録や著作物を読破していただき、その感想と自社・自身への応用を書いていた

だいております。

 

松下幸之助翁は、どんな世の中でも「正しい経営をすれば、会社は繁栄する!」

と断言なされています。

この真理は、中村天風師も稲盛和夫師も、先般、惜しくも他界されたアップル

創業者;スティーブン・ジョーンズ氏、Wal-Mart創業者;サム・ウォ

ルトン氏も異口同音にまったく同じ事をおっしゃっています!

 

松下幸之助翁は「人情の機微に通じる」ということをおっしゃっております!

 

実は、私たちは生きていれば五感に感じるものはすべて「出来事」なのですね!

この「出来事」というのは、自分に与えられた五感からの「刺激」のことなの

です。

 

この「刺激」に対して、私たちは「反応」をするわけです!

 

特に「感情」への反応の仕方のことを「気分」=「心の状態」とも言います。

 

この「気分」=「心の状態」を良いものにコントロールする手法を持ち合わせ

ていますと「幸福感(Happiness)」を持続向上することができるのですね!?

 

そのために多くの成功者はいうのは、

 

 1)多くの参考・成功事例を知ること!

 2)「気分」=「心」は、意図的に「身体の動かし方」を変えることで

  変化する!

 

と・・・(^^)

 

ご承知の様に「気分・感情」のことを

 EMOTION

と英語で言います!

 

 【E】は、出すという意味です!

 

ですから、EMOTION = E + MOTION

 

と考えるわけです!

 

【MOTION】を変えるのです!

 

五感に感じる多くの【出来事】を、体を動かしてコントロールするのです!

 

そのための努力をすれば、努力するだけ甲斐があるのです!

 

あなたは、ビジネス・リーダーとして、職場を「愉快」にし、みんなが「喜ん

で」働くように持って行くには、「工夫」をしつつ、体を動かすのです!

 

「思ったこと」を「実行」に移すのです!

そうすると・・・人間は必ず思った通りになるのです!

 

人間の心(気分・感情)というのは、外(他)からの刺激(出来事)によって、

時々刻々変化するのです!

 

ですから、言葉の使い方一つで、自分も相手も「感動」したり、「失望」した

り、あるいは「怒り」を感じるものなのです!

   

私は、だいたいいつも、「辛口」な状況から書き始める文体性格を持っています。

でも、どんな環境状況であれ、自分自身を最悪へ持ってゆかない「コントロー

ル」の仕方を、この「ビジネス・リーダーいろは考」で論考しております。

 

「幸福感(Happiness)」というのは、顔にも言動にもハッキリと顕れます!

 

「幸福感(Happiness)」を実感し、より高いものにしてゆくために「夢」「ビジョ

ン」をシッカリと描こうといつもみなさんに言い続けています。

 

「人生は1回しかない!」のですから・・・(^^)

 

でも、But、しかし、・・・、社会経済環境は悪化の一途をたどっています。

さぁ!あなたなら、その分岐点に差し掛かったら、どのような一手を打ちますか?

 

まずは、「幸福感(Happiness)」を感じるための最上・最良の一手を打つでしょう!?

そのための方法は、意識的に「気分・感情」はコントロールできるのだと信じ

ることなのです!

 

ビジネス・リーダーが幸せでないとみんな信じてついてはきません!

ビジネス・リーダーが悲壮な顔していて、どうしてみんなを安心させることが

できるでしょう!?

 

ありがとうございました。

 

いわき経営コンサルタント事務所の詳細は、

https://imcfujimoto.net/

 

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2024.12.21 Saturday