ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第30講;『根回し(Arangement)』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2023 / 07 / 10  08:00

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第30講;『根回し(Arangement)』

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第30講;『根回し(Arangement)』

さて・・・話はかなりさかのぼります!

原発をめぐる「地元のタカリ精神」が暴露されているあるブログに、こんな事実が書かれていました(^^; ・・・ とあるジャーナリストが教えてくれたことを書きます。

 

その前に・・・若杉 冽さん著『東京ブラックアウト』という小説をご存じですか?

 

前作の『原発ホワイトアウト』に続き、霞が関の現役キャリア官僚である「若杉冽」というペンネームの作者が現状を憂いて、小説という形で政府や電力会社などを告発した内容です。

「原発ホワイトアウト」という小説がベストセラーになってから、官僚の誰かが内部告発をしたのだと噂が飛び交いました。

結局、『東京ブラックアウト』発売では、筆者が東大法学部卒の現役官僚であることを筆者紹介見開きに書かれていますし、ポスターにもデカデカと書かれていました。

 

『東京ブラックアウト』は案の定、前作の『原発ホワイトアウト』と同様に、福島第一原発の事故以降の「原発安全神話」が総崩れしている根拠を面々と科学的な側面からでなく、人間の利害浅はかなを書き連ねています。

今後、原発を稼働させるためには厳格な安全基準をクリアしていかなければなりません。

その小説に描かれている話は原発を巡る電力村と呼ばれる「利権構造」を今後も維持するため、万全であるべき安全対策や避難計画が確立できなくても、「再稼働ありき!」で突き進む官僚、電力関係者、族議員たちの理不尽な姿えお描いております。

 

少しだけ小説をご披露しますと・・・避難計画を巡って、ある登場人物が「いくらシナリオをつくったって絶対に現実はその通りにはならない!・・・とすれば、所詮、シナリオづくりは再稼働の言い訳であり、納得感を醸成するためのプロセスに過ぎないっ!」と本音を漏らしているのです。

 

前作『原発ホワイトアウト』の「最終章」では雪が舞う中、北朝鮮の工作員によって送電線鉄塔が破壊され、新崎原発(新潟県柏崎原発を架空の原発に見立てています)でメルトダウンが進行する訳です。

 

その続編『東京ブラックアウト』は、その影響によって高濃度の放射性プルームが風向きによって空中飛散し、壊滅した関東平野、遷都を余儀なくされた東京の風景が描かれています。

 

もちろんフィクションです。

作者の想像で描かれた世界として発表されておりますが、再び重大な原発事故が発生した場合、「こうなるんだよ!」という緻密な描写がありありと・・・(^^;

 

 

さて本題です!

これから一部、改ざん(いやいや私見を入れて)して、事実をご紹介します。

 

大昔に、石川県志賀町における元敦賀市長が行った講演の記録です。

志賀町は、北陸電力の原発の候補地だったそうです。

 

どこの原発地域も、万が一、事故が発生すれば(福島第1原子力発電所に起こっちゃたから万が一ではなく、54分の一?)、子々孫々に祟る危険な施設の受け入れることとなりますので、どうしても札束と強く結びついてしまうのだそうです!

 

首長や地元有力者は、安易に原発事業者からお金が引き出せるので、住民までも次々と要求をし始め、「タカリ精神」に蝕まれていくのだそうです。

 

人間というのは、いったんこの「快感」を知ってしまうと、そこからは抜け出せないともおっしゃっています。

そう!「麻薬中毒」と同様な現象なのだそうです。

 

2011年4月に敦賀市長選挙があったそうです。

4人が立候補したものの脱原発を掲げる候補がいなかった(^^;

結果は、原発を推進する現職が5期目の当選を果たしました。

市民は、「現状維持」を選んだわけです。

市民にとって、原発無き地域社会は考えられない?

 

そして、ここからが本当の転載部分です!

元敦賀市長の暴言が紹介されています。

 

「いまカネになるなら、50年後に生まれる子供が全部カタワモノでもかまわ ない!」

 

これは、1983年1月26日に石川県羽咋郡志賀町で開かれた「原発講演会」(地元の広域商工会主催)での当時の高木孝一敦賀市長が明言した言葉なのです!

 

北陸電力原発の建設に絡んで、莫大な金額の表金・裏金および原発に起因する異常事態発生のたびに、北陸電力から恐喝まがいのやり方で多額の金をせびり取っていたことを、講演会で明らかにしたのです(^^;

 

その講演で市長は、

「原発賛成派の市民は、たとえば風評被害が生じた場合などに、実際の被害金 額の何倍もの金を電力会社からせびり取っている!」

ということを得意げに語っているのです(^^;

 

これは敦賀市に限らず、どこの原発所在地でも同じことが行われていたのではと想像ができます!

 

そうしますと、いま福島原発事故で現地住民が大変な被害にあっているのですが、「賛成派住民」も、もしや汚いやり方で正当な補償以上の補償金を得ていたのではと想像してしまいます。

 

その額は、普通の国民が生涯手にすることもできないような莫大なものであるそうです!

 

そのブログの著者は、

「そのお金で安楽に暮らしていたわけだから、いまさら原発の事故のせいで 困っている、と泣き言を言うのは少しムシが良くはないかという気がする」と述べています。

 

さて、1983年1月26日の高木孝一元敦賀市長の講演内容です!

 

***********************************

只今ご紹介頂きました敦賀市長、高木でございます。

えー、今日は皆さん方、広域商工会主催によります、原子力といわゆる関係地域の問題等についての勉強会をおやりになろうということで、非常に意義あることではなかろうか、というふうに存じております。

 

・・・ご連絡を頂きまして、正しく原子力発電所というものを理解していただくということについては、とにもかくにも私は快くひとつ、馳せ参じさせて頂くことにいたしましょう、ということで、引き受けた訳でございます。

 

・・・一昨年も、ちょうど4月でございましたが敦賀1号炉からコバルト60がその前の排出口のところのホンダワラに付着したというふうなことで、世界中が大騒ぎをいたした訳でございます。

私は、その4月18日にそうしたことが報道されましてから、20日の日にフランスへ行きました。

 

いかにも、そんなことは新聞報道、マスコミは騒ぐけれど、コバルト60がホンダワラに付いたといって、私は何か(なぜ騒ぐのか)、さっぱりもうわからない。

そのホンダワラを1年食ったって、規制値の量(放射線被曝のこと)にはならない。

そういうふうなことでございまして、4月20日にフランスへ参りました。

 

事故が起きたのを聞きながら、その確認をしながらフランスへ行ったわけです。ところがフランスまで送られてくる新聞には毎日、毎朝、今にも世の中ひっくり返りそうな勢いでこの一件が報じられる。

止むなく帰国すると、“悪るびれた様子もなく、敦賀市長帰る”こういうふうに明くる日の新聞でございまして、実はビックリ。

 

ところが敦賀の人は何食わぬ顔をしておる。

ここで何が起こったのかなという顔をしておりますけれど、まあ、しかしながら、魚はやっぱり依然として売れない。あるいは北海道で採れた昆布までが…。敦賀は日本全国の食用の昆布の7~8割を作っておるんです。が、その昆布までですね、敦賀にある昆布なら、いうようなことで全く売れなくなってしまった。

 

ちょうど4月でございますので、ワカメの最中であったのですが、ワカメも全く売れなかった。

まあ~困ったことだ・・・、嬉しいことだちゅう・・・。

そこで私は、まあ魚屋さんでも、あるいは民宿でも100円損したと思うものは150円貰いなさいと言うのが、いわゆる私の趣旨であったんです。

100円損して200円貰うことはならんぞ、と。

本当にワカメが売れなくて100円損したんなら、精神的慰謝料50円を含んで150円貰いなさい、正々堂々と貰いなさいと言ったんですが、そうしたら出てくるわ出てくるわ、100円損して500円欲しいという連中がどんどん出てきたわけです(会場爆笑、そして大拍手?!)。

 

100円損して500円貰おうなんてのは、これはもう認めるもんじゃない。原電の方は、少々多くても、もう面倒臭いから出して解決しますわ、と言いますけれど、それはダメだと。正直者がバカをみるという世の中を作ってはいけないので、100円損した者には150円出してやってほしいけど、もう面倒臭いから500円あげるというんでは、到底これは慎んでもらいたい。

まあ、こういうことだ、ピシャリとおさまった。

 

いまだに一昨年の事故で大きな損をしたとか、事故が起きて困ったとかいう人は全く一人もおりません。

 

まあ言うなれば、率直に言うなれば、一年一回ぐらいは、あんなことがあればいいがなぁ~、そういうふうなのが敦賀の町の現状なんです。笑い話のようですが、もうそんなんでホクホクなんですよ。

 

・・・(原発ができると電源三法交付金が貰えるが)その他に貰うお金は、お互いに詮索せずにおこう!

「キミんとこはいくら貰ったんだ?ボクんとこはこれだけ貰ったよ!裏金ですね、裏金!」

 

まあ原子力発電所が来る、それなら三法のカネは、三法のカネとして貰うけれども、その他にやはり地域の振興に対しての裏金をよこせ、協力金をよこせ、というのが、それぞれの地域である訳でございます。

 

それをどれだけ貰っているかを言い出すと、これはもう、「あそこはこれだけ貰った!ここはこれだけだ!」ということでエキサイトする。

いか、というふうなことでございまして、・・・

例えば敦賀の場合、敦賀2号機のカネが7年間で42億入ってくる!

 

三法のカネが7年間でそれだけ入ってくる。

それに「もんじゅ」がございますと、出力は低いですが、その危険性・・・、うん、いやまぁ~、建設費はかかりますので、建設費と比較検討しますと入ってくるカネが60数億円になろうかと思っておるわけでございます・・・(会場・・・感嘆の声と溜息がもれる)。

 

・・・で、実は敦賀に金ケ崎宮というお宮さんがございまして(建ってから)随分と年数が経ちまして、屋根がボトボトと落ちておった。

「この冬、雪が降ったら、これはもう社殿はもたんわい!」と。

今年ひとつやってやろうか!、とそう思いまして、まあたいしたカネじゃございませんが、6000万円でしたけれど、もうやっぱり原電、動燃へ、ポッポッと走って行った(会場ドッと笑い)。

「あっ、わかりました!」ということで、すぐカネが出ましてね。

 

それに調子づきまして、今度は北陸一の宮、これもひとつ6億で修復したいと、市長という立場ではなくて、高木孝一個人が奉賛会長になりまして、6億の修復をやろうと。

 

今日はここまで(講演に)来ましたんで、新年会をひとつ、金沢でやって、明日はまた、富山の北電(北陸電力)へ行きましてね。

火力発電所を作らせたる!

1億円寄付してくれ!(ドッと笑い)。

これで皆さん、3億円既に出来た。

こんなの作るの、わけないなあ、こういうふうに思っとる(再び笑い)。

 

まあそんな訳で短大は建つわ、高校は出来るわ、50億円で運動公園は出来るわね。

火葬場はボツボツ私も歳になってきたから、これも今、あのカネで計画しておる、といったようなことで、そりゃあもうまったくタナボタ式の街づくりが出来るんじゃなかろうか、と、そういうことで私は皆さんに(原発を)お薦めしたい。

 

これは(私は)信念を持っとる、信念!

 

・・・えー、その代わりに100年経って片輪(カタワ)が生まれてくるやら、50年後に生まれた子供が全部片輪になるやら、それはわかりませんよ!

わかりませんけど、今の段階では(原発を)おやりになった方がよいのではなかろうか・・・。

こいうふうに思っております。どうもありがとうございました。(会場、大拍手)

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いかがでしたか!?

 

私は、本当に悲しくなりました。

これ以上、何の説明も要らないでしょう!?

 

まぁ~、ひとつだけ付け加えさせていただけるなら、原発に限らずこうした事業を誘致した政治家や官僚、学者(原発村人達)が懐に入れるリベート(報酬)は、換算では、投資金額のたった1~3%と言われています。

 

この高木孝一元敦賀市長講演が効を奏してか、会場となった志賀には北陸電力の志賀原発1号機が建設されたわけです!

 

詳しくお知りになりたい方は、内橋克人著;「原発への警鐘」講談社文庫をって下さい!

 

 

さて今回のビジネス・リーダーへのお話は『根回し(Arangement)』です。

 

上述の実例を挙げましたが、これを倣えなどとは決して言いませんが、水面下で行われる同調言動のことを「根回し」といいます。

ネゴシエーション(negotiation)と訳される人もいるでしょうが、ネゴシエーションは「交渉」という意味なんですね!

まさに、高木元敦賀市長の「金よこせ!」は交渉ですね(^^;

 

実は、私はコンピューター業界において、はじめてネゴシエーションという言葉を学んだ記憶があります。

 

ネゴシエーションというのは、コンピュータで通信を行う際に、デバイス同士が通信前にあらかじめ通信プロトコル(方法手段)などの情報を交換し合うことでなのです。

 「お~ぃ!もういいかい?」・・・・「はぁ~ぃ!もういいよ!」

 

ネゴシエーション技術というのは、主にアナログ回線で接続されているモデムとかFAXなどで用いられています。

たとえば、モデム自身が対応している通信速度や誤り訂正の種類などを「どのような方式」で行っているのかを情報交換しておき、送信側と受信側の双方がおこなうサポートする方式なのですね!

別名「インターフェイスを合わせる」ですかねぇ・・・(^^)

 

日本の社会では、事前の根回しで物事が決まるケースが多かったようです!?

実際に、成功者の逸話には、多くの根回しした事実と当事者が語られます。

とにもかくにも、根回しに必要不可欠なものは「人脈」なのですね!

 

これからは国際的な取引も増えすね!?

ビジネス・リーダーにとって、単なる根回し(日本流の交渉術)だけではなく、現場での直接の「交渉力」「調整力」「折衝力」が必要不可欠なのですね!

この「交渉力」「調整力」「折衝力」をひっくるめて「アレンジメント」と表現します。

 

これを「根回し」と呼ぶことが妥当なようです!

 

過去の原発立地・建設に関わる最大のミステイクは、最悪の「根回し」を行ったことですね!

ただ、「マネー」で人心を動かした(^^;

そう「金目」でした(^^;

 

組織においても、「給料」「賞与」で人心を釣る「人事賃金制度」がありますが、やはりドラッカーのいう「モチベーションによるマネジメント」を私は推奨します。

 

この本質的技術・技能が「根回し(Arangement)」なのですね!?

 

 

行ったり着たりで恐縮ですが、私は、あくまでも「福島原発被災者」です!

放射能が原因(立証はできないでしょうが?)で発病したら、私もやはり片輪(カタワ)となり「被害者」になります。

私はもう相当長い間、生かされていただけました。多くの「夢」を実現させていただきました。

ですから、文句は言わないでしょう!

そりゃ~、「痛い! 苦しい! 辛い!」は言うでしょうが・・・(^^;

 

しかし、高木孝一元敦賀市長のほざいた、

「え~、その代わりに100年経って片輪(カタワ)が生まれてくるやら、50年後に生まれた子供が全部片輪になるやら、それはわかりませんよ!」を皆さんは許すことができますか?

なにも高木孝一元敦賀市長だけではなく、たかりの張本人達も含めて・・・!

 

ありがとうございました。

 

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2024.06.17 Monday