ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第22講;『寛大さ(Generosity)』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2022 / 12 / 19  08:45

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第22講;『寛大さ(Generosity)』

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第22講;『寛大さ(Generosity)』

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【イタリア;カプリ島です】

 

松下幸之助翁の著作「素直な心になるために」に、このようなことが書かれて

おります。

 

 ・素直な心の内容には、万物万人いっさいを許し入れる広い寛容の心と

  いうものも含まれている。

 

 ・素直な心になったならば、いらざる対立や争いがおこりにくくなって、

  和やかな姿が保たれるようになる。

 

 ・幸せになるためには、心の平和が大切です。

 

 ・心の中に対立や争いがあるうちは、幸せに暮らすことは難しいでしょう。

 

 ・心の中に波風が立つのは、寛容の心・受け入れる心が足りないからかも

  しれません。

 

「万物万人いっさいを許しいれる」ことが「寛容」なりと定義なされていますね!?

大変に難しいことなんですが、確かに「一切を受け入れる」ことができれば、

人にイライラしたり、腹を立てたりすることはないですよね!?

 

松下幸之助翁のご経験では、「まぁ・・・こんな人もいるがなぁ!」とか、「自

分のことも変えられんのに、相手を・・・そんなもんできへん!(しかたがな

い)」「多少悪くても、このままでもええがなぁ~!」などと思えるようにな

ったらイライラしないですむようになったとおっしゃっています。

 

一般的には「寛容さ」という言葉は、他人に対して使うような気がしますね!?

広辞苑を見ますと「寛容」の意味が、3つ書かれています。

 

 1)寛大で人を許し、受け入れること。咎(とが)めだてしないこと

 2)他人の罪を厳しく責めないというキリスト教の重要な徳目

 3)異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇

  しないこと

 

1)と2)は、相手に罪があることを前提としておりますよね!?

そして、その罪を許して咎(とが)めない態度みたいです(^^)

 

3)は、なんと気色悪い「異端」なんて言葉を使っていますね!?

まぁ~それはともかくとして、少数者の意見の自由を認めて差別しない態度な

のですね(^^)

 

「異端」と「少数」という言葉に私なんかどうも「寛容」になれない(^^;

「異端」に対する言葉は、「正統」です。

 

「正統」というのは、数の論理からいう多数だから正しいのではなく、「伝統」

とか「権威」によって支えられてきたものなのです!

 

そう!

「えらい人が言うから正しい!」なんていうことでしょうね(^^;

 

ですから、「正統」は多数の論理から言われるのではなく、「異端」も「少数

者」だからであるとは限らないですよね!?

 

でも・・・どうも角栄さん以来、多数意見が正統であると勘違いする政局が

あって、政治がまとまらないのでしょうね!?

 

なんですよね(^^; ・・・このため、少数意見であれば異端というレッテルが

貼られてしまうのですね・・・(^^;

 

少数民族が「異端」でないために、多数民族を「粛正」「弾圧」で押さえつけ

る政治が歴史的に行われてきましたね!?

昨今の北アフリカや中東イスラム革命の原因でもありますよね!?

 

民主主義制度というのも、考えると怖いところがあります!?

多数と少数なんていうのは、相対的な関係でしかないはずです!?

なのに現実では、多数が正統であると考えられている・・・???

 

本来の伝統とか権威に支えられてきた「正統」という意味が今では、「道徳」

「倫理」「文化」も一緒くたにして喪失していますね・・・(^^;

 

松下幸之助翁もおっしゃる「寛容」は、人の失敗などを咎(とが)めだてしな

いで、いい面を積極的に認めようとすることなのですね!

 

そうなのです!

基本的に、相手の罪や失敗を前提としながらもそれを許し、咎(とが)めない

態度が「寛容」なのですね!

 

ご承知の方も多いと思いますが、「寛容」という言葉はキリスト教以前のロー

マ帝国では、金貨などに印字された重要な言葉なのですよね!

 

ですから、「寛容」は欧米の社会では「精神」を表現する言葉なのですがねぇ・・・(^^)

 

そんでもって、他人がどうのこうのよりも「脚下照顧」して、自分事に置き換

えますとね!

 

「寛容の心」、「他人・他人の言葉を受け入れる心」が足りないことって、

よくありますよね!?

実は、このような精神状態の時、自分の境遇とか環境を不満に思ったり、嘆い

たりしてしまうことが多いのです!

 

最近、「ウツ」「新型ウツ」っていうのが多いのだって、マスコミでも精神科

医の言論からもよく聞かれます。

統計的にそうなのでしょうね!?

 

でもですね! お叱りを買うかも知れませんが・・・私見を述べさせていただ

きます。

「ウツ」の人たちの欠落している「精神」は、実は「寛容さ」なのです!

 

他人を自分の論理で咎(とが)めたり、他人のちょっとした振る舞いを罪とし

て厳しく責める心があるのです。

 

だから・・・考えちゃう(^^;

イライラという精神不安定になる(^^;

 

だから眠れない(^^; ・・・不眠症になる(^^;

 

エエ薬があるわけです。

「精神安定剤」「入眠剤」「睡眠薬」・・・。

 

精神科、心療内科に行けば3分も診断しないうちに、簡単に沢山の薬を処方し

てくれますよ。

そして、付け加える言葉が「ストレス」なんですよ・・・って(^^;

 

でもですよ!

「こういうこともあるんだから・・・」

「このままでもいいじゃん!」

「まぁ・・・しかたがないじゃん!」

などと思えるようになったら、・・・そんなに不満を感じなくても済むと思い

ませんか?

 

それに、

「自分には欠点がある」とか、

「自分に問題がある」とか、

クヨクヨしたり落ち込んだりしてしまうのは、もしや「寛容の心」「受け入れ

る心」が足りないじゃぁないのかなぁ? って考えてみてもいいんじゃぁない

でしょうか?

 

そこで「自分自身」に対しても、「寛容の心」「受け入れる心」で自己観照し

てみるのです!

「そうかぁ・・・今はまだ、これができないんだからエエかぁ~!」

「ここんところは、そのままでもエエかぁ~!」

 

それに一朝一夕で、自分を変えることなんてできないのですから、そんなに

クヨクヨしないでもいいのですよね!

 

でももちろん、「変えるべき自分」を、「理想とすべき自分」を明確に描いて

おかなきゃいけません!

 

他人も、今の環境も、自分をも、そのまま素直に受け入れ、容認できるように

なる自分を創るのです!

 

「寛容な心」はもっと広く!

「受け入れる心」ももっと深く!

なれば、・・・

それだけ心和やかに過ごせますよね!?

 

ビジネス・リーダーの必須条件は、時折、自分自身を省みる(脚下照顧・自己

観照)する時間を持つことです!

 

公私共に、自分自身の生活を振り返って、

「人にイライラしなかったかいなぁ・・・?」

「不平・不満を持たなかったかいなぁ・・・?」

「クヨクヨせんかったかなぁ・・・?」

「寛容に観たかいなぁ・・・?」

などと自問しましょう!

 

そうしますとね・・・、

「よっしゃぁ! これからは~することにしよう!」と考えられるようになり

ますわ(^^)

 

これからの世界は、日本は、間違いなく多文化共生時代になりますよね!?

ですから、これからの時代に最も必要な精神態度のひとつは「寛容」ですね!

 

政治を志す人たちが真っ先に学べばならないのは「寛容の精神」なのですよ!

特に、あら探しばっかする○産党の皆さん!

 

ありがとうございました。

 

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