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ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード;第11講:『同情(Sympathy)』
【イタリア・カプリ島の小さな教会】
以前、Facebookの友達のFeedで、問題提示を何気ないない一言で発しておら
れるのを読み、うなるほど同感しました。
その一言は・・・、
阪神淡路でも東日本大震災でも、ボランティアにすごく熱心なのは新興宗教なのだそうです。
すごく役に立つ反面、勧誘がうるさいのも事実(笑)。
なるほど・・・、今を騒がすことも想像ができますね!?
「アメリカインディアンの教え」を書かれたドロシー・ロー・ノルト女史とレイチャル・
ハリス氏の共著「子どもが育つ魔法の言葉」に自戒させられる文章がありました。
「同情」とは、相手と距離を置く感情です。
わたしたちは、かわいそうな人に同情することによって、
自分はそんな目に遭わなくてよかったと
心のどこかで優越感に浸っているのです!
「非情の情」という言葉があります。読んで字のごとしです!
「情け容赦ない、はた目にもヒドイ導きも本当は最も情のあること」をいいます。
私事で恐縮ですが、17年前に母を亡くなりました。
亡くなる一ケ月前に、一緒に父のお墓参りに行こうと約束をしていたのですが、残念なが
ら、母はそのまま、父の眠るお墓に入ってしまいました。
初七日の日、法要が午前中に終わったものですから、一人で母の供養も兼ねて京都北部の
お寺参りをしました。
金閣寺から始まって、周辺の観光コースになっているお寺を順にレンタカーで回りました。
皆さんもご存知の大覚寺では、時間もありましたのでお写経をさせていただきました。
その次に念仏寺にもいきました。
本堂の開けられている扉の左側に目を止めさせる言葉の書かれた紙が貼ってありました。
わらわれて、わらわれて、かしこくなるんだよ
しかられて、しかられて、上手になるんだよ
たたかれて、たたかれて、つよくなるんだよ
実はこの詩に、小生が少しばかり手を入れておりますが、こんな言葉が目に入ってきました。
しばらく、そこにくぎ付けになっておりました。
少し感傷的かもしれませんが、
「ああ、これは母が私に贈ってくれた最後の言葉なのかも~・・・」
と素直に受け止めることができ、しばらくジーンとなっておりました(^^;
人は「笑われたくない」、「クドクドと叱られたくない」し、はたまた「たたかれたくな
い」のは本性ではないでしょうか!?
ですから、そんな場面に遭遇したら、どうにかして逃れようとするんではないでしょうか!?
しかし、なかなか上達しなかったり、頭角をあらわさない人のほとんどが、「わらわれた
くない」から、恥をかきたくないから思い切ったことをしようとしません!
チャレンジする「勇気」を持ち合せていないだけなのです!
「しかられたくない人」は、どうも教えられても解った振りをしたり、最初に言い訳をし
ます。
「たぶん、こういう場合はダメだと思います」
なんて言うんですね(^^;
「叩かれる」ことは、もちろん誰も嫌がるでしょうし、本当に叩くことは、よっぽどでな
い限りやってしまえば暴力となります。
でも「出る杭はたたかれる」という場合は、本当に邪魔をされたり、陥れられそうになっ
たりすることです。
もちろん、これは非弱な人のやっかみや嫉妬から起こるからです。
それでも負けずにシッカリやれば、
「出過ぎた杭は、打ってもうまく打てない!」のです!
こんどは、打たれようとする人に対して打とうとする人は畏怖するようになるのですね!
「わらわれて、しかられて、たたかれて」
生きてゆきますと、そばで見ている人はもとより、実際に他のことで成功したり、同じ
ことで先を行っている人たちですら、
「こんなに頑張る奴なら、ちょっと、手助けしてやろう!」
という気持ちになります(^^)
「非情の情」の「非情」は先ほども書きましたように、一見ひどく見えても本当のところ
は愛情が存在し、結果として情のあることをいいます。
既に、私から免許皆伝のお墨付きをもらった数多くの人たちによって運営されているある
企業の新入社員教育訓練の一環に、「非情」に徹する「行動訓練」というのがあります。
訓練生は、教官を「サディステイックな奴」と思い込んでしまうくらい憎く感じるそうです!
しかし、合格をもらった時に教官の目を観ますと違うのです!
そこには、「本当によくやった!」という心からの誉めと、「よくやれたなぁ!」という
敬服、そして「有難う!」の感謝が目に現れています。
もちろん、「ごめんよ!」というお詫びする心の目もあります。
仕事も直属の上司・先輩の心構えで、ぜんぜん違ってきます!
甘やかされてダメになる人の方が、厳しくされてダメになる人よりはるかに多いのです!
厳しい、情容赦なく接してくれる上司・先輩の方が、数年経った時に違いが分るものですね!
「情けは人の為ならず!」ということわざがありますね!?
情けは人のためでじゃぁないんだよ!
いずれは巡って自分に返ってくるんだから、誰にでも親切にしておいた方が良いんだよ!というのが原義だそうです。
この「親切」を誤解しちゃいけません!
「親切」の根本は、人に対する「想い」なのですね。
本当の「親切」は、人を無視しないことなのです!
「無視しない」・・・これこそ「愛情」なのですね!
この「愛情」とういうのは、自身が自分に抱く「愛」と「同値」でなきゃなんないのです!
「自分に厳しく(愛あるなら)、他人には優しい(愛があるから)」
この優しさも「無視しないこと」なのです!
だから、ちゃらんぽらんなことをやっている人を「厳しく叱責」し、「正してあげる」
ことも「優しさ」なのです!
「アメリカインディアンの教え」を書いたドロシー・ロー・ノルト女史の言った「同情」と
は違ったこれを・・・「同情」って訳したらいかがでしょう!?
ありがとうございました。
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