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新ビジネス・リーダーいろは講;第43講:『益者三友』
【ピサの斜塔】
論語の中に『益者三友』という教えがあります。
あなたにとって有益な友達は、
1)正直な人
2)誠実な人
3)博学な人
であると・・・孔子様はおっしゃっています。
「正直」であることは非常に重要です。
西郷南洲翁遺訓の中に
講学の道は敬天愛人を目的とし、
身を修するに克己を以て終始せよ
というのがあります。
「正直」というのは「敬天愛人」を進めて行くために「身を修する」ことと理解してみたいのです。
「愛する」ということは、「その人を無視しないこと」ことなのです。
「正直」であることは、「ウソをつかない」ことではなく「気を配る」ことと理解する訳です。
そうしますと私たちの仕事の一つひとつについても、
「正直な商売」
「商品を愛する」
「隅々まで気を配る」
と言葉の使われる意味が解ってきます。
それをやっている人こそは『益者』の第一条件に合致しています。
次に「誠実」というのは、「本当に実のあることをやっていること」と訳すと簡単に理解できるのではないでしょうか。
「今日、努力したことが無駄にならない生き方」をしている人は、禍根を残さないものです。
すなわち、後々の問題のタネを残さない人です。
「一所懸命」の意味も同じではないでしょうか!?
そんな人があなたの友達なら、これまた『益者』の第二条件に合致します。
次は「博学な人」ですが、私は「向上心」「好奇心」のある人と解釈しております。
このような人は多くの人脈を持っております。
なぜなら物事の道理を「探求」してゆくためには、「知らない」「出来ない」ことを「素直」に教わる姿勢がなければなりません。
ですから人を選びません。
「好き嫌い」でなく「知っている、知っていない」「出来る、出来ない」が優先しますから、『人皆な、我師』になってゆきます。
「博学な人」というのは、本をたくさん読んだり、暗記している人ではないのです!
多くの友達から見聞きしたことを「蘊蓄(うんちく)」として語ることができる人なのです!
ただ「蘊蓄」ばかりを口にする人はちょっと眉唾です。
よく私が口にする「知る」⇒「分かる」・・・よりも「できる」⇒「できた」域にいない人が知ったかぶりするのは嫌われることがおおいですね!?
なにかあったとき、しっかりした「蘊蓄」を述べ、演繹的に物事の論理を説明することのできる人は一目置かれます。
そんな人ですから『益者』であることは疑いの余地がありません。
さあ、どうでしょう!?
自分には、どれくらい多くの『益者三友』がいますでしょうか?
『益者三友』の数を測る方法をお教えしましょう。
それは「年賀状」でやるのです。
毎年、自分のところに来る「年賀状」は、自身の『益者三友』に成り得る条件を有している人たちが圧倒的に多いものです。
毎年、何枚来るかも大切です!
もちろん現代は、メールやSNSメッセージに変わってきているのも事実ですから、それも含めましょう!
年賀状が自分のところに来るためには、出さなきゃ駄目ですね。
その年賀状や年賀状メール、メッセージを一つ一つ見て、その人は自分にとって「正直」「誠実」「博学」なのかを記号で表現しましょう。
どれかに当てはまるでしょう!?。
また、それぞれの記号の横に度合いとしての点数もつけます。
その合計点の高い人が、あなたにとって『益者』として高いランクにできる訳です。
毎年、年賀状がきますと去年の総合点数と比べて、どのくらい伸びたか比較してみましょう。
点数の増加率が、不思議なくらい一年間の所得の伸びに近似していることを発見します。
もちろん、去年、1枚だったのが3枚になったからといって、年収が3倍になることはありませんよ・・・!
所得だけでなく、困ったことがあっても『益者』のおかげで苦労しなくて済んだことが沢山現象として現れてきます。
そうなりますと「ああ~有難い!お蔭様!」という言動が増えてきます。
もちろん、生活態度まで変化してきます。
それが習慣を変え、あなたの人生そのものが変ってきます。
『実るほど、頭を垂れる稲穂かな』の句が正しいことも分ってきます。
『運のいい人』というのは、『益者三友』との付き合いが極めて多い人です。
最初は『運のいい人』とのお付き合いはお奨めです!
ありがとうございました。
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