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新ビジネス・リーダーいろは講;第39話:『危機感』
【羊たちの沈黙:ハンニバルの名場面】
ウクライナでの侵略戦争は対岸の火事でしょうか?
太古の昔から、「負けたら滅亡」の教えがあります。
私は、世界史・日本史に疎いですが、2500年前からの大きな18の戦争の勉強をした
ことがあります。
今、ウクライナで起こっているロシアの残虐行為は昔のままの精神構造です。
ビジネスの世界では、死人はほとんど出ませんが、負けたら悲惨です!
『危機感』についてお話しします。
その前に、帝国データバンクや東京商工リサーチ、金融機関が倒産した企業の原因を記載
しますが、99%以上が「放漫経営」ってなっていることをご存知ですか?
ですから一度、倒産させた企業経営者には、なかなかお金を貸してくれません!
「放漫経営」、すなわち会社を潰すダメ経営者というのは、まずは私腹を肥やしますね!?
即ち、ダメ経営者は企業の利益を私生活に利用するんです!
「ちょろまかし経営者」と私は軽蔑の念を持ってそう言い切ります!
ドラマの題材になる会社を倒産させる社長の典型的なパターン第1が、男女共に愛人を
作るんです!
本来なら、企業の人件費や設備の維持費は毎月発生しますから、その資金を大事に使うべ
きです!
しかし、自分の快楽のためだけに費やす経営者がいる企業はもうダメです!
このような倒産企業経営者と付き合うと、彼らの共通点はその遊びを自慢話にします(^^;
次に会社を潰すダメ経営者パターン第2は、約束を守れないのです!
それも・・・小さな約束を守れない事です。
特に、従業員との約束が守れないのです。
「天上天下唯我独尊」状態なので、従業員に約束したことをケロッと忘れる。
従業員は、社長から受けた約束違反とウソのが蓄積して、どこかで謀反&氾濫を起こします。
ポカ休みとか・・・(^^;
例えば、給料の支払い日が毎月25日なのに遅配する。従業員と食事の約束をしたのに
予定を忘れるような小さな約束を破ってしまうのです。
兎にも角にも、大小問わず約束を守れない人間は周囲の信用を失ってしまいます。
いずれ従業員が離れて行き、会社を潰してしまうパターンがよくあります!
そして、会社を潰すダメ経営者パターン第3は、とにかく家族を大事にしないですねぇ(^^;
外面がだけ良く、家族や社内の人間に冷たいというタイプです!
「内弁慶」とも言いますね!!? こんな会社が長く存続するはずはありません!
「放漫」という字は、「慢心」=「有頂天」、そして会社以外の事に時間を割くものです
から、何でもかんでも能力のない、権限のない部下に「任せっから!」と言って放ったら
かしにします。
任された従業員はストレスが溜まりますね!?
印鑑まで渡すと、勝手な使い込み、変な白手形に印鑑を押したりします。
これを「放任」っていうのです!
「放任」+「慢心」の経営が上手く行くはずないでしょう?
ですから、会社を潰した経営者は、お堅いところからは「ダメの烙印」を押されています。
「放漫経営者」は観るだけで分かります。「危機感がありません!」
「倒産」させたことを自慢にする経営者とは付き合わないようにしましょう!
私のつたない人生経験です。
出会った多くの尊敬する人達が、共通に持つ特性というようなものがあります。
それは、物事を真剣に考える姿勢です。
どこから、その真剣さが来るのか探ってみますと・・・必ず彼等の持つ『危機感』が根底
にあることを発見します。
彼等は確かに、周囲の人に対しては和やかな表情を崩しませんが、内に秘めるものはそん
なものではありません!
スポーツの世界のみならず、どの世界においても一流といわれる人達の、仕事に取組む
姿勢は心を打たれるものがいっぱいあります。
私は経営の世界などで一流の実績を上げておられる方々とご縁を頂戴させていただいてお
ります。
彼等と真剣な語り合いをさせていいただきますと必ず共通する答えが返ってきます。
どの人もこれからの世の中がどうなるかということに、ものすごい興味を抱いております。
その興味で先々を見てゆきますと、どうしても
「このままでいいんだろうか?」
「これから、こんなことをしていてはダメだなんだよなぁ~!」
といった『危機感』をいっぱい口に出されます。
「こうあるべきだ!」などという、まさに評論家タイプ発言でないのが実務家の一流人の
言葉であることに気づきます。
この『危機感』が、彼等にとって次に『緊張感』をもたらします。
それが、普通の人とは違う物事に対する真剣な取組み態度となって顕れます。そしてます
ます、取組みの精神的緊張度が高じてきますと『集中力』が湧いてきます。
専門家はこの状態の脳波がα波だと言います。
このα波を外から入れようと、変な機械を購入する者がいます。
若い方々にはおわかりにならないでしょうが・・・その最も有名なアホなことやってたの
がオーム真理教のヘッドギアではないでしょうか?
もしくは、耳からα波を促す周波数の音を入れれば同じ様な効果があるんだと言って機器
を売っている人もいます。この機器の推薦人にコンサルタント会社を日本で唯一上場させ
たと自慢している、そして巧みな出版をすることで有名なコンサルタントがいます。
不思議なことに、このコンサルタントの推薦するいろいろな発明紛いのものが急速に普及
することがなかなかありません。
本来「本物」と言うのは、コマーシャルをしなくても爆発的にクチコミによって広がるも
のです。
大変に大それた言い方をしますが、大学受験用・資格試験合格用に売り出されていました
あんなもの(ヘッドギア、α波促進音響装置)で集中力が湧くんなら、受験生は誰でも
東大クラスの大学に行けるし、司法試験も簡単に受かりますよね!?
しかし絶対そんなことは起こりません!
ということは、あれは”ハッタリ”であると気付かねばなりません。
まったくオームの連中と比べて五十歩百歩なのです。
注意して下さい!
やはり『集中力』を誘発させるのは本人の『真剣さ』、すなわち『緊張感』にほかなりま
せん。
この『緊張感』は、常に今の環境と自分の状態を素直に対比させることです!
そして「このままではイカン!」と自身に言い聞かせる姿勢が芽生えてきます。
これを『危機感』というようにします。
『危機感』は、全身をものすごく「敏感」にさせます。
目に見えないアンテナを体のあちこちに張りめぐらします。
どんな些細な事も取り込もうとします。
それが「ボキャボラリ」として、たぶん脳だろうとは思うのですが蓄積されてゆきます。潜在意識のすばらしいところなのですが、真剣な物事への取組みによって365日24時
間寝ていても思考を補完してくれます。
突然に、閃くことがあります。
不思議と、そのときは大変に心地好いものです。おそらく「悟り」というのがそんな境地
じゃないかと思ったりします。
ですから閃く経験をした人は、もう一度、同じ快感を味わいたくなるのではないでしょうか。
お釈迦様が出家を決意したは、自分のエゴでの解脱を目的にしたのではなく、衆生の救済
について『危機感』を感じたからと私は信じております。
お釈迦さまが涅槃に入られてから後、何百年もの間、小乗(自分だけの悟りを目的とする
教え)でしたが、脈々と流れるお釈迦様の本心は発現して現在に至っていると信じており
ます。
ですからオームの誰かさんとは発心がまるで違う訳です。
さあ、ぜひ自分の身の回りの環境を真剣に考え、これからの自身の身の振り方を想って
下さい。
そして、一流人との触合える所まで一緒に行きませんか。
一流人には、ちょっとした努力で成ることができます!
それは、『危機感』と『緊張感』と『向上心』が芽生えた時です。
ありがとうございました。
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