パイロット・コンサルいろは考:第1講;『はじめに』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2020 / 11 / 13  18:52

パイロット・コンサルいろは考:第1講;『はじめに』

プロローグ『はじめに』

【フライト・シミュレターで香港啓徳空港離陸直後ナイトフライト

 です!(低空飛行)】

 

皆さん、お久しぶりです。

 

「パイロット・コンサルの経営いろは考」;第1講です!

 

この連載を始めるにあたってのプロローグを書かせていただきます。

まぐまぐのメルマガ連載を始めたのは、平成18年(2006年)4月30日です。
「ビジネス人生いろは考」という見出しで第1号を発刊しました。

 

当初は、中国地方で大成長中(現在も・・・)のスーパーマーケットが毎月発刊する社内
報に、1ページ分の新入社員や若い社員向けの人生の生き方論や精神的態度のあり方につ
いて連載させていただいたものを、テーマ別に「いろはにほへと」の頭文字にキーワード
を代え、書き始めたものです。

 

毎週書きましたら、ちょうど1年で52週ありますから、同じ頭文字でできている重要
キーワードを数回使って、1クールが1年となる勘定でした。

 

当時は恥ずかしながら・・・、毎週、書くことが能力不足で完遂できずズルズルと週間
発行の約束を守れず10日毎になったり、はたまた1カ月も放ったらかしにしてしまった
りしました。

なんとまぁ~そうしますと、まぐまぐから「約束通りの期日を過ぎて、最近、発行されて
おりません。このまま放置されたら発行中止処分とします!」

という警告までいただき、遂には本当に中止処分を受けたことがあります。

メールで、何回かお詫びの文章をまぐまぐに送り、なんとか中止解除までしていただいた
経緯があります(^^;

 

先般、新人ビジネスいろは考シリーズを書き終えましたら、お陰様で836号にまでなって

おりました。

A4版1行40文字×40行で原稿を書いており、まぐまぐ投稿毎にまぐまぐ指定の1行
文字数に変換しております。
原稿は毎度、プリントアウトしてファイリングいたしておりますが、コクヨ-フ650S
が4巻目になっております。

総枚数4600ページを優に超えております。

 

またこれから、ブラッシュアップした「パイロット・コンサルの経営いろは考」を837号

からスタートです。

どうかよろしくお願いいたします。

 

さて、やや長くなりますがお付き合い下さい!

 

実は、私は58歳の時に念願のパイロットの資格(自家用操縦士;陸上単発ピストン)を
取得しました。

 

30才代前半に、スポーツ飛行機ULP(超軽量飛行機;ウルトラ・ライト・プレーン)
の免許を取得したのですが、あまりのめり込むことができませんでした。

 

それは航空法上、飛行場を飛び立ったら半径3km以内しか飛行範囲がないのです(^^;
ですから真面目に飛行していても・・・ついつい飽きてきます。
ましてや、ナビと飛ばれる他の飛行場には余程近くに他の飛行場がなければ飛んで行けないの

です。

その頃、受託する仕事も激増し、止む無くでもなく・・・後悔なしにULPの趣味を止め、

仕事に没頭することができました。

 

その後、いまから20年ほど前に釣り具販売店の社長がチェーン化したいということで、
チェーンストアーを幹部候補生にお教えすることと経営のお手伝いをするご縁をいただき
ました。

 

このメルマガを読んでおられる方に似通ったパターンをお持ちの人がおいでかも知れませ
んね!?

 

この釣り具業界では、シーズンオフというのが当たり前の慣習があったのです!
もちろん、その釣具屋にとっては冬がそのシーズンオフなんです。
冬は売上が落ちても当たり前の風潮があるのです。

 

ところが、彼らに損益分岐点の勉強をしてもらい、月次の損益分岐点を出してもらったら
・・・なんとまぁ~、秋から春先まで完ぺきに赤字経営なんです(^^;
ですから稼げるときに蓄えるのが釣具屋の真骨頂のような、特異な世界を作っていたんです。

 

面白いんですよ!

釣り具メーカーの日本におけるビッグ2というのは、シマズとダイワなんです!
この2つの企業は、ですから・・・冬場は赤字を計上して経営しているのか?・・・と
思いきや、とんでもない!

利益、バリバリ上げています!
自転車用部品の世界トップメーカーは、ご存知の方も多いと思います。 

シマズなんですよ!
ダイワといえば、釣り具のほかにゴルフ・テニス用品でも大変有名なブランドです。
ですから、この企業にはシーズンオフがある訳がない!

 

なのに当社は、シーズンオフでも細々と店を開けているけれど・・・開店休業状態なんです!

おかしいんじゃぁない!?・・・って、言いましたねぇ。
だって赤字でも経営をしているんですから・・・。
もし夏場、競争店舗が近くに出店したり、何かのことで夏場に客数が激減したどうするん
ですか?!

「マーケティングとは、・・・、いや経営とは需要の創造なんだよ!」

って強く言いましたね。

 

ビジネス・リーダーの皆さんに強く訴えます!
単月であっても・・・赤字はまかりならんのです!
絶対に言い訳は無用です!
業界のせいでも・・・、お魚さんのせいでもありません!

 

当社で当初から行っていたのが、幹部研修基礎訓練なんです。
これは「考えて、考えて、考え抜いて」もらう訓練です。
そして、何事もプラス発想する!

 

この基礎ができていない企業の共通する言動は、上手くゆかなかったら全部、「他人、業界・

競争競合企業、社会・経済」のせいになってしまうのです(^^;

 

「知恵を絞るクセ(躾)」ができていない企業・個人は、うまくゆかなければ・・・他人の

せいで終わり(^^;

 

ですからこの企業では基礎訓練を終えてから、「冬場のマーケティング」というのを、
乾いたぞうきんであっても1滴の水が垂れるほど、深く深~く考えろ!という課題を出し
ました。
結局は、これが当社の経営計画書を作る発端になりました。

 

私はもちろん、釣りのことについてはド素人です。
ですから、初っ端からこんな質問をしたことがあります。
「お魚さんって、冬眠するの?」・・・「そんなことありません」
「漁師さんは、冬は休業しているの?」・・・「いいえ!」
「なに釣っているの?」・・・「冬には冬の魚が・・・」
「それじゃぁ~、それをなぜ一般の釣り人は、その魚を釣ろうとしないの?」
「先生!冬の釣り場に行ったことがないでしょう!あんな寒いところで釣りなんかできな
 いですよ!」
「寒くならないようにするためには、どうしたらいいの?」
「防寒具や暖房器具を手に入れなきゃ・・・」
「じゃぁ~、それを売れば・・・!」
「・・・そうかぁ~!(^^)」

 

それだけではなく、四季を通じて釣り船の受付窓口を請負い、釣り船屋さんとコラボする
ことも提案しました!

普通、釣り船屋さんが釣具屋さんでもあるのです。
ですから、釣り具を売るわけにはいかないと言い出すんです!
「何を言ってるの!釣り具を釣り船屋さんよりも安く仕入れて、釣り船屋さんに卸せばい
 いじゃん! もしくは、売れた釣り具の歩銭を払えばいいでしょう!?」
「また必ず、まとまったお客様の受付をしたらチャーター船を出してもらって、そこでは
 インストラクターと題してわが社のスタッフも同乗して、教えながら釣りを楽しめば!?」
「・・・・・なるほど~(^^)v」

 

私も何度か釣りに同行しました。
そうしたら、良く釣れるポイントというのは、岸壁からでも、海岸砂地からでも、船から
でも共通します。

特に、底魚というのは岩場で藻がたくさん生えている場所に多く棲んでいます。

 

私のようなド素人は、当たり前に何度も根架かりするのです。
そう!岩や藻に針が引っかかるのです(^^;
ですから結局、針を糸から切ってしまうのです。餌と釣り針はなんども失なってしまうん
です(^^;
高いルアーやジグも、すぐになくなるのです(^^;

「釣り船で、釣り具も売ろうよ!」
「釣り場に駅弁のような、餌とか釣り具小物も売り歩こうよ!」

実際の話です。

 

もっとたくさんのアイデアを私も彼らも出し、月次で黒字を継続して出すことができるよ
うになりました。

 

その後、冬場でも好業績が出始め・・・いよいよという時、誠に無念なことが起こりました。
3・11東日本大震災と原発事故でした。

 

その企業の本店・拠点は、福島県いわき市にありました。
それ以降のお話しはいたしません。 ご想像下さい!
もちろん、今は多くの釣具屋が店を畳んだおかげで、業績は好調と聞き及んでおりますが、
3・11以降、経営指導のご縁はありません。

 

釣り船の請負・斡旋キャンペーンを何度もするうちに、当社独自の船をいつかは持とうよ!
ってことになりました。
そこで、幹部社員と一緒に「船舶免許」を取ろうということになったのですが・・・、
なかなか彼らは取ろうとしないのです。

既に、私は忙しい仕事の合間に東京江戸川にあるヤマハ・ボートの教室に通って、2級船
舶免許を取得して、「あなた方も早く取なさい!私は、次に1級船舶免許を取るから!」

というアファーメーションを行って、きちんと試験を受けて取得してしましました。

 

この1級船舶免許の勉強の過程で、航法や海上気象なども勉強しますが、これが面白かった

のです。

 

勉強しているうちに、かつて、ULPの免許取得時に勉強した航空工学や航空気象にも範囲が

および、そのころ沸々と・・・飛行機の本式免許を取ろう!と決断したのです!
もちろん、多くの方々に「今から、2年以内に飛行機の操縦免許を取得するから!」なんて宣言

をもしてしまいました。

 

まずは、どのように勉強したり操縦の訓練を受けたらいいのか・・・、やろうと決めたら、
インターネットで「パイロットになる」と検索して情報を集めたり、大型書店に行って
飛行機の本を買い込んできました。

 

仕事は自慢するようですが・・・激務に近い状態です。
まずは筆記試験の勉強から始めました。調べたら、飛行時間40時間で実技試験が受けら
れると書かれていましたから、操縦技術より知識・原理原則だ!という意思決定をしまし
た。

 

お陰様で、きちんと2年でJCAB(Japan Civil Aviation Bureau;国土交通省航空局)の
自家用操縦士免許(陸上単発ピストン型)を取得しました。

 

2年の間に、3級アマチュア無線技士(本当は2級を大昔に取得したのですが、免許証が
なくなったので)、特殊航空無線技士、航空無線通信士、中国自家用操縦士筆記試験、
中国自家用操縦士免許、国交省自家用操縦士(固定翼)国家試験全5教科、中国で約40時間

操縦訓練、・・・、そして現在、総飛行時間約200時間以上になっております。
一応、きちんとした「パイロット」なのです。

 

前述しましたように、1級船舶免許と特定免許(海のタクシー運転手免許のようなもの)
も持っておりますので、・・・「セイラー」でもあるのです。

 

ですから、私は冗談ですが「万年筆コンサルタント」と自己紹介をすることがあります。


ですが、「パイロット・コンサルタント」の方が、なんとなく格好がいいように勝手に
思うので、これから「パイロット・コンサル」と通称させていただきます。

 

釣具屋さんとご縁ができてから、「五十の手習い」とはよく言ったものですが、学生時代
よりも猛勉強をしたように思います。

頭が固くなっている時に丸暗記はいけません!
ですから、今勉強しているのが経営姿勢、経営技術、環境分析、管理技術にどのように
活かせるかを紐づけしてみましたら・・・見事にほとんどすべてが当てはまるのです!

なぜか・・・船も飛行機も「命をかける」からなんです!

 

特に、飛行機は落っこちたら一巻の終わりですから!!
これが最も簡単な理由なのです!

 

これから毎回、「経営に命を賭ける」けれども、先陣先達が教えてくれている原理原則・

定石を、飛行機や船の航法技術や操縦精神姿勢などを経営に置き換えてお話してゆきます。

 

第一回目は・・・これくらいにいたしまして・・・すぐまたお目にかかれること楽しみに
致しております。

 

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