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新人ビジネス・リーダーいろは講;第45話: 『儲け』
『儲け』という漢字は、幾つかの文字に分解することができますね!?
たとえば、
1)〈人〉+〈言〉+〈者〉
2)〈信〉+〈者〉
3)〈人〉+〈諸〉
です。
まず一番目を考えてみましょう。
『儲け』とは、「人が言葉を使って、ある者に伝えること」と訳してみてはどうでしょう!?
もう少し分りやすくしますと「人が特定の人(者)に情報(言葉)を提供すること」に
よって『儲け』が得られるんだと考えたいわけです。
もちろん情報は、与えられる人にとっては価値ある物でなくてはなりません。
そうでないと見向きもしません。すなわち、価値ある情報を人に与えることは『儲ける』
ための大原則なのです。
私たちの扱う商品もサービスも、お客様という「者」に、
※ここにすばらしい、おいしい商品・サービスがありますよ!
って伝えない限り売れません。
価値ある商品・サービス情報を伝えなければ売れるわけがありません。
じゃぁ~、どうして伝えるのか?
もう、お分りですよね。
接客用語などによる言葉での伝達やPOPによる提案、放送・呼込みによる推奨、そして
商品そのものの見栄えや陳列状態の如何によって価値が違ってきますよね。
このことを「プレゼンテーション」といいますよね。
実は「プレゼンテーション」の上手・下手で売れ行きが全然違ってきます。
とりもなおさず、売上機会(チャンス)を活かすか、損なうかどうかに関わってきます。
ですから『儲け』に直接影響してきます。私たち小売業・サービス業者は、この「プレゼ
ンテーション」技術を身に付けなければ一人前とは言えません。
次に『儲け』を「信」ずる「者」と訳しますと、これは「ファン」、「信者」ということ
になります。
『儲ける』ことは「ファンづくり」「信者づくり」に他なりません。
スポーツ選手のファン、歌手のファン、宗教団体の信者といえば理解できますね。
みんな、ファンがいることで収入やお布施が増えるのです。
「ファン、信者」は、ファンになる対象である人や団体や商品・サービスを原則的には
無条件で信頼します。
ですから、だいたい従順です。
いい意味でも、悪い意味でも、「ファン、信者」を持つと大変に仕事がやりやすくなります。
すなわち『儲け』につながのです!
私たちのお店も「ファンづくり」をすることは、何にもまして重要なことです。
「ファン」が多ければ多いほど「客数」が増えます。
なおかつ、お客様は安心してお買物され、サービスを受けられますから、いちいち他の
店に行く必要なないのです!
小売業なら、お客様はまとめてお買物されるから買上点数も増えます。
「ファン、信者づくり」の基本は『正しい商売』をしつづけることのみです。
もちろんオームのように、インチキ論理で信者をつくることもできるでしょうが長続きは
しません。
ですから「老舗(しにせ)」と呼ばれるお店は、長きに渡って「ファン」を持ち続けた
結果、存続するわけです。
最後の『儲け』は「諸々」の「人」と訳しましょう。
「諸々」とは、「分け隔てのない」ということです。
すなわち、差別のない、公平、公正な目で見た「一般大衆」を「諸々」の「人」と考える
わけです。
特定な人に偏らない、「人間」として当たり前に生きてゆく過程で必要とする消費財を
扱うことこそ、最も多くの人から支持されます。
そして、この「大衆」の生活が「より豊かに」なるための努力をすることは、人類の『生
成発展』のための命題ではないでしょうか。
いつも、「大衆志向」で仕事をしてゆくことが、『経済民主主義の実現』をめざす者の
使命です。
特にスーパーマーケットなどの小売業では、ごくごく普通の最も重要で欠かすことのでき
ない食料品とその関連消費財を分け隔てなく、可能な限り「お安く」提供してゆくことを
誇りしなければなりません。
『儲け』ることは、人間として『正直』に生きることに他なりません。
正しくない『儲け』は搾取ではないでしょうか。こんな行為が長く続くことなどありえません。
ありがとうございました。