飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第5講:『中心観』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2024 / 04 / 29  08:30

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第5講:『中心観』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第5講:『中心観』

飛行機の世界から学ぶ経営いろは考;第5講:『中心観』

 

先日、福島県では十本の指に数えられるマウンテン・バイク&ロード・バイク走者(アマ

チュア)のKさんに、ロードバイクの乗り方の基本と約17kmほどのそれほどきつくな

い坂道走法を直接教えていただきました。

その後、私の事務所駐車場で八の字に走るように言われ、それなりにできたものですから

誉められながら、次はゆっくり八の字に走りながら自転車につけたボトルを地面に置いた

り取ったりするお手本を示されながら、同じようにやるよう言われました。

結果は・・・見事にひっくり返りました(^^;

ビンディングといいまして、ペダルとバイク・シューズを固定する金具があります。

それをしていましたので自転車が傾いたときビンディングが即座に外れず、自転車ごと

傾いて、左膝っこを駐車場アスファルトに激スリしてひっくり返ってしまいました。

 

まだ1回しか着用していないワコールが開発し、大リーガーのイチローさんが愛用してい

るCW-Xエキスパートモデル(ロングタイツ)の膝小僧のところを破くだけでなく、

アスファルトにぶつけるように擦ったため、かなり大きめの深い擦り傷ができました(^^;

そのとき、Kさんから思わぬ言葉を聞いたのです。

「自転車はまっすぐ勝手に走るようにできており、人間が余計なことをするからひっくり

 返るんですよ!」って・・・。

実はまったく同様に、飛行機の初期訓練で教官から、

「飛行機って飛ぶように造られてんだぁ~、余計な操縦をするから飛行機は暴れるんだ

 よ!」って・・・クソッタレ教官(あれれ・・・私としたことが(^^;)。

 

そうなんです!

飛行機は決められた姿勢を保てば・・・きちんと飛ぶように造られています。

とはいっても無風という条件の中でです。

 

今回は、空の上に上がってから、飛行機をどのように操るかをお話しましょう!

前回もお話しましたが、「水平直線飛行」という基本操縦をマスターします。

このマスターには、クソッタレ教官からは「コツどころ」を教わることはなく、自分で

試行錯誤しながら身につけてきたと言っても間違いありません!

しかし思い起こせば、これは時間の無駄、お金の無駄でした(^^;

「コツどころ」さえ教えてくれれば、十数時間も余計に乗らなくてもよかったことが悔や

まれます。

特に日本で飛行機になりますと、乗っている人が少ないこと、ガソリンが高いことから、

米国本土の倍以上のお金が掛かるのです(^^;

済んでしまったことをジクジク言わないでおきましょう・・・(もう言っちゃった)。

 

皆さん、このメルマガを読まれたらすぐに外に出て、水平線か地平線の見えるところに

行ってみて下さい!

そして次のことをやって見て下さい。

まず立って、体をまっすぐにして向こうにある水平線(地平線)を見て下さい。そして、

その高さは、感覚的に自分の体のどこの位置にくるか確認して下さい!

次に座って(しゃがんで)、同じ水平線を見て下さい。そして同様に水平線が自分のどこ

の位置にくるか確認して下さい!

 

このメルマガをこれ以上読まずに外に出て行かれると、読んでもらえなくなりますので

・・・答えを言います!

「立っていても、座っていても」・・・水平線、地平線は目の高さに存在します。

灯台や高いビルの上に登って、同じように水平線を見ても・・・目の高さにあります。

 

このことを実感として身につけますと・・・、たとえば自家用車で道路を運転していまし

たら、正しい姿勢になってまっすぐ水平線(地平線)へ視線を作りますと、道路の上がり、

下り勾配が感じられます。

前方に水平線・地平線がなくても、正しい姿勢で座って、まっすぐ目先を決めますと道路

の傾きが判ります。

 

飛行機の操縦は、どんなに急旋回をしても自分はシートにしっかりへばり付いて、慣性に

よって体がよじれるのを押さえてさえいれば、飛行機の水平であるべき姿勢が判るように

なります。

 

もちろん目線(視線)は、水平線にだけ合わせるのではなく、目標飛行方向にも視点を

合わせます。

まさにこの目標までと水平線の交点までの延長線直線を「中心線」と読んでいいと思います。

 

この「中心線(目標線)」をしっかり取っていても・・・飛行機や船は、横風・横水流に

よって押し流されてしまいます。

ややこしい説明をチコっと書きますと、飛行機の進行(向かっている)方向と機首の方向

が合致することはまずありません。

数学のベクトルというもので説明されるのですが、飛行機の進行方向というのは、飛行機

の推進力(機首の方向)、風向きと風速、重力の3つのベクトルの合力方向になります。

 

実は、私たちの人生も企業の成長目標も、まったく同様に外部から働く力と自らの持つ力

と目標方向によって、まっすぐあゆんだり、クネクネあゆんだり、最悪の場合はまったく

逆の方向や真っ逆さまの方向に転落することもあるわけです。

 

ですから「中心観」というものが明確でなければならないのです。

それはずっと向こうにある標的(マト)への道筋と同じなのです。

弓矢、アーチェリーを想像して下さい!

たった1°の角度の狂い、標的までの間に起こりうるちょっとした風(妨害のようなもの)

によって、矢は標的を射貫くことはできません。

 

人生であれば、「誘惑」であったり、ライバルの抵抗・障害などもありますし、自身の

信念のようなものも揺らぐことで「中心観」はぶらつきます!

目をつぶって「つもり」で人生を歩んだいたり、飛行機を操縦すると大変な事態に遭遇す

ることがあります。その確率も大変に高いのです

飛行機の操縦士免許を取得するために、目隠しをさせられ操縦をしたり、教官が「ヨッ

シ!」って言うまで目を閉じさせられ、目を開いたときに真っ逆さまな状態や失速ギリギ

リかつ急角度に傾いた状態で、飛行機を元通りの姿勢に戻す訓練をな何度もさせられます。

目を閉じていると、こんなにまでなるのか!?という経験は非常に貴重なものになります。

 

もちろん、今の性能がいい飛行機にはオートパイロットという自動操縦装置がありますの

が、普通の飛行機には高価なのでなかなか付けることはできません。

 

異常な飛行状態を復行させる方法は基本的にただ一つ・・・「姿勢」を正しく保っている

ことなのです!

 

「中心観」というのも、「心の姿勢」「体の置き方、向き方、立ち方、歩き方」なのです

ねぇ~。

 

飛行機の経験からしますと・・・、外を見ないでよそ見したり、意識が注意力散漫となっ

たとき、自身の「姿勢」が狂い、飛行機の「姿勢」まで来るって、思わぬ方向に全方位で

変わってしまいます。それをたちまちに修正することは、大きなロスとストレスとリスク

が伴います。

 

いつも「中心観」を確認するために、朝の唱和、朝の仕業点検、などによって軌道がズレ

ないようにしましょう!

 

ありがとうございました。

 

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2024.05.15 Wednesday