ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第62講;『目利き(Judgement)』 - いわき経営コンサルタント事務所

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2024 / 03 / 11  09:30

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第62講;『目利き(Judgement)』

ビジネス・リーダーに不可欠なキーワード:第62講;『目利き(Judgement)』

第62講;『目利き(Judgement)』

今日は、東日本大震災の発生からはや13年目に入ります。
元旦に起こった能登大震災の犠牲者の皆様にも合わせて、14:46に心より黙祷を捧げ、
これからまた起こる可能性のある天変地異などに万全の対処のできる国になって欲しいと
願いをを込めたいと存じます。

さてさて、『目利き』という言葉の使い方はたくさんあります。

どの日本語が正しいでしょうか? もしくはこれらの使い方は変でしょうか?

 「目利き」を鍛える

 「目利き」が利くようになる

 「目利き」ができるようになる

 「目利き」が上達する

 

「目利き」というのは、人間の能力なのですねぇ~(^o^)

もしくは、その能力を持っている人のことをいいます。

 

「鍛える」ということは、「目利き」を持つ能力を鍛えることに他なりません!

詳しく書くなら、「目利き能力を鍛える」の方がより理解でしますね!?

同じように、「上達する」という言葉を使うときは、「目利き」の能力が上達すると書く

方がいいでしょう!?

 

「目利きが利く」は、「目利き」という意味自体が「目が利く」という書くのすから、

ダブルで言っているますので・・・適切ではないかも知れません(^^;

でもこの場合は、「目利き」が出来るようになると解釈すればいいですよね!?

 

そんでもって・・・「目利き」とは何んなのでしょうか?

 

「目利き」の対象が、たとえば美の追求や真贋の目利きというものなら、真の目利きの

能力というのは、まず、本物を見続け、本物に触れ続けていないとまずダメですね!?

いまだ誰も見たことがない作品との遭遇なんてことになると・・・その目利きたる能力は

桁違いだろうということは想像できます。

でも、その「目利き」を持っている人が必ずいますね!

 

やや難しい表現を使うことをお許し下さい!

結局、「目利き」をもつ能力の研鑽は、「普遍性」を知ることに尽きると思うのです。

「普遍性」というのは、「全てのものに通ずる性質」や「すべての場合に当てはまる可能性」

のことですから、生活すべてにおいて周囲の環境状況が何によってもたらされているの

か? を探求する素養も必要に思います。

 

すなわち、遍く(あまねく)通じて自然の理との合致性に共感し、然るべき力や本質を

知ることができるようになるというように私は考えるのです。

松下幸之助翁や稲森和夫師、その他多くの成功者の書物を読みますと、どうもそこに行き

着くのです!

 

ご承知の人も多いかも知れませんが、松下幸之助翁の人物の見分け方に関する深いイイ

話があります。

松下幸之助翁は、新入社員などの面接試験で、よくこんな質問をしていたそうです。

「君はこれまで運がいい方でしたか? それとも運が悪い方でしたか?」 

結果、「とても運が良かったです!」と答えた学生は「合格!」になり、「運がいい方で

はありません(^^;」と答えた学生は「不合格」になりました。

その理由は、「運が良かったという人は、周りの人に助けられてきたという『感謝』の

気持ちのある人で、たとえ逆境に陥っても、 (運のせいにせず)前向きに取り組める人物

だ」と判断されたのだそうです!

松下幸之助翁はですから、ご自身、「私は運が良かったから成功したんや!」とよくおっ

しゃっております。

 

たわいない話だとお感じになるかも知れませんが、「目利き」を持つ人の物差しは非常に

高尚なのですね!?

 

私は、日本の学校教育には、怖さを学ばせる機会が余りにも少ないと思うのです。

ですから、悲惨な事件を起こすバカ者がいる!・・・、そんなの戦前でも、戦中でも、

戦後まもなくでも統計的にあったよ! という人もいますが、そういう輩は「目利き」が

ないなぁ~と思うことがあります。

それ以上に、本当の「感謝」を教える教師が激減した(^^;

 

日本の学校教育の現場において、押しつけられてきた能力は、文明に対する適応能力では

ないでしょうか?

そのお題目によって、「真贋(心眼)を見抜く」ことを麻痺させてきたように思えるのです(^^;

 

その結果、「無知の多数決」という力が蔓延しているのではないでしょうか?

いあやはや「無知の多数を操る力」もあることを知らなければなりません。

 

前回も書きましたが、戦前のフランス映画名作「恋路」に、主人公が洩らす言葉

「愚かな者を罰する法律のないことが残念だ!」

は法治国家の最大の欠陥なんですよね!?

 

「文明」というモノに着眼しますと、多くの場合、ローラー作戦のように富の多数によっ

て強制画一行動がブームのように起こり、その猛威が「文化」を育む力や清い心、清い

行いを育こもうととする力を潰し続けてきた歴史が存在します。

 

歴史はすべて結果ですね!?

 

私は、企業経営において戦略指針をしっかり持っているビジネス・リーダーとその場限り

の目先経営をやっているビジネス・リーダーを多く見続けてきました。

 

ビジネス・リーダーは、経営環境(内外の)のあらゆる情報の中から、我が社の「戦略指

針の方向性」を見定めていく必要があります。

 

この「戦略指針の方向性」こそが、経営者の「目利き」なのです!

また「洞察力」でもあると言えます!

現在、近未来、将来の事業環境からあらゆる可能性を見出し、事業戦略を決定していく

ことが大切なのです!

 

「朝令暮改」という言葉がありますが、今の経営環境においては極々当然のことのように

思わなければなりません!

 

もちろん組織内では嫌われる言葉なのですが、ビジネス・リーダーだからこそ真心を持っ

て「朝礼暮改」するほどに企業経営を考える必要があります!

 

本当に経営環境、市場(マーケット)、顧客の思考・嗜好は変化しているのです!

3カ月毎や6カ月ごとに決めた戦略を見直し、このまま進むべきか否か・・・?!

はたまた修正を行なうべきか? を考える必要があります。

 

経営戦略を考えたら、さまざまな実行プランが出来上がります!

それらの実行プランの優劣を検討・検証し、いいモノは更に推し進め、悪いものは修正を

加える続ける。

その意思決定の最高責任者はビジネス・リーダーである経営者の手腕なのです!

 

また企業組織においては、経営戦略、戦略指針を末端に至るまで共有するべきです!

 

実行者はビジネス・リーダーの部下たちですから、戦略における「目的意識」を共有すべ

きです! そして確実に実行することが必要です!

 

そのためには、まず「わかりやすいこと!」「納得できること!」です。

そうであるなら、経営戦略策定、経営計画策定は部下の参画も当たり前なのです!

 

とにもかくにも・・・「経営戦略」に対する確実な実行が重要なのです!

 

ビジネス・リーダーは、その意思を持って常に方向を示す必要があります。

そのためにも「目利き」を鍛えることが必要なのです!

 

松下幸之助翁は、「自ら信じる方向を見つけ出し、新たしい道を切り開く勇気」が企業

経営にとって最も必要だとおっしゃっております。

それが事業を成長発展させる源泉だともおっしゃっています。

 

それは「目利き」を磨き、鍛え続けることでしょう!?

 

ありがとうございました。

 

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2024.04.29 Monday